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問わず語り

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エッセイ、つぶやきの延長。小説ではない、という書物をあつめたマガジンです。
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#エッセイ

うちの子たち【作品紹介】

私の各作品のほとんどが同じ登場人物です。突然ですが、それのまとめページです。 自らの整理の意味も含め…。 メインキャラは野島遼太郎という男で、彼を中心とした家族や同僚など周辺人物を主人公にしたサポートストーリーを展開しています。 起点の話はこちら↓ 当時は遼太郎を主人公に据えようと思っていませんでしたが、書いていくうちに段々キャラが肉付けされていって、彼の抱える様々な『問題』から他のストーリーを展開していくことになりました。 以下、各登場人物ごとに時系列で並べています。

【問わず語り】過去の私が今の私を助けることがある

表題のことを感じる時がたまにあります。 今から4年前のちょうど4月。 私にとって人生最大のショックな出来事があり、楽観的だと思ってきた自分が鬱状態になりました(病院に行ってないので診断は受けてません)。 詳しくはいつかまとめようと思いますが、とにかく日々生きるのが辛く死ぬことも出来ない地獄の日々でした。 病院で解決するものでもなかったのでカウンセリングを受けましたが、結果はダメで。合わないカウンセラーにあたった感じです。 そこで頼ったのは友人。 過去の元気だった自分を知

【問わず語り】連載終えて

昨年夏の終り頃書き始めて(もっと前だったかな…)、年を跨いだ連載が昨日完了しました。お読みくださった方々、本当にありがとうございました。 物書きは当然、読まれることが最大のモチベーションです。 この話の第1話の冒頭、これは私が高校生の時に書いたお話をほぼそのまま活用しました。 音楽室でグリーグのピアノ協奏曲を弾く近寄りがたい男子に一目惚れする女の子、というシチュエーション。 グリーグのピアノ協奏曲のイントロにやられたのは私です。 以降は全く新しく書いたものです。 1章

【問わず語り】2つの創作について

産みの苦しみの大きかった割には少し不完全燃焼になってしまったと悲しい気持ちになる連載が完了し、 次はこの作品の表面か、はたまた裏面か、のお話を明日からアップしていきます。 今回の倍の長さになってしまってしまいました。でもだいぶ満足してます。 明日から連載のオープニングは、高校生の時に書いたものを連載用にアレンジしています。 ン十年の時を経て世の中に出すとは…なかなか。 読んでもらえたら本当に嬉しいです。 またよろしくお願いいたします🥺

【問わず語り】くるまのはしるおと

私の部屋は幹線道路に面している。 窓を開けていると、車の走行音。 昼間は正直うるさい。働く車も多いだろう。 でも夜。 深い夜になってくると、何だか心地よい。 エンジン音ではなく、走行音。 道の上をタイヤがすべる音。 夜限定。 子供の頃から、この音は好きだった。 音に敏感でちょっとしたことでも眠れなくなるのに、車の走行音だけは穏やかで、なんだか安心する。 おやすみ。

【問わず語り】何からアップしていくかという悩みと時間が足りんよって話

今進行中のプロトタイプが4本… 登場人物はいつもの3本、ちょい新キャラ1本。 ・前田有紗って言う不倫してる女性とその相手の話。ちょっと成長期にしたい ・登場人物総出の長編 ←暗い話。読んでて面白がるの私だけなんじゃ ・ラブラブ甘々のカタルシスを含んだ話(一部経験談交えて) ・過去にチョイ出したキャラをいじる 辺り。 頭の中ではそれぞれの時間帯、場所、でちょいちょい切り替わって話を紡いでて、それをプロッターに落とし込む。 時間が足りぬ…! 今日火曜日は毎週受けている外語

【問わず語り】花

先ほど連載完了した、ボスニア・ヘルツェゴヴィナが舞台のお話。 『花はどこへ行った』を登場させようと思ったのはつい昨日のことで、当初は予定がありませんでした。 しかし、多くの犠牲者が埋葬されているというオリンピックスタジアムのことを調べているうちに、1つの記事が目に止まりました。 カタリナ・ビット 銀盤の女王、平和への願いを込めて舞う 「カタリナ・ビット! いたねぇ!懐かしい!」(歳がバレる)。 そこに出てきたのが『花はどこへ行った』 私はこの歌を、フォーククルセダ

【問わず語り】旅の続きを…

『Beichte』という短編?中編?を書き終えました。 少し前に書き溜めていたものを直前で最終話を書き換えたものなので、整合性・完全性が気になるけど、続きが書けそうな感じで終わったのでヨシとします。 ヨシ! タイトルはドイツ語で「告白」「告解」「懺悔」という意味です。宗教用語なのかもしれない。 なんか重たくなってしまったのでタイトルは失敗したかな、と思いました。 ちなみに私はドイツには詳しくないです。2回しか行ったことなく、ベルリンは一度だけ。 でも野島遼太郎という男は

名刺代わりの小説10選

国文学科卒業の割には本を読まないダメな人。 10代の頃が一番読んでいたかも。 なので10〜20代の感受性が柔軟だった頃に読んだ作品ばかりだと改めて気づいた。 部屋が狭いので基本読んだら売ってしまうのだけど、挙げた書籍は実家から持って来ているくらい大切なもの。 暗い話が好き。 翳のある男性が出てくるのがベスト。それに絡む女性に感情移入しがちです。 『運命の恋を〜』だけ新しい。私が心病んでた時に読んで、ほんの少し救われた作品。 以下です。順不同です。 1. 夏目漱石『

やっぱり男と女の話が好き。あとちょっと闇があるやつ

長い話をアップし終えたばかりですが、実は裏で3本くらい別ストーリーを書き溜めていて、それを早く表に出したくて仕方ない状態が続いていました。 そのせいで本編の方が留まってしまって、途中でアップを挫折していました。なんとか昨日エンディングに持っていきました。 自身の仕事での経験を元に書いたこの話は、もっと突っ込めばたくさんかけたのだけど、力尽きました…。 基本的に私がアップする小説は、昨年の秋に上げた以下の話の登場人物が、主人公を入れ替えながらBefore&After話を展

【問わず語り】連載再開

少し真面目な長編を書こう!として、プロットの制作に時間がかかって止めていた連載を再開しました。 若手から中堅と呼ばれるようになっていく、何となくやり過ごしてきたアラサーサラリーマンの成長記…になればいいな、と思います。

【問わず語り】2人の弟

昨年の秋から、怒涛のようにお話を書き続けています。 『たしかなことばをつづれ』というお話を主軸に、時期や視点を変えて小品を書いています。 この作品で私としては初めての挑戦をしました。 それは「弟」を描くことです。 私にも6つ下の弟がいますが、仲は良くなく、会話はほとんどしたことがありません。当然連絡先も知りません。お互いいい大人になりましたが、あまり変化はありません。 「弟」に対して愛情とか親しみを感じたことがないんです。 それなのに小説の中で「弟」を描こうとした

【問わず語り】三浦春馬さんと、堺雅人さん

2020年。 コロナ禍の中で、海外旅行を生きがいとしていた私は、本来であれば閉塞感に耐えられず、心病んだかもしれなかった。 2020年7月。40カ国目の旅に出るはずだった。 その7月に、三浦春馬さんが亡くなった。 特別ファンだったわけでもなかったが、彼の死は強烈な衝撃と虚無感を私に与えた。 恥ずかしながら彼の死後、彼の過去作品を貪るように観たが、知れば知るほど、偉大なものを失ってしまったという虚しさが大きくなる。 友だちが言った。 「美しい心を持った人は、これ以上