子供でも食べやすいマレーシア屋台メニュー10品

マレーシアの屋台はお世辞にも衛生的とは言えないため、子供達には抵抗があるかと思います。
また、様々なスパイスの匂いや肉が無造作に吊り下がっている姿に、驚きを隠せないお子様もいらっしゃることでしょう。

中華系マレーシア人の祖父は、母が小さい時、1軒の焼きスペアリブ屋台を始めました。母は、エビの殻むきをしたり、従業員のまかないを作ったり、お手伝いをすることも多かったそうです。
そして、屋台が成功、その後、別の事業へと幅が広がり、現在は母の弟や私の従兄弟が、事業を引き継いでいます。
ルーツとなった屋台は従業員の方へ譲り、現在でもペナンで健在です。

そんなわけで、私も子供達も、小さい頃から幾度となく通った実体験から、屋台(ホーカーフード)で、子供が食べやすいメニューをご紹介します。

子供が食べやすい屋台メニュー10品

1. 雲呑麺(ワンタンミー)

日本の塩ラーメンと味が似ています。
麺は、日本の中華麺(細麺)そっくりです。
(マレーシアの太い中華麺は、ボソボソしていて、あまり美味しくないと、
 子供たちは言います)
子供達が幼児の時には、雲呑麺ばかり食べていました。

ちなみに、こちらで雲呑麺というと、ドライ雲呑麺が主流です。
ドライ雲呑麺も美味しいのですが、ソースの味が日本と少し違うので、
お子様にはスープの方が食べやすいです。
(ドライを注文すると、ワンタンスープが付いてきます)

注文時には、「スープで!」と必ず伝えてくださいね。

▼ドライ

▼スープ

2. 粿條湯(クイティアォタン)

あっさりした塩味のスープで、ほっこりします。
麺はライスヌードルで柔らかく、つるっと食べられます。
フィッシュボールが入っていることも、お子様には嬉しいですね。
マレーシアのどんぶりは小ぶりなので、小さなお子様でなければ、
1人1杯食べられる量だと思います。

ちなみに、粿條とはライスヌードルのことですが、
粿條よりやや幅広のライスヌードルを、河粉や沙河粉(サーホーファン)と言います。

最近はペナンでも、塩味スープでも、麺がライスヌードルではなく、
小麦粉を薄く伸ばした板麺(パンミー)が増えてきました。
日本のひしめんに似ていて、こちらも食べやすいです。
母曰く、ひと昔前は、ペナンで板麺をほとんど見かけなかったそう。
同じマレーシアでも、地方によって料理や味付けが異なるのだとか。

3. 炒粿條(チャウクイティアォ)

こちら、2の粿條(ライスヌードル)を炒めた料理で、味は日本の焼うどんに似ています。
大きな海老が入っていることが多いので、お子様が喜びますね。
ちょっとピリ辛なので、注文時に「no spicy」と伝えた方が良いです。

4. 点心(ディエンシン・ディムサム)

飲茶です。小さなお皿に2〜3個ずつ入っているので、色々な味が楽しめる
ことが嬉しいですね。
焼売や蒸し餃子は日本の味に似ています。
肉まんは、甘めのチャーシューが入っているものが多いので、
少々、味にクセがあるように感じるかもしれません。

ちなみにローカルの方は、肉まんの外側の薄皮を剥いて食べます。
親戚に理由を聞いてみると、「汚いから」だそうです。
ローカルの方が「汚い」と言うくらいですので、薄皮は剥いて食べることをお勧めします。

5. 鶏飯(ジーファン・チキンライス)

チキンライスはシンガポールが有名ですが、マレーシアにもあります。
ローストとスチームの2種類があります。
また、チキンだけでなく、ポークも取り扱っているお店もあります。
お子様にはクセがない、スチームチキンライスがオススメです。

ただ、日本のようにはチキンの骨が除去されていないので、
注意してください。

こちらはペナンやイポーのチキンライス。

マラッカのチキンライスは、ライスがボールになっています。

6. Sate(サテー)

見た目は小さめの焼き鳥ですが、味は全く異なり、甘めのピーナッツ味。
手軽に食べられるので、子供達は大好きです。

7. 楽々(ロッロッ)

立ち食い串しゃぶしゃぶです。
ずらりと並ぶメニューには、カニかまぼこやウィンナーなど、
おなじみの具材も多く、選ぶのがとても楽しいです。

串の先に色が付いていて、値段が分かれています。
串を選んだ後は、熱湯でしゃぶしゃぶし、タレをつけていただきます。

辛いタレも甘いタレもあります。
マラッカでは、「6. サテー」の甘めのピーナッツ味のタレを、
楽々につけて食べるお店もあります。

「楽々」、名前の通り、楽しくて楽な一品ですね!
お子様は熱湯と串に、注意してください。

8. 粥(ジョウ)

お粥は中華の出汁がきいていて、あっさりでも旨みたっぷりです。
マクドナルドにもお粥があり、エアコン効きすぎのマレーシアでは、
お腹が温まるありがたいメニューです。

 9. 炒飯(チャオファン)

味は日本の炒飯とほとんど変わらず、
それでいて、お米がパラっととしているので、本格的です。

ちなみに、マレー系のお店の炒飯は、
ナシゴレン(ナシ…ご飯、ゴレン…炒める)と言い、
こちらはサンバルソースで味付けされていることが多く、ピリ辛です。

10. Tosai(Thosai)ドーサ

ドーサとは、日本クレープを薄くパリッと焼いたような料理です。
カレーをつけたり、ハチミツやチョコシロップをつけたりして食べます。
主にナシカンダー(インド系のイスラム教徒の食事)のお店で食べることができます。

高さを出して盛り付けることが多く、子供達は大喜び。
最近ではドーサをツインタワーに見立て、盛り付けるお店もありますよ。

番外編:Laksa(ラクサ)

これは私のお気に入り。
実は、子供の頃は、魚っぽい臭いや独特の味が大の苦手でした。
でも大人になってから大好物になり、日本に帰ると恋しくなるほどです。
ペナンのアッサムラクサでは、酸味と魚・エビの旨味に香草やパイナップルが入っていたり、クアラルンプールではカレー味だったり、マラッカではニョニャ(マレーシアと中国文化の融合)風味だったり、サラワクラクサはココナッツミルクベースだったりと、地域によって様々な味が楽しめます。

麺はモチモチしたライスヌードル(丸麺)です。
帰国後、無性に食べたくなり、探しました。
日本でラクサが食べられる方法3選です。

1. シンガポール・シーフード・リパブリック

品川、銀座と大丸梅田にお店があります。
シンガポール政府公認で出店されたそうです。

シンガポール料理ですが、メニューに「ジョホールコース」というコースもあり、一緒になっているかもしれません。

ラクサ、肉茶骨(バクテー)、チキンライス、、チリクラブ、チャウクイティアォなど、どれもこれも本場に近い味で美味しかったです。
仕事で品川に行く時には、こちらでランチしています。

2. カップヌードルミュージアム

「NOODLES BAZZARワールド麺ロード」で、世界の麺を8種類も食べることができ、マレーシアの店舗でラクサが販売されているそうです。
いつか行ってみたいと思います。

3. カップヌードル

日清のものは、シンガポール風ラクサで、ココナッツの味と風味が強いですが、美味しかったです。

明星とシンガポール・シーフード・リパブリックとのコラボで、
「1. シンガポール・シーフード・リパブリック」のカトンラクサも
ありました。

*その他

以前は、Maggi noodle(インスタントラーメン)ラクサ味やスームの素を、マレーシアから日本に買っていました。
でも、最近イオンから「アッサムラクサ スープの素」が発売されました。

バクテーもあります。

マレーシアの料理が少しずつ、日本でも広まりつつあるようで、
とても嬉しいですね。機会があれば、ぜひ試してみてください!

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