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レコードで音楽を聴こう!

こんにちは、makoto です。

今日はレコードで音楽を聴こう!という話です。
レッツゴー!

令和時代に音楽を聴く手段

令和4年、2022年、21世紀
このブロードバンド、コンテンツ配信時代に音楽を聴く手段は
いくらでもある。

まずはYoutube
とりあえず、古いのから新しいのまで、Youtubeで検索すれば
大方の音楽は視聴できる。
しかも無料ときてるからエライコッチャですね。
たまに流れるCMさえ我慢すれば、ずっと無料で聴ける。
ライブバージョンもオリジナルの録音バージョンもなんでもある。
まぁ、出来ないのは国内の一部の現役アーティストやアイドルの曲は厳しく所属の事務所やレコード会社がチェックして削除しているんだろうけど。

次はインターネットラジオかな?
ジャンルは限られてくるけども邦楽でなければ相当数聴ける。

そして、おそらくこれが音楽好きの皆さんの場合は主流であろう音楽配信
Spotifyは無料プランがあって、アルバム単位で聴きたいとか、より好みをしなければ好きなジャンルのプレイリストからイカした音楽をずっと流してくれる。
無料プランはダウンロードが出来ないので、外出先でストリーミングはパケット代かかるし、たまに入るCMも、まぁうざいといえばうざい。

だけど、月額1,000円でお釣りが来るくらいサブスクに入れば、ダウンロードもできるし、アルバム単位でも、もうそこはミュージックパラダイス。
サブスクだと、対抗するのはApple Musicもある。
Musicアプリに好き嫌いはあるけれども。
Amazonプライム会員なら、会員特典範囲でも有名どころは大方聴ける。
邦楽中心なら、Line Musicというのも学生さんなんかは選択肢になるんだろうか。

ま、とにかくサブスクに何か1つ入っていれば、正直ほとんど困らないはず。
スマホ1台でいつでもどこでも聴けるし、スピーカーにブルートゥースで繋げればかなり良い音でも聴ける。

あとは、音楽販売サイトでの視聴かな。
BandcampとかOTOTOYとか、データで音楽販売しているサイトでも
かなりしっかりと視聴で聴けるので、
「これだけでいってます!」
というツワモノもいるかもしれないですね。


音楽って買うの?配信でいいじゃん。

さぁ、ここまで気軽に音楽が聴ける手段がある時代に、なかなかCDやレコードという「昔ながらの音楽メディア」を買って聴くという選択肢はかなりハードルが高くなってきたのか?!って思います、正直。
自分で「昔ながらの」って書いていて少し悲しくなってくるけども。
うちは、Apple Musicはファミリープランで入っているので、高校生の息子なんかからしたら、音楽はまずYoutubeでチェックして、Apple Musicでダウンロードしてプレイリスト作って聴く、というワークフローが徹底されているようで、
「音楽って買うの?」
という意識はしっかりあるようだ。

昔、昭和時代も音楽を無料で聴くという行為は一般的だった。
FMで音楽を聴くことをエアチェックといって、FMラジオは音楽を紹介する、今でいうキュレーションとして最も影響力のあったメディアだったと思う。
FM専門誌も週刊で発売されていて、オールジャンルで新譜のレコード紹介も載っていたり、アーティストのインタビューもあったり。
で、FM雑誌の週間番組表には、掛ける予定のアルバム名なんかも載っているので、
「お!ボストンのニューアルバムか!土曜の19時やな!」
と事前に調べて、その時間にリアルタイムでラジカセ(ラジオとカセットテープレコーダーが一緒になったような音楽再生装置)で録音する、という行為が一般的だった。
好きなアイドル歌手の歌をテレビの前にラジカセを置いて
「ちょっと、5分くらい静かにしとってや!」
と家族に言って録音していたりもしたなぁ。

だけど、そんな無料で聴くことが出来たとしても、レコードやその後で出てくるCDの売上もかなりあったと思う。
今とは比べ物にならないくらい。
だから、一発シングルヒットなんか当てると印税で一生食べて行けるような時代だったから。
じゃぁ、どうして買うの?ただで聴けるのに。
カセットに録音したらいつでも聴けるし。

それはまず第一にはちゃんと全部聴きたいから
エアチェックした曲だと、どうしても後ろの方が切られたり、イントロはMCの人が話していたり。
テレビの前で録音している曲なんて、雑音だらけだからね。

そういう意味では、やっぱり
「音がいい」
というのはありかな。
カセットで録音は論外としても、ストリーミングよりは、それなりの再生装置でちゃんと聴いたりする方が音は良い、という時代もかなり
やばくなっている感もなきにしもあらずか。
Apple Musicとかロスレスで配信していたりするので、下手なCDより音が良かったりもするので、CDと比べると難しいかなぁ。
あと、音だけでいえば、BandcampやOTOTOYのサイトでデータで無圧縮のFLACなんかで買った方が良い音ですよね。

だったらこれはどうだ!
そのアーティストのファンだから
アーティストを応援する、という意味は大きいよね。

最近だと、特典がついてくる、というのもあえてメディアを購入するモチベーションになっているかもしれない。
特に国内アーティストの場合、CDを買って欲しいものだから、
特典映像ディスクとしてBlu-Rayがついていて、ライブを丸々収録していたりなんかもする。
スガシカオのアルバムも、ライブ映像目当てで何枚もCD買ったなぁ。。

あとは、ボックス・セットと買う人にありがちだけど
コレクターとしての喜び
があるんだろうな。
モノとして持っておきたい!
みたいな。
僕も、ローリング・ストーンズのスタジオ録音アルバムボックスとか、モノラルCDボックスとか、買っちゃってるし。
そんなに頻繁に聴くか?って言われたら、実際はストーリーミングで聴いてたり。

あと、
サブスクには配信しません!
というアーティストも依然としていらっしゃるので、そういったアーティストのファンの場合には、必然的に買わないと聴けないということになる。
山下達郎が最後の大物の感じかなぁ。
今度出る新譜も買いますよ、もちろん!

音楽はどうやって買うの?

よし、じゃあ百歩ゆずって音楽買ってみてもいいけど、どこで買うの?

まずはデータは先程あげたようなデータで音楽を販売しているサイトがあります。
個人的な趣味として、日本の誇るOTOTOYと洋楽だったらこれしかないっしょ、とのBandcampを紹介しておきます。


CDやレコードは、Amazon、HMV、タワーレコードなどの音楽メディアを販売している通販サイトで気軽に買えます。
ディスクユニオンも紹介しておきますね。
東京都内・近郊であれば実店鋪もあちこちにあるし、通販サイトも充実してます。


あと、クラブ・ミュージック系であれば、レコード中心になってきます。
ディスクユニオンも充実していますが、まずはテクニークさんですね。
ここは是非押さえておいて欲しい。



レコードで音楽を聴く意味

さて、いよいよ本題

「これまでの話は分かったから、買うにしてもCDでいいじゃない?」

もうね、CDって終わってきているみたいなのかなぁ世界的には。

CDなんて買わないよ、サブスク・配信で問題なし、
音質が言うならハイレゾ音源あるし

というのが、どうやら現在の流れのようで、日本を含むアジアは未だCDメディアが強いらしいが、海外ではストリーミングの売上が全体の65%を占めるということにもなっているようで。
確かに、先にあげた山下達郎さんがストリーミングに踏み切らないのは、
「音質が悪いから」
と言うのは有名な話らしいですが、
それでも、正直ストリーミングで音楽を聴くというのは、音質よりも
音楽を聴くスタイル、気軽で便利、という方を優先した結果だと思うんです。
スマホのスピーカーで音質の粒度の違いなんて比べるのか?という話で。
5Gの高速回線が一般的になると、おそらくCD音質以上のハイレゾ配信も一般的になると思うんですよね。

レコードはアナログなりの音の良さがある

はい、これもよく言われていることです。
CDはデジタル信号を焼き付ける時に、
「どうせ聴こえないっしょ」
という低域・高域はカットしてしまっています。
なので、どうしても平べったいというか、立体感、空気感みたいなものが失われている、というような話があります。
その点、レコードはリアルにその場で鳴っていた音をそのまま収録しようとしているので、ビミョーな感覚として
「あ、レコードの方がしっかりとしていて温かい」
みたいな感想が出てくる訳です。

はい、大学生の時にCDを後輩の下宿ではじめて聴いた時は驚きましたよ。
忘れもしない、ケニー・ロギンズの新譜「Vox Humana」を
「先輩、これCDで買ったんやけど、どうですか?」
と自慢げに聴かされた時は
「うわ!今まで聴いたことのない音がいっぱい入ってるな!!」
とそのクリアさに驚きましたよ。はい、それは認めよう。
だって、それまで聴いてたVox Humanaってバイト先の有線(有料のケーブルストリーミング配信サービスみたいなもの)で聴いてただけなので、そりゃクリアに色んな音が聴こえるって!
あと、新しいテクノロジーやぁぁ!
ていうフィルターもだいぶ上乗せしてたし。

クラブ・ミュージックの現場では依然としてデータやCDなどのデジタルよりも、レコードでDJする方が好まれていることが多いかというと、この辺りのビミョーなニュアンスが、しっかりとしたサウンド・システムがあるクラブだと全然違うんだろうと思います。
実際、テクノやハウスなどのアーティストには
アナログしかリリースしないよ
という人も多くいるので、そういうアナログフリークがいるからでしょうね。

これは、デジタルDJが良いとか悪いという話ではないです、念のため。
僕も自宅ではデジタルデータとrekordboxでDJ MIX作ってるんだし。

所有欲を満たせるのはレコード

じゃぁモノとしての所有欲を満たしてくれるという意味ではどうか?
というと、これはもう完全にアナログレコードに軍配があがる訳です。
CDのジャケット、小さいよ?
昔のレコードがCDで再発されても、
ジャケット小さっ!
ってなるし。
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」なんて、レコードジャケットのサイズだからこそコラージュされた色んな著名人を探して楽しめるけど、CDジャケットだったら無理だし!

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

これはもう決まり。ジェケットをそのまま壁に飾ってアートにもなる。
ヒプノシスというイギリスロンドンのアート・デザイン・チームがいますが、彼らがデザインした数々のアルバムジャケットはそれだけでもうアートで、
アルバム・ジャケット=バンドのデザイン・コンセプト
という位置まで引っ張り上げたのも彼らの仕事があってこそです。


レコードは面倒くさい、だから良い!

そう、レコード聴くのは面倒くさいです。
長くても片面30分
終わったら、裏返しにレコードプレイヤーのところへ行かないとダメです。
DJ用のターンテーブルだったら、針もあがってこないので、ずっと
「ブツッ、ブツッ、ブツッ」
って言いっ放しです。
オーディオ用のプレイヤーだと、片面再生終わったら、針が自動で元に戻りますが、レコードを裏返してはくれません。

1枚レコード聴く前と聴き終わったら、レコードクリーナーでホコリや静電気を除去したり、きれいにビニールの内袋に閉まったり、と面倒くさいです。

総じて、ながら聴きにはあんまり向いていないです。

さあ、今からアルバム1枚聴くぞ!
という姿勢で望む必要があります。

でも、それって、忙しくてスピードが求められるインスタントな今の時代だからこそ、
じっくりとアルバム1枚をスピーカーの前に陣取って楽しむ
そういう時間って大事だと思うんです。

そして、アルバム1枚っていう言い方をしていますが、ストリーミングみたいに好きな曲だけを次から次へかけていく、というよりは
(自宅でアナログ縛りでDJごっこする時は別で)
アルバム1枚をしっかりと聴くというリスニング・スタイルが必然的に向いていることになります。

なんか、結論はこの辺がしっくり来るかなぁ、とここまで書いてきて自分では腹落ちしてるかな。


専用の再生装置も必要だよ

最後はこれだな、一番レコードデビューするハードルになっているのは。
仕方ないですね、こればっかりは。
当然、上を見ればキリがないですが、まずは気軽にレコードを楽しみたい、というのであれば、1万円でお釣りが来るポータブルプレイヤーが色んなところで売ってるので、そういうものから始めるのもいいかもしれないです。
そうして
「レコードっていいかも」
となったら、針を交換したり、スピーカーを買ったり、と勉強していけばいいんでは?と思います。

うちの長男は大学4年ですが、山下達郎にはまったことをきっかけにオーディオの世界に少し首を突っ込んでいて、レコードプレイヤー、オーディオアンプ、スピーカーと父親よりオーディオ機材で夜な夜な音楽聴いてます。

再生装置については、ごめんなさい。今日のところはこの辺りで軽く。


忙しいからこそ、あえてレコードを聴く時間を楽しもう!


皆さんも、是非レコードにトライしてみてください!!

それでは!

* カセットテープも2010年代の音楽の聴き方として再流行の兆しがあるが、ここでは触れませんでした。
* 本記事はあくまでも個人的主観に基づいたものですのでご容赦ください。




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