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日刊 かきあつめ

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駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#昔流行ったこれ知ってる?」です。
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2021年4月の記事一覧

私に文章を書くおもしろさを教えてくれた先生の話

その人の名は、「焼きそば黒パン先生」。小学校1年生の時の担任の先生で、40代半ば~50代くらいのベテラン先生だったと思う。「焼きそば黒パン」というのは、我々が名づけたあだ名ではなく、先生ご自身が自己紹介の際に教えてくれたニックネームだった。「焼きそば黒パン」の由来は、ジャムおじさんのような柔和な顔立ちに顎くらいの丈のソバージュヘア、どちらかと言うと地黒の肌を総合的に表現したニックネームとのことだった。私が提出物に「焼きそばパン先生」と書いたら、赤ペンで「焼きそば黒パン先生です

共働き家庭におすすめ!生活費を一括で割り勘する方法

「えーそれ買うの?」 「いいじゃん、だって使うでしょ?」 「わかったよ、じゃあ“ケージョー”していいよ」 夫婦やカップルなど、長い間一緒にいる二人には、当人しかわからない共通用語みたいなものが存在する。よくあるのは、そういった行為を隠語で表現したりとか。 我々夫婦にとっての共通用語である「ケージョー(計上)」というのは、「夫婦でお金を管理しているスプレッドシート※に金額を入れる」ということ。要は、二人の共有財産として購入するということを指す。 ※スプレッドシートとは、G

「趣味は映画です」といつか胸を張って言いたい

「趣味は映画です」と答えるのに抵抗がある。 観たことない映画なんて沢山あるし、映画好きの人たちが必ず見ているような往年の名作は、ぶっちゃけほとんど観ていない。 真の映画好きと話している時に、出てくる監督名、俳優名が全然わからない。 おそらく映画作品そのものが好きなのではなく、映画を通して考えることが好きなのだと思う。たぶん、こじらせた映画好きだ。 そして映画について考えつづけた結果、「すべてのことは映画に通じている」と思うようになった。だからどんなテーマでも大抵は映画

お洒落番長イズム? My Opinions About Fashonista.

初夏に向かい緩やかな日差しになってまいりました。今回日刊かきあつめのテーマは #リクエスト回 。お題をかき集めメンバー皆様より頂きました。で。私は図々しくも絶世の美女である彩音さんから頂いたお題「おしゃれ論」を選んでみた。私鈴木乃なんぞがおしゃれに見えると書いて下さっていたので・・汗 ◆3度の飯よりも好きなファッション私にとっては何と3度の飯よりも好きであるファッション。その情熱は驚くべきものである。とにかく、情報を集めるのが好きなのだ。好きこそものの上手なれ、とはまさに

その男バツ3につき

浮気と暴力は一発アウトだけど大丈夫? 茶化すわたしに彼は言う。 もうバツ3だしバツ4なんて怖くない! え?本当に大丈夫…? みんなそんなもんだよ。 …!? 交際3ヶ月にしてこの会話である。すでにする気満々やないかい。分かっちゃった…離婚理由もこれ系だな。 バツ3であることは聞いていたからある程度覚悟はしていた。それでも「元妻たちには我慢ならなかったけど私は大丈夫!」な理由だったらいいな、て甘い期待をしてたんだ。だけどこちら全国的にムリなやつだった。 そういや彼

ものぐさ在宅フリーランスの1日のルーチン

努力も根性も大嫌い。ついでに「頑張る」って言葉も無理してる感があって好きになれない。 そんな根のぐうたらなライターが、会社員を辞めて在宅フリーランスになったら、1年半で収入が2倍になりました。しかもパソコンに向かう時間は1日4~5時間くらい。会社員のころの半分です。 今回は、そんな在宅フリーランスの1日のルーチンをご紹介します。さらに後半では、ルーチンをこなす上でこだわっているポイントも解説します。 私と同じように、努力も根性も「頑張る」って言葉も好きになれない方は、参

恋したことある全人類が共感できるBL小説

『美しいこと(木原音瀬 著)』は2007年に蒼竜社から出社されたボーイズラブ小説だが、講談社から2013年に文芸小説として、2020年に漫画として出版された人気の高い恋愛小説である。 (あらすじ) 週に一度女装して街に出て、男達の視線を浴びるのを趣味にしているサラリーマン・松岡。しかし女装時にナンパされてさんざんな目に遭う。その場を救ってくれたのが、同じ会社の冴えない先輩・寛末だった。不器用でトロいと悪評の寛末と女と誤解されたまま逢瀬を重ねてしまう松岡。ついには恋の告白を受

読書というと自己啓発本を連想する人はどれだけいるのだろうか?

ライターマガジン「日刊かきあつめ」の今回のテーマは#本の紹介。 前回のテーマ#結婚でジェイン・オースティンのおすすめ作品を紹介してしまったため、今回は何について書こうか非常に迷いました。 本の紹介というテーマからはやや逸れてしまいますが、今回は自己啓発本について自分の考えをつらつらと書いていこうと思います。 自己啓発本(自己啓発書)って?まず初めに断っておくと、私は自己啓発本に分類される書籍には興味がなく、ほぼ読んだことがありません。 自己啓発書(じこけいはつしょ)と

東野圭吾の新刊もいいが胸くそ悪い「殺人の門」がすごいぞ

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。 ――『殺人の門』 角川文庫より引用 裏表紙の衝撃的な一文に惹かれ、私が「殺人の門」を買ったのはもう10年以上も前のことである。 私は高校時代に東野圭吾さんの小説にハマり、3年間でおよそ30冊程度の本を読破した。東野圭吾さんは執筆サイクルが早いため全小説を読むのは早々に諦めたのだが、手持ちの本はいずれも素晴らしくお気に入りの本は今もなお繰り返し読んでいる。 なかでも再読回数が多いのが、ほかでもないこの「殺人の門」なのである。

最近、ちょっと疲れたなぁと…いうあなたにおすすめの一冊〜『西の魔女が死んだ』〜

「自分のことは、自分で決める。」これって、自由である反面、厳しいことの様にも感じる。だから、ときどき、ちょっと疲れる。誰かに変わってほしくなることもある。だって「自分で決める」ことは、結果について「誰のせいにもできない」ということだからだ。それでも、自分の頭で考えて選択することは、とても大切なことだと思う。そうそう、魔女修行も「自分で決めること」が大切なのだそうだ。 今回のかきあつめテーマは、「おすすめの本」である。私がお勧めしたいのは、こちら。 『西の魔女が死んだ』著:

ちびまる子ちゃんの高校時代ってどんなだったか知ってる?【さくらももこ著:ひとりずもう】

先月、この「日刊かきあつめ」の月1ミーティングでメンバーの一人が「エッセイをうまく書けるようになりたい」と言った。 「エッセイなんて好きなことを自分が気に入るように書ければいい」そんな風に思っていた私からしたら、「なんて意識が高いんだろう」と思ったし、同時に自らの意識を反省した。 そう言えば、インタビュー記事やSEO記事は結構勉強したが、エッセイを真剣に学んだことはなかった(それがこの様である)。 さすがにまずい思って「エッセイ 書き方」で検索したところ、「さくらももこ

子どもに読み聞かせたい、おすすめの絵本2選

今回のかきあつめのテーマは「本の紹介」。今回は圧倒的にポジティブになる作品と、友情について考えさせられる作品の2作品を紹介したいと思う。 実は筆者には甥っ子と姪っ子が合計8人いて、年末など実家に帰ると彼らから絵本の読み聞かせを要求されることがある。今回紹介する2作品は彼らに読み聞かせたい絵本として選んだもので、お子さんがいらっしゃる人や、子どものプレゼントを考えている人にも参考としてもらいたい。 圧倒的にポジティブな絵本『It's Okay To Be Different

一つの才能を磨き上げた男の末路

自分に「文章を書く才能」があれば・・・。noteで書いている人の多くはそう思っているだろう。僕もその一人だ。 才能とは何だろう。Googleで調べてみると、 ある個人の素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力 とある。 もし「一つの才能」を伸ばすためだけに、他のすべての才能を犠牲にして、だけど、その「一つの才能」が通じなかったら。僕なら絶望して死にたくなってしまう。 だから一つの才能だけを磨かずに、満遍なく磨いているんだよ・・・というのは言い訳か。一つの才能

賢人の良著から学べる事 ーThe Night and The Fog.

今回の日刊かきあつめのテーマ #本の紹介 物書きのプロが多いnote様。故人父新聞記者から教わった3冊をまたもやオススメしておきたい。散々方々でした話なので飽きている方も多いかも・・?補足するならば、文学と政治学=(イコール)では無いとは思うが、こちらの作品に至ってはOKか?と言う観点はある。父に教えられるがままの3冊。 ①資本論 マルクス&エンゲルス ②坂の上の雲 司馬遼太郎 ③夜と霧  フランクル ◆やっぱり長いかなあーの文豪作品たち①資本論は超長くて計算式沢山出