マガジンのカバー画像

タイムベースコレクター

31
1984年から現在(2024年)に至るまでの映像メディアと周辺技術の変遷を個人的なエピソードを交えて述懐しています。
運営しているクリエイター

#ニュースステーション

Jリーグ開幕とレインボー!(TBC24)

Jリーグ開幕とレインボー!(TBC24)

1993年プロサッカーのJリーグが始まりました。
ニュースステーションでも大々的に伝えて、パーソナリティに川平慈英さんを迎えて賑やかにサッカーの結果をお伝えしていましたが「何か新しい仕掛けが欲しい」と常に言われていました。
そんな中、イスラエルから今で言うバーチャルスタジアムや軌道表示システムを売りに来ました。弾道ミサイルを迎撃するために作られたプログラムを当時民間用としては最高峰のシリコングラフ

もっとみる
Y田さんとS藤さん(TBC20)

Y田さんとS藤さん(TBC20)

1986年からのB社時代に編集マンさこうを作ってくれた師匠が2人います。

Y田さんはスポーツ編集の上司で言わば「魂の師匠」追い込まれてもどんなに苦しくとも、とにかく放送時刻内に必ず形にして出す。カメラや音声や記者やアナが下手だろうがしくじろうが、とにかく形にして時間内に仕上げる。と言う哲学を徹底的に叩き込まれました。そしてニュースステーションという番組から課されたコンセプト「人間が感情を爆発させ

もっとみる
開幕戦(TBC11)

開幕戦(TBC11)

1988年4月7日、プロ野球公式戦開幕前夜は4月にしてはとんでもなく寒い日でした。けれどテレビ朝日の構内にある毛利庭園は花見で賑わっていました。恒例の夜桜には出店まで駆けつけて飲めや歌えの大騒ぎ。
そのすぐ横の広々とした駐車場にポツンと止めたマイクロバス・トヨタコースター。私と先輩1〜2人は明日の開幕戦に向けてこのマイクロバスに編集機を設置しているのでした。

1988年4月8日、プロ野球開幕戦で

もっとみる
タイムベースコレクター⑩プロ野球速報

タイムベースコレクター⑩プロ野球速報

見習い編集マンのお仕事の一つに球団担当編集マンに着いてアシスタントしながら仕事を学ぶという業務があります。
スポーツ記者がいわゆる「番記者」として球団の担当をするのと同じ様に、編集マンも担当球団があってそれを持つ事が一人前の証しでした。
アシスタントの私たちは日替わりでいろんな現場に行き雑務をこなします。
1、送信機器のチェック
2、お弁当の確保あるいは出前の注文
3、スコアブックの記入
4、テー

もっとみる
タイムベースコレクター⑦副調整室

タイムベースコレクター⑦副調整室

私がB社に入社する半年前、すなわち1985年9月にテレビ朝日はアークヒルズに新しく放送センターを開設・報道機能を移設して10月から久米宏さん司会で「ニュースステーション」という報道ワイド番組を放送しはじめました。
そしてなぜか?私達B社の編集マン達は、そのニュースステーションフロアの西側の壁に作られた5つの編集室でスポーツニュースを編集していました。今考えても不思議な事です。
スポーツニュースの記

もっとみる