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絵が得意なママが子どもに「絵の描き方」を教えてしまった結果…

こんにちは。ママリ編集部・シンママみほです。

みなさんは、子どもの絵を見た時に、どんな反応をしますか?

子どもの絵は大人が考えもつかないような発想だったり、
色使いだったり、びっくりするような魅力がありますよね。

それに、子どもの絵からは、たくさんの子どもの気持ちや感情も伝わってきます。

今回は、そんな「子どもの絵」にまつわる自分の体験をお話しします。

絵を描くことが大好きだった幼少期

私の母は、私が物心ついた時から家で油絵を描いていました。
そして、よく車で小一時間ほどの美術館に通いました。
どうしても学校に行きたくない日は、母に頼んで美術館でサボっていたことも(笑)

母の絵は抽象画で、目に見えているものを描くのではなく、心の中にある風景や想像の世界をよく描いていました。

母の描いた油絵

そして、お気に入りの美術館では、レンブラントやシャガール、ルノアール、ドガ、キリコ、マグリット…数々の名画が常設されていて、美術館に行くのは、子どもながらに、それらの名画の人物にお話をしにいくような楽しさがありました。

「レンブラントの帽子のおじちゃん、今日もステキな笑顔だね!」

そんな感じでした。そして、そんな母の影響か、私も子どものころから絵を描くことが大好きで、暇さえあれば紙に向かっていました。

娘が生まれてから始めた趣味の色鉛筆画

娘に「描き方」を教えてしまった結果…

そんな私が、娘が生まれたとき、ついやってしまったことがありました。

娘も絵を描くことが大好きで、四六時中絵を描いているのですが、そんな娘の絵を見て、私は「人間の顔はこう描くんだよ」と教えてしまっていたのです。

2歳の時の娘の絵

2歳にしてはよく特徴をとらえているなと、その時は感心したのですが、のちのちそれが、娘の表現を狭めてしまっていたことに気づきました。

私が「描き方」を教えた結果、娘は同じような人物の絵ばかりを描くようになっていました。

絵を描かなくなった幼稚園教諭の話

ママリで紹介している、『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』では、絵が得意な幼稚園の先生が、「絵」を通して葛藤し、園児たちと向き合ったエピソードが描かれています。

©️decoboco.tama『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』
©️decoboco.tama『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』

絵が得意だからこそ、「描き方」を教えてしまっていた、たま先生と自分が重なって見えました。

ですが、子どもが「何を描きたいのか」「何を表現したいのか」そのことがまず大事であり、「絵」はコミュニケーションツールのひとつでもあるということが、とても心に残りました。

©️decoboco.tama『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』
©️decoboco.tama『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』

今思えば、自分の母は私の絵を見ても、ほとんど何も言わなかったなと思います。そのため、ただ、どんなものを描いてもいいという安心感がありました。

今も娘はお絵描きが大好きです。そして、私も「絵」そのものよりも、まずは娘の見ている世界を大事にしたいと思うようになりました。

『幼稚園教諭の私が子どもの前で絵を描かなくなった理由』は、幼稚園の先生として、子どもたちの指導に真剣に向き合っている様子も、とても感慨深い作品です。

子どもが絵に興味を持ち始めたら…ぜひ、読んでみてくださいね!


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