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自分自身の妊娠と出産を経て、『mama eats』がうまれるまでの話

はじめまして。
『mama eats』を立ち上げた、本柳 寛子です。

『mama eats』がうまれたのは、4年前に松本へ移住したのち、結婚、そしてコロナ渦での妊娠と出産がきっかけでした。

実家も遠く、コロナ渦ということもあり、サポートが乏しいなかでの産後の生活に不安があり、市内のフードサービスをリサーチし、試してはみるものの、なかなかおもうようなサービスがみつからず、それならば!と妊娠中に『mama eats』の原型を考案。実際に自分の産後2か月間、以前からつながりのあった料理家さんの協力を得て、トライアルを実施しました。

産後のからだの回復や、あかちゃんへの母乳のためにも、バランスのとれた食事をとることが大切であること、家事もままならないからだで家族の食事の用意をすること、はじめての子育てに戸惑い、わからないことだらけのなか、気軽に相談する相手がいなかったり、家のなかにひとりであかちゃんの世話をすることは、たくさんの不安や孤独がありました。 

産後数か月はろくに外出もできず、出産とともに社会とのつながりが途絶えてしまったかのような、心身ともに一番大変な時期に、料理家さんやデリバリーをしてくれた方との交流がなによりもこころの支えとなりました。

お弁当といっしょに添えられたお花やメッセージカード、手づくりのクッキーや市内でひらかれるイベントのフライヤー、忙しいあいまにもさくっと読める連載コラムのコピーなど、それぞれの人柄があふれるささやかな”おまけ”がとても嬉しくて、単なる食事というだけではなく、顔のみえるコミュニケーションによって、こころとからだにたっぷりの栄養をいただきました。

この体験をもとに、『mama eats』ができることへの可能性を再認識し、サービス開始にいたるまで、たくさんの方のサポートを得ながらようやくこの10月、「おぎゃあ」と産声をあげました。

アルプスごはんの金子さん(右)と、本柳 寛子(左)

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産前産後や働くママ、こどもの成長とともに変化するライフスタイルや課題に寄り添い、日々の食卓を通して、癒しと時間の提供ができたら。

慣れない育児に孤立せず、子育て家庭を地域でささえあう仕組みづくりを通して、多様性をみとめ、従来の育児や家事に対する価値観のアップデートを図り、女性の社会的・精神的・経済的自立へのきっかけとなれたら。

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そんな想いをいだきながら、松本のゆたかな資源を活かし、この地域から母子を中心としたコミュニティーサイクルをめざしていけたらとおもっています。

どうぞ、『mama eats』をよろしくお願いいたします。

アルプスごはんのお弁当

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