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ノートテイクって何? 実践

【実践していくときのルール】(手書きの場合)
※「手書き」と書いたのは、パソコンを使うこともあるからです。
・使う筆記用具は、水性のサインペン
 ※書く人によって、使いやすいペン(持った時に疲れにくいか、持ちやすい太さか)があります。
・文字の大きさは1.5~2㎝
・行間を空ける。
・90分で35~40枚(A4用紙) 2人交代 講師によって変わってきます。
・交代する時間もしくは枚数は決めておく。
・あらかじめ、講義によく使う略字を決めておくと便利。
・利き手によって配置が少し変わる。(僕は左利き)

 僕のノートテイクの特徴としてコーディネーターさんから言われたのは「集中してしまえば、ある程度、正確にできる」ということ。だから、ちょっとしたところで集中が切れてしまうと、持ち直すまでに時間が必要。
 コーディネーターと書いたのは、だれがどの講義への支援に入るかを調整していく。2人で支援するから、相性も少しは考えていく。また、大学・講師に向けての周知や提案を行なっていく。

 で、書いている時の自分の特徴。

  息が荒くなる
  脚をリズムみたいに動かしている
  書いていってのめりこんで、いわゆる「ゾーン」に入ると、一定のリズムで書き続けられる など

 やってみても、大学の講義や講演会は色んな教授や講師がいる。

 話が多くて速い、
 板書が多い、
 グループワーク中心、
 ビデオを使うことが多い、
 マイクを使っていてもボソボソと小声、
 ノートテイクをしている人のことが気になって話しかける(ちょっと迷惑)、
 語尾が聞き取りにくい、
 ノートテイクに理解がある人、ない人
 事前の資料を確認させてくれる人(ノートテイク用ですので、取り扱い注意!)
  などなど

 書く時間が長くなってくると、手首を痛めてしまい、腱鞘炎になってしまうこともある。だから、1日でノートテイクできる時間を制限することもしていました。

 いざ、利用者である聴覚障がい者も様々。聞こえの具合も様々。補聴器を使ってはいるけれど、ある程度聞こえることもあるし、聞こえにくいところをノートテイクを頼るということもある。本人の要望でノートテイクの支援がいるか、いらないかを相談もしていました。

 また、僕は大学で社会福祉を学んでいたけれど、他の学部もある。文学科や仏教学科もある。だから、社会福祉では出てこない言葉も出てくることがある。そんな時では、支援者の得意不得意をコーディネーターさんは考えていく。僕にとっては、文学にとっては苦手意識はないけれど、英語が苦手なので、そこは省いてもらっていました。
 また、例えば僕が3年だとすると、1、2年の講義で話をする内容はある程度予想はつくから支援しやすい。専門用語も分かっているからやりやすい。
 それと、学生だから、自分の単位もちゃんと取らないといけない。自分の空いている時間を活用して支援する。4年にもなると、実習や国家試験対策があって支援しにくくなってきます。でも、ギリギリできるところまではやっていました。テイカー(ノートテイクしている人)としては、講義の内容が分かっていても「やりすぎない」。テイクをしている最中は学ぶのは利用者です。
 でも、テイカーとしての支援でなければ、お互いに試験勉強もしたり、遊びにも行っていました。

 実際については、おおよそこんな感じです。

 次回は、まとめというか、聴覚障がい者支援について思うところを、述べたいと思います。

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