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『話の聴き方教室』(ゲートキーパー養成講座)

「ゲートキーパー」皆さん聞いたことがありますか?
訳すと「門番」。「死にたい」と思うくらいに辛い状況にある方を社会につなぎとめていく。
ゲートキーパー養成講座は、自殺予防対策として全国の市町村で実施されています。

今日は3回連続講座の最終回。
会場に入るとクリスマスツリーが目に留まる。
知らない誰かが、ここに集う知らない誰かの為に準備して飾ってくれたクリスマスツリーの温かさ。
じんわりと味わう。。。

『話の聴き方教室』(ゲートキーパー養成講座)には、毎年色々な立場の方が参加して下さいます。
地域でボランティアや見守りなど色々な活動をされている方から、お仕事で高齢者や障害者の支援をされている方。
子育て中で子どもの想いをしっかり聴けるようになりたいママさんや、お友達を元気づけたくて「聴く」が上手になりたい人。
などなど。

最終回。
これまでの人生で、誰かに話しを聴いてもらって『こころ』がじんわり温かくなった場面を思い出すワークをしながら、今回の講座で学んだ傾聴について振り返る。

息子くんとの朝のやり取りを思い出す。。。

人前で話すお仕事を何度やっても毎回緊張してしまう私。
「あぁもうダメだ。うちには無理だ」「なんで引き受けてしまったんだろう」
出かける前には、後悔の気持ちと一緒に口からネガティブが湧いて出る。

「ママ大丈夫だよ。いつも帰って来たら楽しかった~って言ってるじゃん」「ママなら大丈夫。きっと出来るから頑張って。ママ」
小学生の頃の息子くんは、そう言って私をぎゅーっとしてくれた。
中学生になってぎゅーは無くなったけれど、ちゃんといつも私に付き合って励まし続けてくれた息子くん。

私よりも「ママなら出来る」と、私を信じて肯定してくれる息子くん。
彼のにこにこ笑顔に何度勇気をもらったことか・・・。

グループ毎に自分のエピソードを話される皆さんの中には、温かい気持ちも一緒に湧き上がり涙を浮かべる皆さんも。
そんな皆さんを見ていて私の目も涙が潤む。

人は人との関わりの中でストレスを感じたり、落ち込み元気を無くすこともある。
けれども、人は人とのつながりや対話を通じて、困難を乗り越えたり『生きる勇気』が湧いてくる。

私がゲートキーパー養成講座で一番大切にしていることは、「つながり」の体験。
たまたま同じ講座に申し込まれた参加者の皆さんの一期一会。
たった3回しか会えなくとも。
その温かい「つながり」はそれぞれの参加者さんの心に灯を灯す。

「来て席に着く時、隣の人から『前回もご一緒でしたね』と声をかけられた。覚えていてくれたんだと思うと今日も来て良かったなと、安心してそこに座ることが出来ました」
と言葉にしてくれた参加者さん。

居場所は人と人の間。
居場所は誰かの隣りに。
ゆるやかなつながりの心地よさ。

「ゆるやかで心地よいつながり」が創れるゲートキーパーさん。
そんなゲートキーパー仲間の輪が広がっていく。。。
仲間との温かい出会いに心からの感謝。
クリスマスツリーでつながった、まだ見ぬあなたにも。感謝。

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