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手のかかった子どもほど親孝行かもしれない


32歳になる長男は、小さい頃、本当に手のかかる子どもでした。
長男1人で、3人分の子育てをした感じ。笑
実際の子育ては、男の子が2人ですが、5人育てたような感覚があります。


次男はお兄ちゃんを見て、母親に苦労をかけたらいけないと思っていたかも。
私に困らすことはなくて、小さい頃は、我慢していたのかな。
次男は反抗期がなかったけれど、こっそり自分の意思は通していたように思う。
下の子の要領の良さからかもしれない。笑



長男は個性的で、物怖じしないタイプ。誰とでも仲良くなれるけれど
学校の勉強は大嫌い。好かれる先生には、う〜んと好かれるけれど、
嫌われる先生には、う〜んと嫌われる。。ほんと驚くほど両極端。
だから合う先生に当たると1年間ハッピーだけど、合わない先生に当たると
それはそれは毎日が地獄。そのため、私もよく学校に行っていたな〜


中学3年生で1年間、アメリカに留学して、高校は中学2年生まで通っていた、中高一貫教育の学校に戻って、通い始めましたが、すぐに合わなくなり、田舎にある寮生活の高校に入り直しました。それが高校3年生の時、突然合わないから高校を辞めると。あと少しで卒業なのに。なんで? ただ本人の意思は固くて、校長先生と3者面談をして、理解のある校長先生が、だったら、あと残りの単位は、通信の高校で卒業できるように考えますから、お母さん心配しないでくださいと。


ただ不安でいっぱいになったのです。この子の将来はどうなるんだろう。。と
仕事に就けるのだろうか。このまま、引きこもりになったらどうしよう。。とか
高校を辞めてからは、案の定、家で引きこもりのような生活。昼夜逆転していて、
私は病気が悪化して、両膝人工関節を入れる手術が終わったところで、それと
離婚の裁判中。親子で、人生どん底の頃でした。


そんな長男が、明け方、テレビをつけたら、報道カメラマンのドキュメンタリー
番組の再放送をしていて、それを見た長男は、僕がやりたかったのはこれだ!と、衝撃が自分の中で走ったようで、好きなものへの、行動力だけはある長男、
すぐにお年玉で、一眼レフのカメラを買いに行き、写真を撮り始めました。



そして通信の高校を卒業して、芸大の写真学科を選んで受験し、晴れて大学で写真を学ぶことができるようになりました。すでにその頃には、アルバイトで写真を撮っては、お金をいただくようになって、その後、大学を休学して、ニューヨークで写真を学び、芸大も卒業し、新聞社に就職し、写真記者になる夢が叶い、報道カメラマンになることができました。


ありがたく記事も書かせてもらって、息子の名前が新聞の記事の最後に載っているのを見ると、あぁ〜この子が自分の道を、自分で見つけることができて、本当に
神様ありがとうございます。導いてくださったご先祖さま、ありがとうございますと感謝の気持ちで、いっぱいになります。先日も能登の震災関連で、心温まるお話を取材させてもらって、写真と記事に書かせてもらっていました。
こんな素敵なお話は、多くのかたに届けたいからと。
高校生の頃は、もう生きる気力がわかない、死にたいと、何度も言葉にすることが多い長男だったから。いまは、少しでも世の中のお役に立てる仕事ができることに、いつもありがたいと言っています。


そんな小さい頃は、手のかかった長男ですが、いまは頼れる存在で、いつも私のことを気にかけて、将来のことも考えて、いろいろ選択していこうと考えてくれています。息子たちに、お母さんは、あなたたちの迷惑にだけは、なりたくないの。
そう話すと、みんな親はそう思うかもしれないけれど、老いていくんだから、
それに、お母さんは不自由なカラダだし、それは仕方ないことだから、と。
私が元気なカラダだったらと、思わない日はありません。息子たちの心配のタネになっていることは間違いないことだから。


昔、手のかかった子どもは、将来、親孝行する子になるよ。よくそんな話を聞いてきましたが、ほんとうにそうだったんだと。
息子たちのお友達でも、手のかかった子ほど、めちゃくちゃ親思いなんです。
子育てのおかげで、嬉しいことも、しんどいことも、いろいろ一緒に経験させてもらいましたが、すべて、かけがえのない大切な思い出です。


もし、もう一度、息子たちの小さい頃に戻れるのであれば、子育てをもっと楽しめばよかった。いつも心配と不安でいっぱいで、いまをたのしめなかったから。
子育ては、大変だったけれど、子どもと一緒に暮らせる時間は、長い人生から
考えると、とても短い貴重な時間なんですよね。その後悔は、めちゃくちゃあります。きっと私自身、若くて、余裕もなかったんだろうな。


信じてあげて、待ってあげて、話を聞いて、一緒に楽しんで、一緒に喜んで、
う〜んと褒めて、美味しいご飯を作って(お惣菜を買う日も、お弁当を買う日も、手抜きの日もあっていい)それだけで、子どもたちは満たされるんですよね。
完璧な親にならなくていいし、そもそも、立派な親を子どもは、求めていませんもんね。一緒に楽しんでくれるお母さん、ちょっと鈍臭いくらいのお母さんが
子どもは大好きなんですよね。


maman♡


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