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無観客写真展はバレーコート2面分だった。

無観客写真展No One Here Gallery vol.1を終えて。

この度は、お忙しい中、無観客写真展『No One Here Gallery vol.1』のご観覧ありがとうございました。沢山の方々にご興味をいただき、荒井、野口共々、大変感謝しております。心よりお礼申し上げます。

なんと蓋を開けてみたら68名もの応募があり本当に嬉しく思います!! 地方の方、電車の中から、車の中から、色々な場所からご参加ありがとうございます。

仕事等で来られない方からも沢山ご連絡をいただいていましたので、全員が参加できたら約100名規模の感覚かと思います。実はカメラ関連のメーカーさんもいらっしゃっていました(こっそり)。

No One Here Gallery(誰もいないギャラリー)どころかとても沢山の方々に集まっていただきました。もちろん作家がいるギャラリーには本当に一人しかいないのですが。

多くの方が無観客写真展への関心が高く、みなさんがこの不透明な同時代に写真表現の何かを模索しているのだなと感じた次第です。

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まだギャラリー準備中に来客第一号! いらっしゃいませ! このあと続々とお客さまが集まってきました。

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おー、No One Here Galleryに徐々にお客様が!

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今回のNo One Here Galleryの開催を想像してみてください。

100名で都内の三軒のギャラリーを一緒に巡るんですよ(笑)。とりあえず無条件で楽しくなりますね(^^)。

もしリアルな会場でソーシャルディスタンスを守って鑑賞したとします。

前後左右2mずつ空けての観覧ですと約324平方メートル、177畳の部屋でのイベントでした!(笑)。どれぐらいかというとバレーボールのコート2面分(笑)。かなり著名な作家さんの写真展レベルですよこの広さは!

でも今回紹介した作品は324平方メートルに三作家でたったの6枚!(笑)

それも僕なんかA4三枚ですから、後ろの方の人はサーブを打つ位置から写真を見るんですから見えませんよね実際には(笑)。マイクと大型スクリーンでも揃えないとトークも聞こえないっていう。

まず最初は須田の経営する「Gallery Wolf」に集合してもらいました。オーナー写真家・須田誠のトークからスタートです!

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 後ろに見えるのが本日の僕の展示。ギャラリートークは中央のA4サイズのモノクロ写真3点。

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僕の初期作品三枚を和紙でプリント。それを木製パネルに巻き込んでの作製秘話なども含めてお話しました。持ち時間は約30分。

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▲パネルの下部。写真を巻込んで水張りしたのでとても立体的に見え、全部で五面見えるという仕掛け。正面と折れ込んだ面などのつながりがとてもおもしろい。左端下に写る車は角を頂点に三面に渡って写っています。

1989年頃にキヤノンのAutoboyというコンパクトフィルムカメラで撮影。写真のしの字も知らない頃に撮った写真。まだ写真家になろうなどこれっぽっちも思っていなかったですし、写真的にはなんのテクニックも無いのですが俺はNYに住んでるんだ!っていう若い頃の熱い思いが伝わってきます。

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▲展示された写真をその都度席を離れて外しに行きます。ピント合わせなどもワンオペでやっているのでけっこう大変です(笑)。ギャラリーはNo One Hereなのですから僕一人(笑)。
▼次はこの写真。1989年頃。マンハッタンの工事現場にて。

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▼これも折れた側面にビルが直角に曲がって移されていて面白い。

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ミスプリントを見せたり、木製パネルを見せたりして、実際の工程も披露した。

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▼背景に飾りとして置いておいたカメラやレンズへの質問も。
「二眼レフも使われるのですか」

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これは木製二眼レフカメラ(笑)。今年のバレンタインデーにカルディで購入。中にはフィルム型チョコレートが入ってました(笑)。

で、僕のギャラリートークが終わったら次のギャラリーへみんなで移動します。次はギャラリー陽子。オーナーの荒井陽子の番です。

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リアルの写真展であれば僕のGallery Wolfから100名が退出するだけでも時間かかりますよね。エレベーターなんて使えない。

そして電車で移動することを考えたら車両一両分ぐらいは占拠してしまうでしょう。歩くにしてもかなり長い列。

イメージとしてはこんな感じ。最初は青山のGallery Wolfで鑑賞。次は銀座へ100名でゾロゾロ、次は新宿へ100名でゾロゾロみたいな。まるで大名行列のようです。ドローンで記録撮影もしておきたいですね(笑)。相当うるさいですよ。ワイワイ、ガヤガヤと。

中には「あー、スイカのチャージ忘れたー」とかいってゲートがしまってしまう人が何人か出るでしょ(笑)。リアルで100人で3軒を周ろうと思ったら相当大変です。

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さて、ギャラリー陽子のオーナー陽子は、金融機関に勤める旅行好きな会社員。国内47都道府県制覇まで残り3県、海外32か国、延べ51回という僕より訪問国数が多いツワモノ! アメリカを車で横断した際友人の影響で写真にはまったのが最初で、以来10年以上旅行写真を中心に撮影しているといいます。

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今回のトークはスペイン巡礼の道780kmを30日かけて歩いたときの写真展示と体験談です。訪れたのは1000年以上の歴史を持ち、ローマ、エルサレムと並ぶ三大巡礼道であるスペイン「El Camino de Santiago」。Caminoのうちの1つ「フランス人の道」。上の写真はその巡礼証明書をもらうためのスタンプ。泊まった宿でスタンプを押してもらうとのこと。

780kmというとほぼ東京、山口県ぐらいの距離だというのでどれぐらい大変かはわかるでしょう(笑)。ピレネー山脈を越え、最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 に達するまでには、沢山の出来事と、色々な人たちと出会いがあり、自己との対峙、日本の競争社会に生きること、今後の人生、自分のやりたいこと、沢山のことを歩きながら考えたそうです。

そして780kmを歩き、たどり着いて思ったことは。

「やろうと思ってそこへ向かって努力していけばなんでもできる。スピードはそれぞれ違うけれど、自分を信じていけば必ず目的は達成できる。それを自分の足で歩ききって実感できたことは大きかったです。そして明日じゃなくて、昨日じゃなくて、今日、この瞬間を生きることが大事!」

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後日談。
「この旅の目的のひとつは人生の覚悟を持ちたかった。社会のプレッシャーとかコンプレックスがあるけれど、これからも続く人生に対してこの旅を通して覚悟を持ちたかったんですよね」

けっこう自分の人生好きかも。


さて、次は野口画廊のオーナー野口健吾さんの登場です。また100名でギャラリー陽子から移動のイメージで!(笑)。

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三軒目のギャラリーは長辺90cmぐらいの大きなサイズの額装写真なので重量もあります。そのため自宅、いやギャラリーの壁には吊るせずに床に置いてあります。

今回はせっかくリアルな形のある本物の写真を見せるのだし、みな写真家でもありますので、美しい映像で配信しようと配信用カメラに一眼レフを使うことで進めていました。何度かZOOMでミーティングも重ねて、きれいな映像配信ができることを確認して万全で迎えた当日…だったのですが原因不明のトラブルが発生。

なんと野口画廊のメインカメラが故障し、急遽サブカメラを使用することになり、野口画廊の映像がきれいに映らなくなってしまいました。

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今回もトラブルに備えて、配信ライブ百戦錬磨のカケラバンクの伊藤弘君にスタッフとして舞台裏で動いてもらっていました。冒頭でかかっていた音楽や、カメラのスイッチングなども彼が裏で作業をしてくれていたのです。がしかし、彼をしてもネット環境なのか、設定なのか、機材なのか全く原因がわからないまま。映像は復活せず、仕方ないのでそのまま続行となりました。

今回の最後の訪問ギャラリーであり、トークもNY、スペイン、インドという流れのトリでもありました。コンセプト、写真、額装ともに最高に良い作品なだけにマテリアルの「ブツ感」までお客さんに感じて欲しかったので少々残念。

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といっても音声はしっかり生きていたので野口さんの面白い話を沢山聞くことができました。

今回の展示は、一年半インドを旅した中で撮影した旅人たちの写真たち。200人も撮影しているというコアなシリーズです。犬をバイクに乗せて二人乗りで回っている旅人。イスラエル人とパレスチナ人のカップル。楽器を持っている旅人。彼らのファッション、持ち物、生き方、全てが旅人の文化。それを一年半もインドで撮るなんてさすがです。

今はスマホを持って旅するのがメインですが、インドを周るヒッピー的なバックパッカーは基本的なことは変わってないなーというのが僕にとっては興味深かったです。

それと野口さんの何がすごいかっていうと被写体はもちろんなのですが撮影方法。アンブレラの付いたスタジオで使うようなストロボとスタンドとバッテリーを持って、暑いインドの屋外で撮影しているのです。僕もインドを旅したことありますが、できるだけ荷物は少なくしたいぐらいなのにストロボ&スタンドだなんて。そういうのが写真にも現れて人に伝わるのですね。神は細部に宿るというのはこういうことなのでしょう。

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最終的には、映像ではちょっと写真が見えづらいというのでWEBサイトからデジタル画像を引っ張ってきて見るということになりました。モニターにはシャープなデータ画像が映し出されました。

それは想定外のトラブルの中で、平面のデジタル画像と立体的な額装写真の違いがはっきりと見て取れたのである意味よかったかなと。

デジタルとアナログの質感の違いが如実にわかって、逆にデジタルデーターがとても新鮮に見えました。まるで長い旅から帰国した時に見る日本の風景のように。

 ◆

その後、アウトブレイク機能を使って参加者が、それぞれの作家の部屋に分かれて入り、お話をしたりして、それがまた楽しかったです。これもリアル展示ではなかなかできない事ですよね。オンラインではもっと活用してきたいと思いました。

終わってみたら二時間の予定が、四時間にもなってしまって(汗)長時間のイベントとなりました。ご参加いただいた方には感謝しかありません。須田、荒井、野口ともに心よりお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

次のイベントもぜひ楽しみにしていて下さい!

レポートはその2へと続きます!
「無観客写真展であって、オンライン写真展ではないということが重要」

 ◇

予告:vol.2以降は、NY、EU、アジアなどの海外とつないでのギャラリー巡りを予定! 乞うご期待!!

◯主催:TOKYO PHOTO RADIO F128
◯協力:須田誠 写真教室
◯コラボレーション、新企画のお問合せ:
tokyophotoradiof128@gmail.com

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Makoto Suda【TOKYO PHOTO RADIO F128】

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須田誠。東京出身。写真家。NY、世界放浪を経て写真集『NO TRAVEL, NO LIFE』でデビュー(25,000部)。NYのMOMAで発売。EXILE等撮影。オダギリジョー氏絶賛写真集『GIFT』。写真教室は延べ2500名を超える👉https://goo.gl/Ma8w1X