花粉症も、子宮筋腫も、便秘も!?体の酸性化が原因!!
そろそろスギ花粉が飛ぶ季節となりました。
日本人の2人に1人が花粉症で、今や国民病といわれいます。
子宮筋腫の成人女性は3人に1人です。これは異常事態ですね。
また便秘に悩む人も多いようです。
週に1回が当たり前という人も少なくありません。
こうなると、腸内細菌のバランスが崩れ、免疫力も低下してしまいます。腸は人体最大の免疫器官ですから、腸が汚れていると病気にかかりやすくなります。
美腸よりまず整えたいもの
様々な不調の根っこは「汚腸」と考えがちですが、更なる不調の根っこには、「体の酸性化」があると言われています。
日本人の3人に1人は体が酸性に傾いており、それがさまざまな病気を引き起こすと考えられているのです。
といっても完全に酸性になるわけではありません。
ホメオスタシス(恒常性)で。人間の血液は常にph 7.4ぐらいの弱アルカリ性に保たれるようになっています。
血液が弱アルカリ性であるのが、健康の証であり、そうでなければ人間は生きていけないのです。ところがストレスに晒され続けたり、酸性食品を取りすぎると、わずかに酸性に傾きます。
ちょっとぐらいいいじゃないかと思われがちですが。ほんのわずかな傾きであっても、体には大きな悪影響を及ぼします。
カルシウムパラドックスの怖さ
血液が酸性に傾くと、骨からカルシウムが溶け出し、何とか食い止めようとします。カルシウムは体重60kgの人には約1キロ蓄えられてています。
この内、99%は骨や歯に蓄えられ、残りの1%が血液や体液などに溶け込んでいます。この1%のカルシウムを「機能カルシウム」といい、血液を弱アルカリ性に保つ他、心臓の筋肉を動かしたり、神経伝達をスムーズにしたりなど、生命の維持に欠かせない重要な働きをしています。
https://www.orthomolecular.jp/nutrition/calcium/
それでも血液中の機能カルシウムが不足すると、酸性化します。これは体にとっては生命に関わる大問題です。ただちにホメオスタシスが働いて副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを溶かし出して補います。
https://www.j-milk.jp/knowledge/nutrition/h4ogb40000003ku5.html
この時、不足分だけ正確に骨から取り出せるといいのですが、大抵の場合、焦って過剰に溶かしだしてしまうのです。
そうすると今度は逆に血液中のカルシウム濃度が上がりすぎ、血管壁にへばりつくと、動脈硬化や高血圧に。膵臓の細胞にくっつくとインスリン分泌が低下して糖尿病になったりします。腎臓結石の原因にもなります。
また細胞外からのカルシウム流入が、アレルギー反応を引き起こすことも判明しており、これが近年の花粉症の増加に結びつくと考えられます。
免疫細胞の中にカルシウムが入りこむと、免疫のシステムがうまく働かず、がん細胞や筋腫などの増殖を抑え込む事も難しくなります。
一方で、骨の方はといえば、カルシウムを出しすぎてすっかりもろくなってしまいます。これが骨粗しょう症です。
このように血液中に流れこんだカルシウムの量が過剰になることで、細胞の機能が損なわれ、生活習慣病、認知症、老化などが起こる事を、カルシウムパラドックスといいます。
体が酸性化しているかどうかは、血液検査をすれば分かりますが、自分でももっと簡単にチェックできます。
毎日自分の便を観察しましょう。
便は健康のバロメーター。健康な人の便は、いわゆるバナナ状のものがするりと出ます。しかも水に浮かび、あまりにおいません。
便秘をしている人は、体が酸性に傾いています。便が出ていても沈む人、便やおならの臭いが強烈な人も注意が必要です。
体をアルカリ性にするには?
決め手になるのは、ミネラルの比率です。ミネラルにはカルシウムや、カリウム、鉄、マグネシウム、ナトリウムなど体内に入るとアルカリ性を示すものとリンや硫黄、塩素のように酸性を示すものがあります。
このうち、特に、大きな影響を与えるのは、カルシウムとリンの比率です。成人ではカルシウムとリンは1:1の割合で撮るのが理想とされています。アルカリ性食品とはカルシウムとリンの比率がちょうどよいものを言います。理想は1:1ですが1:4まではアルカリ性食品とされています。その比率がそれより高いものが酸性食品です。
もともと、日本の水や土壌はカルシウムが少ないのです。日本のカルシウムの含有量は欧米の1/3から1/4と言われています。そのため、その地に育つ野菜もその水を飲む、私たちもカルシウム不足になりがちです。
日本人は古来、海藻類や小魚、梅干し、野菜などミネラルをたっぷり含んだ和食でカルシウムを補ってきました。ところが現代人は和食をあまり食べなくなる。一方、食品添加物がたくさん入った加工食品を好んで食べています。食品添加物にはリンが多く含まれており。このリンを排除するときに、カルシウムは使われてしまいます。
リンは身体を酸性化する主役の一つなのです。トウモロコシやくわいなどの例外はありますが、ほとんどの野菜はアルカリ性食品です。健康保つために積極的に摂りたいものです。
肉は酸性食品でも大切なたんぱく源ではあるので酸性だからといって避けるということをしてはいけません。こんにゃくはあまり野菜らしくありませんがサトイモ科に属するこんにゃく芋から作られるので、れっきとした野菜です。日本ではすき焼き、鍋物などによく使われます。
表を見るとこんにゃくのカルシウムとリンの比率は7:1です!!
日本人はこんにゃくで、無意識にカルシウム不足を補っているのかもしれませんね。
果物も概ねアルカリ性食品ですが、梨やバナナは、リンの比率が高いので牛乳やヨーグルトと一緒に食べるようにするとよいでしょう。ブドウはこんにゃくに並ぶ、7:1のアルカリ性果物です。
白米はカルシウムとリン比率が1:19と、意外にも酸性食品なのです。。でも、これに一合あたり半カップの麦を加えると1:9。
野菜やわかめを入れた味噌汁をつけると1:3になります。
そして玄米は1:32の超酸性食品!!
先祖たちは外皮であるぬかを削り、食べやすい白米にしてくれました。そして、削ったぬかに野菜を漬けたのです。
キュウリをぬか漬けにすると、ビタミンB1は十倍にもアップします。素晴らしい知恵ですね。
先祖たちの伝えた素晴らしい食べ方知恵を。大切にしてゆきましょう。
糖反射!間違った食事法にも注意
食事前にあぶらや甘いものはNG。
直前に甘いものを食べると、胃が過敏に反応してぜん動運動が止まってしまいます(糖反射)。
唾液も出きって、いざ食べようとしても入りません。
オリーブオイルも同様です。胃酸が良い状態で出ようと待ち構えているところに油が入ると素早く反応して、唾液も胃液も出てしまいます。
子供がお腹がすいたとさわぐからといって、食事前にちょこっとクッキーやジュースなどを与えてはいけません。
空腹時に食事代わりに、甘いプロテイン、エナジーバーを取るのは、糖反射により胃に食べ物が長く残ることになりますから、「腹持ちがよい」という表現に騙されないように。
必然的に膨満感、食欲不振、腸内で他の栄養を十分に吸収できなくなる、胃酸過多による胃炎や胃潰瘍、胃下垂などの危険性が高まります。
甘いものは食後に取るのが正しいのですね。
日本はもともと油の国ではなく、塩の国です
味噌汁の塩分を気にする人がいますが、1980年代の疫学調査では味噌汁を飲む頻度が、高い人ほど胃がんによる死亡率が低いという結果が出ています。
厚生労働省研究班の調査でも、味噌汁を一日3杯の人は1杯未満の人に比べて乳がんの発生率が40%減少していたと言われています。
国立がんセンター研究所の約27万人を対象とした13年間の調査でも、みそ汁を毎日飲む入の胃がんによる死亡率は低く抑えられることが判明しました。
胃を元気にする食生活を心掛けよう
日本食ではまず、胃腸の蠕動運動を促進させる塩気のある味噌汁を一口飲み、胃腸を活発にしてから、ご飯を食べるのが正しい食べ方です。
ご飯は粘着性があるため、水を加えると糊状になり、消化に時間がかかります。ですから、できるだけ食事中に水は飲まないようにしましょう。
また、山芋をご飯にかけて食べるときには注意が必要です。山芋は本来、炭水化物を分解する酵素「ジアスターゼ」を含んで消化に良いとされていますが、白米、山芋、水は最も意を膨れさせる取り合わせで、胃にべったりと、くっついて長時間滞留してしまいます。
ところが、消化の良い麦を混ぜると消化時間は短縮されます。
麦とろご飯に山芋の組み合わせは、昔の人は経験的にそれを知っていたのですね。
牛丼チェーンなどにある山芋トッピング。消化に良さそうと使うと、逆に胃のもたれの原因となりますので注意。
このブログを書くにあたって参考にした本
「食のとっても大切なお話」
身体をアルカライズする重要性について、エリカ・アンギャルさんがこちらの本をわかりやすいと絶賛していたので、読破しました。
まだまだ伝えきれない知恵が詰まっていますので、皆さんも是非読んでみてくださいね。
「最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン」
エリカ・アンギャルさんの説くアルカリ性の大切さが、幻冬舎からちょうどよく紹介されています。
こちらも本書を読むことをお勧めします。
今日はここまで💛
You are what you eat 🍎
〜「あなたは あたなが食べたものでできている」〜
Let’s Enjoy Moment 🍒
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「 ヨガ × 予防栄養学 美しくなる人を増やす 美月 」
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