マガジンのカバー画像

『平安文学とマンガ』ちはやふる*うた恋い

15
平安文学関係の本やマンガの感想。 よんだものが繋がってく面白さを綴っていきたいです。
運営しているクリエイター

#伊勢物語

『うた恋い。』を入り口に『伊勢物語』を妄想過多に読む🍁「ちはやぶる」と「つくばねの」

『うた恋い。』を入り口に『伊勢物語』を妄想過多に読む🍁「ちはやぶる」と「つくばねの」

伊勢物語の三段から六段にかけては、在原業平と二条の后・高子の恋物語だというのはもう既存の事実扱いでいいでしょう。さて、業平はなぜ、わざわざそんな危険な恋をしたのか?

伊勢物語を読み進めてくと、主人公が「男」とボカしてあるわりに、ハッキリと名前が出てくる人がいます。まず一人目は「紀有常」、業平はこの人の娘を妻にもらっていて、仲が良いようです。

二人目は「惟喬親王」、有常の妹、静子が文徳天皇の更衣

もっとみる