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#エッセイ

ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

ビンテージショップで常連になるのは『選ばれた人』だけだと思ってた

6年前、28歳の秋。
友達と知人の合間くらいの同世代女5.6人くらいで集まったとき。
そのうち1人が異様に洒落た服装で現れた。他の誰かが「そのコートかわいいね!」と声をかけたら「ビンテージの服にハマってる」とのことだった。

「もう安い服とかじゃなく大事な数着を長く着続けることにした」とか語るその子を死んだ目でみながら私は「いいなあ」とか「私もそうしたいなあ」とかじゃなく「そういう人生の人は良いよ

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文房具屋のおじいさん

文房具屋のおじいさん

2015年の春のこと。

わたしはまだ青木杏樹ではなく、ただ趣味で小説を書いている人でした。毎日毎日、400字詰め原稿用紙を20枚ワンセットを消費しては、文房具屋に買いに行きました。帰宅するとまた明け方まで20枚消費し、日が高くなる頃には買い足しに行く日々が続きました。

小説とは応募するもの、小説とは他人に読んでもらうもの、という考えがわたしにはありませんでした。

わたしの中には小さな世界がご

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