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福祉はだれがするのか?

【※注意※ 今回のコラムも個人的な意見があり、読まれる人によっては不快に思われたり、否定される人もいると思います】

福祉や介護の仕事は、何かと人手不足といわれる仕事。
では、誰がやるんだろう?

もちろん、社会福祉士や介護福祉士といった国家資格をもった専門職や一定の研修を修了した人が行なう。

本当に?

名称独占ではあるけれど、業務独占ではない。
※国家資格を取得していないと、その名称を名乗ってはいけない。
 その業務を行うにあたっては、資格を取得していなくてもいい。

要するに、だれが行なっても良いということ。

たとえ、高齢者でも
たとえ、障がい者でも
たとえ、子供でも
たとえ、犯罪者でも・・・

なんだか変な書き方をしてしまいましたが、体力を考え、無理をしなければ誰でもOK!!
 高齢者だと、経験豊かなところを活かして、
 障がい者だと(障がいの種別は人それぞれ)、自分でできることを分かっているから、一生懸命、
 子供だと、友達と遊ぶように、
 犯罪者だと、思考の面では心配する人もいるかもしれないが、全くダメとは思えない。

 ただ、国家資格ということを考えてしまうと、ある一定程度以上の学力が必要になるし、欠格条項があるからできないかもしれない。実際に、障がい者の雇用として、福祉や介護の資格を取得して仕事をしていることもある。そして、仕事として給料をもらうことはせず、ボランティアとしてだったら、ある程度は可能。
 僕個人としては、関わる以上はちゃんとした資格を取得して、給料をもらえるようにはしておいた方が良いと思うし、仕事に対する責任という点でも安心だとは思っている。

 大事なのは「何のために」と「気持ち」だと思う。
 他人のためや、お金のため・・・回りまわって自分のためになる。見返りは求めていないはず。でも、他人のためにやっていることで自分の「何か」が無くなるような感覚を覚えるときもある。
 人のために考えて、自分の身を削って、他人に尽くす。そのことができれば、あとはちょっとした技術と辛抱強さ、が必要かな。「辛抱強さ」と書いたのは、何を言われても我慢するということもだけど、現実をきちんと受け止められる心の強さがいる。

 見た目を気にする人もいるのかな?
 ピアスの穴が開いていること、髪や眼の色が違うことなど、雇う方は心配かもしれない。
 でも「どこに心配する要素があるのか、資格も経験も問題ないじゃん」とも思うこともある。ただ、ちょっとした心配なことだけ。そして、地域や社会、役場での評判を気にしている。そんなことを心配しても・・・ねぇ。
 でも、利用者としては一生懸命で、ちゃんとしていれば気にしないと思う。〇〇だからできないというのは、その人の可能性を見ていない。

 福祉や介護に向いていない人がいるとしてたら「人間に全く興味のない人」になると思う。話をしていても、どこかうわの空で、機械的な対応。

 ここまで書いたものの「専門職」だから、仕事のすべてが解決されるわけでもない。専門職だからすごいのか。
 どんな技術があっても、知識があっても、倫理観があっても、人間としての温かさや冷たさは、個性としてあらわれてくる。誰だってプライドが傷つけられたら、言い返したくなる気持ちもある。「〇〇のくせに」と言われて、ムッと思ったり、無力感を感じてしまうこともあるけれど、そこまでのことしかできない(できなかった)自分の責任と、自分に言い聞かせています。要するに「専門職」といってもできないこともある。

 福祉は、人を惹きつけることもできるし、人を引き離すこともできる。だから、いろんな人が集まってくる。


 実は、このコラムはnoteを始めて「一番最初に書こう!」としていたことですが、内容がなかなかまとまらず、悩んでいました。ようやく書いたものの、まだまだ何だか不完全燃焼です。この悩みは、先にも続きそうです。

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