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食欲

食べることは生きること。

食べることが大好き。

おいしいものを食べるために生きている。

だから、おいしいものしか作りたくないし、買いたくないし、食べたくない。

そして、舌は肥えていく。

ふと思う。

ほんとにおいしいものを食べ続けて、おいしいものとそうでないものの区別がつくのと、普通のものでもおいしいおいしいと言って食べれるのと、どちらがいいんだろうか。

わたしは、たまにホテルのビュッフェなどで、すべて中途半端な質のものしかなくて辟易する。

そんなときに、これをおいしく食べられたほうが幸せなのかなと思う。

だけど、わたしはおいしいものをおいしいと思いたい。

だから、今の舌には満足している。

だけど、やっぱり、少しレベルの低い料理を食べたときには、悲しくなってしまう。

どっちがいいんだろうか。

どっちがいいとかはないんだろうが、わたしには少し寂しく感じる。

寂しく感じることがあるという時点で、少し損している気分にはなるが。

だけど、やっぱり、美食を追求できることは、人生の富だと思う。

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