ママ予報ver1:【絵本】はデジタルの波にも影響を受けず、今も根強いファンがいる出版物だった!"ママスクエア"自主調査による考察!
ママスクエアは仕事をもつ母親パネルを対象に、消費動向を調査研究しています。
今回は、出版不況と言われる中で絵本へのニーズも下がっているのか?について独自調査してみました!
以下は、ワーママ(仕事しながら子育てする女性@ママスクエア)の調査より抜粋しています。
調査期間:2020年11月中旬
対象者:253名
アンケート結果はこちらです。
※このアンケートは複数回答を可としています。
■調査対象の年代
いずれも子どもの年齢は、1歳から未就学児です。
■最近、絵本を買ったのはいつ?
数ヶ月前、1週間前を含むと約半数以上が直近に絵本を買っています。
その他の内訳はわかりませんが、少なくとも、半年前を含むと大半が1年に何冊かは絵本を自分で購入していることがわかります。
■購入先はどこで?
書店離れしているものと推察していましたが、圧倒的に書店で絵本を買っている人が多いことがわかります。そのほか、書店のECサイトも使われています。想定していた、ブックオフなどのリセールについては、実績が低いことがわかりました。
■年間にいくらくらい絵本に出費しますか?
1000円~5000円のレンジが圧倒的に多い結果となりました。それ以上となると、7000円のレンジが目立ちます。総じて、1万円以上の出費はないことがわかります。単価500円の絵本を数冊~10冊程度買うようなイメージなのではないかと推察されます。
■購入の決め手は?
購入の決め手は、子どもが欲しいといった本というケースが多くありました。書店ポップは現場の後押しとして根強く貢献していることもわかります。また、絵が好みであるとか、ストーリーが好きであるからなど母親の好みによるものも大きいです。SNSの影響も見逃せません。
■読み聞かせってしてますか?
今回の調査対象は働く主婦なので、忙しいこともありほとんどしていないかなと予想してましたが、毎日読み聞かせしている率が約20%となりました。週3日~5日、週1も半数以上を占め、想定よりも子どもとの時間をすごしし読み聞かせしている母親が多いことがわかりました。
■普段、子どもとは何をして一緒に過ごしてますか?
コロナ禍ということもあり、外で遊ぶが圧倒的に多い数値となりました。室内では、一緒に絵を書いたり折り紙をするなど。また、ゲームやアニメ鑑賞も見逃せない値となりました。この数値を見ると子どもとの関わりは様々で、状況や季節などでバリエーションをもって対応していることがわかります。
■ところで、絵本の良さって何でしょう?
知識や視野が広がるひとつのアイテムとして絵本が存在していることがはっきりとわかる調査結果となりました。続いて、言語発達に期待されていることも大事な要素となりました。そして、お気に入りを取って置ける、というお宝的なアイテムであるのですね、アンケートの最後にはママたちの想いでの1冊を聞いています。
■一方で、絵本を買わない層もいます。それはなぜでしょうか?聞いてみました。
絵本購入のデメリット要素としては、金額面と置き場所(に困る)が圧倒的に指摘されています。また、両親からプレゼントされるから、自分で買わないという意見も多くありました。両親の在宅ワークも増え益々おうち時間を過ごすことが多くなります。物を増やさないよう努力している家庭も見受けられますので、置き場所に困るは課題かもしれません。コンパクト、電子化、絵本の形も変わる可能性がありますね。
■絵本を通じて、またそれ以外のメッセージ性をもつものでもよいですが今子どもに伝えたい事柄って何でしょう?
いのちの大切さ、友達の輪、家族愛、などコロナ禍に関わらず普遍的なメッセージが上位に上がりました。一方でコロナを背景とし、手洗い消毒などの衛生観念についても注目が集まっていることも事実です。今後、変わる時代ととも人間としての在り方に加え、自分の身を守る、SDG'S観点で人にも理解のある人物として育ってほしいという意見が今後出てくるようにも思います。
■最後に!
今回は、働く母たちの絵本への価値観を調べてみました。想定している以上に、子育て×絵本は切っても切りはなすことができない存在であり、また、従来通り書店で購入されるパターンが多いことがわかりました。デジタルコンテンツの到来により、絵本はやや追いやられている存在のかな?という仮説もありましたが、そのような事実は見られませんでした。コロナ禍、SDG’Sなど、持続的な社会構造の安定性を今後意識せざるを得ない世の中に育つ子供たちにとって、絵本を通じて、真の愛を学ぶ機会が増えることを祈っています。
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