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希望の言葉がみつからないので、うめくしかない、という話です。

右を見ても左を見ても、世界には怒りと絶望の言葉があふれている。

こんなときはもうネットからもメディアからもSNSからも離れて、静かに自分のなかに閉じこもるしかないよね。

だって、どんなに探しても、希望の言葉は見つかりそうにないから。。。

今日の聖書の言葉。

しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。
ローマの信徒への手紙 5:8 新共同訳

絶望的な気分に浸りながら、それでも「神」が残してくれた本のなかに、まだなにか希望の言葉が載っていないか、探してみようとする。

すると、まえに読んだときに線を引いていた箇所が目に入って来る。

でも、その線を引いたとき、いったい何を感じてそうしたのかは、いまとなっては思い出せない。

思い出せないんだけれども。。。

もしかしたら、今日みたいな絶望的な気持ちの日のために、線がつけてあるのかもしれないなー、と思った。

ただそう思っただけ。特に根拠はない。。。

以下、線を引いてあるところを抜粋しよう。

人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、 ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。 神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。 このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです。
ローマの信徒への手紙 3:23-26 新共同訳

これを読んだら、少しだけ気持ちが軽くなった。少しだけ。。。


不法が赦され、罪を覆い隠された人々は、
幸いである。
主から罪があると見なされない人は、
幸いである。
ローマの信徒への手紙 4:7-8 新共同訳

そうだね。そりゃ、そうだろうね、としか言いようがない。


信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。
ローマの信徒への手紙 4:16 新共同訳

絶望があふれた世界では、信じることだけが、最後に残されたツールなのかもしれない。


わたしたちの主イエスを死者の中から復活させた方を信じれば、わたしたちも義と認められます。
ローマの信徒への手紙 4:24 新共同訳

「キリストはよみがえられた!ほんとうによみがえられた!」というイースターの喜びの挨拶を、ロシアの正教徒とウクライナの正教徒がお互いに交わせる日が、いつか来ることがあるんだろうか。。。


恵みが働くときには、いかに多くの罪があっても、無罪の判決が下されるからです。
ローマの信徒への手紙 5:16 新共同訳

ほんとうに、これを信じるのは、難しいことだ。今日ほど、その難しさを感じたことはない。


では、どういうことになるのか。恵みが増すようにと、罪の中にとどまるべきだろうか。 決してそうではない。罪に対して死んだわたしたちが、どうして、なおも罪の中に生きることができるでしょう。
ローマの信徒への手紙 6:1-2 新共同訳

過去に犯した罪が赦され得るということは、明日も罪を犯して生きてもよい、というエクスキューズ(言い訳)にはならないよね。罪を赦されたなら、もう、罪にとどまっていてはいけないんだ。


あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。
ローマの信徒への手紙 6:11 新共同訳

罪に支配されている自分が、ほんとうに死んで、そして、あたらしい自分に変えられること。あたらしい生き方をするようになること。それを、この目で見たい。


罪は、もはや、あなたがたを支配することはないからです。あなたがたは律法の下ではなく、恵みの下にいるのです。
ローマの信徒への手紙 6:14 新共同訳

恵みのもとにあるならば、人間はどんな罪にも打ち勝って、隣人に対する愛を実行できるようになるはず。「罪は、もはや、あなたがたを支配することはない」という約束を、希望の言葉として信じることができるだろうか。信じたい。信じてみたい。


“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。
ローマの信徒への手紙 8:26 新共同訳

希望の言葉を信じてみようと努力する。でも、心の痛みは変わらない。持って行き場のない怒りを、祈りによって解き放とうとしてみる。でも、祈る言葉がみつからない。だったら、素直に涙を流して、うめくしかないよね。その「うめき」を聖霊をとおして神が一緒にうめいてくれる、と言うんだから。

うめくことしかできないよね。だとしたら、うめくことが、今日の自分にできる数少ないポジティブなことなのかもしれない。

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