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おこりんぼさん仲間と一息つく。

私の暮らす街で、小学生の保護者を対象とした、集団のペアレントトレーニング講座『おこりんぼさん研修』を市役所の職員さんと一緒に、毎年開催してきて今年で8年目。
2回連続の講座でグループワークをしながら、他のお母さんとも交流しながら進めていく。
日々の子育てで忙しくされているお母さん達が、ここで子育て仲間と出会い、ほっと一息付けるような、そんなあったかい時間と空間にしたくて試行錯誤しながら私の考えたオリジナルのプログラム。

今回の参加してくれたママさん達から
「もっとこの講座を必要としているママ達に届けてあげたい!」
彼女達が、どうしたらこの講座の開催情報を沢山の人に広められるかを考えてくれている様子に目を細める。
『ママ達を元気にしたい』と思っていた自分がおこがましい。
元気をもらっていたのは私の方だと感謝が込み上げる。

『おこりんぼさん研修』はペアレントトレーイングの理論をベースに、「子どもの見方」「効果的なほめ方」「伝わりやすい指示の出し方」を学んでいく内容。
本でペアレントトレーニングを読まれた方もいるかもしれないけれど、“トレーニング”はやってみて、練習してみてはじめて身についていく。
参加者がお互いにやってみた実践を手がかりに、『自分』と『我が子』に合った子育てのやり方を見つけていく。
実はこの「合ったやり方」は、既にママ達が実践していることが多い。
私はそれを一緒に見つけていくことを一番の私のお役目だと感じている。

子どもはママの日々の声かけや関わりで、毎日毎日成長していっている。
立ち止まって欲しくても、子ども達は成長を止めてくれない。
日々のママ達の声かけは、子ども達の心と身体を大きく育て、気付かないうちに子ども達の出来ることがどんどんどんどん増えていっている。

日々の忙しさの中、ママ達はそんな『自分のお手柄』に気付きにくくなっている。でも、その頑張りは身を結びながら続いていっている。
私にとってこの「ちゃんと出来ているけど見えていない」ママ達の様子が愛おしくて仕方がない。

以前、「うちの子挨拶しないんで」と困った顔で教えてくれたママさんが、今回、「自分から挨拶するようになったんです!!」と満面の笑みで教えてくれた。
彼はママから「挨拶してもらった人が嬉しそうだったね」とにっこり嬉しそうに教えてもらえたことで、あいさつが、『僕』も『相手』も『ママ』も嬉しいことなんだとピンときた。嬉しいという感情と共に体験し、ママの言葉で定着していく。ママ達の肯定的な声かけは子ども達の行動を変える、もの凄いパワーがある!
そしてそのパワーを私もいつもいただいて元気をもらっている。
お母さんは偉大だ!

年に一度の講座にはリピーターさんもいらっしゃる。
子どもの学年が上がれば、子育ての悩みもまた変わる。
一緒に学ぶ子育て仲間のメンバーが違えば、参考になるお話しもその時その時で変わってくる。

あるママさんも2回目の受講。前回の受講から「褒めなくちゃ」と意識は出来ていたけれど「余計な一言、皮肉や批判が邪魔だった」と気付かれた。
ペアトレでは効果的に褒めるには「皮肉や批判は付けません」と学ぶ。
だけれども、ついついそれが多くなっている時、それは自分が頑張りすぎている時。「私ばかり」と心のどこかで叫びたくなることは誰しもあると思う。
そんなママの気持ちがひしひしと伝わり、「付けてはいけない」と言い切りたくなくなる私。
「そんな時は、頑張りすぎているのかもしれないから、自分の時間をとったり自分のことも大切にする時だって、自分をヨシヨシってしてあげて下さいね」
彼女の最後の感想には「これからは自分のことも大事にしていきたい」と書かれていた。
気持ちが伝わることはとても幸せだ。つながれた嬉しさが込み上げ、胸が熱くなる。これまたパワーをいただいた!

あなたは『おこりんぼさん』になったことありますか?
私もたまに『おこりんぼさん』
私達子育て仲間、『おこりんぼさん』仲間と繋がって、ほっとする時間を一緒に過ごしませんか?
あなたのご参加、また来年お待ちしております。。。

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