「"ふわっと"した幸せを」
「世界を変えたい」
そんな風に大きな夢を抱いてた。だけど、その夢が現実になることはなくて、いつか抱いた夢は今の私を傷つける鋭いナイフに変わっていた。
そうして何年も何年も、自分で作ったナイフで自分自身を切りつけては、ボロボロになった自分を見たとき、ようやく気付いた。
「ああ、これは私の夢じゃないんだ」
いつか自分の夢だと思って抱いた希望は、私じゃない誰かにとっての大切な夢で、それがあまりにも素敵で輝いてたから。つい、手を伸ばしてしまったのだと。
じゃあ、私の本当の夢って・・・?
何かを変えたいとか、人の役に立ちたいとか。そういう想いがないわけじゃないけれど、やっぱりそこにある夢は、どこか私の言葉じゃなくて。また誰かの夢に手を伸ばしただけなんだと気付く。
私は・・・
「ただ、毎日に小さな幸せを感じていたい」
空がきれいだとか
風が心地いいとか
ご飯が美味しいとか
そんな平凡な日常に
幸せを感じられたらいい。
そんな私の夢は、誰かにとってはちっぽけかもしれないし、もしかしたら大きな夢かもしれない。けど、そんなことはどうでもいい。
夢に大きさなんて関係ない。大切なのはそれが「本当に自分の夢」なのかということだけ。その夢が本当に自分の心からの願いなのなら、それでいいのだ。それこそが唯一無二で、本当に自分を幸せにしてくれる「夢」なのだから。
「何になりたい」とか
「何を手に入れたい」とか
そういうことはよくわからない。
けど私はただ、私の「好き」を見つけたり、形にしたりしながら、毎日を生きていけたら、それでいい。というかそれ以上に幸せなことってないと思える。
そんな風に”ふわっと”した幸せを、見つけながら生きていきたい。
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