コロナと研修

 僕は、社会福祉士会で○○委員会に所属しており、今年度について、研修、講習会を「やる」「やらない」とのことでとても悩ましい所でした。その時の会議の検討事項を参考までに載せます。(この内容は2020年5月の時に考えたものですので、今はちょっと合わないこともあるだろうし、地域によって対応が違うと思います。)
 この会議は、オンラインでの会議を行なっていました。

 【研修、講習会の条件】
 ・2日間の集合研修(1日目講義、2日目演習)
 ・例年は受講生50名程度で開催
 ・演習は6名を基本
 ・愛知県以外からも来ることもある。

新型コロナウィルス感染症の影響を踏まえた検討事項

①コロナの事態が終息しているか。
 終息していたとしても、次の波が来るかもしれない。終息していて、開催するにしても、受講生が集まらないかもしれない。

②集合研修であり、密集している状態になってしまう。
 密接しないように、席に余裕をとると、100人定員の教室でも、半分以下で募集するしかない。でも、収支を考えると、あまり抑えてしまうと赤字になってしまう。

③グループワークを行う際に、空間を開けて開催するので、2教室で行うことも検討。
 2教室で行うということは、講師が2人いるということになる。また、グループワークで演習をするときでも、ある程度近づかないと話し合いができない。

④講師もしくは受講生の家族、職場にて濃厚接触者が職場に発生した場合、受講ができない。
 
案内して申込をした時は感染していなかったとしても、開催する日の周辺で感染、もしくは濃厚接触者の関係で受講できない時はどうするか。返金?中止?

⑤県外からの受講生の取り扱い
 やはりこのことは「募集する段階で、制限をかけておきましょう」となりました。

⑥研修会場がコロナの影響で開催できなくなった場合。また、終息しているとしても、会場の管理者が多くの受講生が来ることを拒否しないか。
 
大人数だと、それだけ広がる可能性がある。感染を「持ち込む」可能性も、「持ち出す」可能性もある。また、もし、会場のある地域にクラスターが発生したら、会場自体が閉館となり、すぐに新たな会場を手配すること難しい。

⑦会場に設置するアルコール消毒、マスクを確保できるか。
 
8月の段階では、少しは品薄は解消されつつあるが、大人数を考えた場合、用意しても足りないかもしれない。

 もう一つ、議題に挙がったのは「Zoomでの開催」でしたが、講義はできるにしても、演習はできないという感じでした。また、インターネットの環境が講師にしても受講生にしても、整っていないと受講できない。いざ、操作になれていないと、問題(故障、フリーズ)が起きた時に対処できない。

 心配しすぎなのかもしれませんが・・・。

◎開催する場合
・5月中にリーフレットを作成して案内。
・講師、アシスタントに事前に確認しておく。
・遠方から講師を招くのは難しいかも。
・受講生に条件を付けて募集し、最低限での開催。

◎開催しない場合
・日本社会福祉士会に連絡して対応する。
・来年度は受講生が増える可能性がある。
・近隣の都道府県での開催状況を確認する。もし、開催する県があれば、そちらを提案。

 という感じです。


 それで、結局、どうなったのか。

 6月上旬の段階で「開催中止」の判断をしました。やはり、コロナの状況は分からない!

 皆さんも、このような研修・講習会でなくても、感染が拡大しないようにしっかり取り組んでいきましょう。

 ただ、本当に怖いのは、様々な情報に振り回されて疲れてしまい「助けたい」「助けてほしい」という声を聞き逃してしまう自分の弱さかもしれません。
 そんな時だから、どんな支援ができるのか、どうやったらいいのか、を離れた仲間から助け合えるといいなと思います。

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