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【書籍感想】「生きる力」の強い子を育てる(著:天外伺朗)

我が家の元気いっぱいの長女が、自由登校(一般的には 不登校、と呼ばれる)スタイルを選択し始めてから 私もたくさん勉強をするようになりました。

この本も そうやって出会った本です。

私は”普通”に学校に通い、大人の話を”ちゃんと”聴いて、一生懸命勉強をして ほめられて育ちました。

それが私の当たり前で そこに問題を感じることなく 毎日を過ごしていました。

そして 自分の長女が 「学校いやだ~~~」「学校って 刑務所みたいじゃーーん」と言い出して 私は 全然理解が出来ませんでした。

でも 今は そういうふうに感じる人たちが 思ったよりもたくさんいることを知り こうやって いろいろな教育スタイルがあることまで 学んでいます。


自由教育 by A.S. ニイル

この本の中で このニイル学者さんの言葉が 私にはとても響いています。

「子どもを学校に合わすのではなく、学校を子どもに合わせる」という信念で 世界一自由が学校を作り上げられた方なんだそうです!

日本の学校システムの中で育った私には 想像が出来ない感じです・・・

でも 靴だって お洋服だって お料理だって 本当は テーラーメイドのほうがいいに決まっているから 子供の学校だって同じですよね。

この本の中には 彼の考えがたくさん紹介されていて 

「子供が学んでいないと時間を無駄にしているという考えは呪いだ」(ニイル)

とか 

「全ての子供は、自分自身の中に神を持っている。自我が満たされた自由が子供はその神を発揮する」(ニイル)

とかなのですが

特に すごく考えさせられているのが

「教育の根本目的は、子供たちが伝統的な価値観や世界観の権威、大人の権威、因習、迷信、偽善、憎しみ、不安、偏見、幼稚な態度やものの見方から開放されること。つまり、他人の自由を損害しない限り自由に行動し、自らの判断で人生を歩む態度を力を身につけ、「生きることは素晴らしい」という喜びに満ちた「自由な人間」を育てること」(ニイル)

です。

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つまり 親が 子供に 価値観や世界観を押し付けることが 教育ではない、ということ・・・

私が 長女に 「学校には行くべきなんだよ」と教えることが 教育ではないんですね・・・

そして 大人が 「人生って 大変なことばっかりなんだから 学校にも 我慢していくべきなんだ!!」と 無理強いすることが 教育ではない、ということなんですね・・・

親として 正しいと思っていたこと、子供のためだと思ってやっていたことが 実は 子供に不要なことかもしれないと 気がつかされました。

自分の中にある価値観や思いを抱いて 自分らしく生きていくことが 「生きることは素晴らしい」と思えるために大事だと考えると・・・

やっぱり 自分の価値観を押し付けることは違うんでしょうね。。。。 

私は まだまだ そういう教育が出来る親にはなれていません・・・

やっぱり 「だらだらばっかりしてないで!」「YouTubeばっかり見てて どうするの?」って 言っちゃいます・・・

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子供を完全に信用して、完全なる自由を与える、ということなのでしょうね。

私のような親には過酷なことで 私には合わない方法かもしれません。

無理をして がんばるべきでもないと思うので 心地のよいバランスを見つけてみたいと思っています。

でも こういう新しい価値観に出会い 自分の価値観を振り返ることが出来るのは すごく面白いことです。


自分の子供も含めて 私の周りの人たちには「生きていることが素晴らしい」って思ってほしいって思います。

その「生きていること」のスタイルが 私の生き方と違ってもいい!

その人の生き方があるんだからね。



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