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Appleの国でVaioを使ってた勇者の話とライドシェアの創業期

ふと思い出したことがあったので書いときます。

もう10年以上前のこと。

1週間程度の旅程で米シリコンバレーに海外出張で行きました。
メインの目的はHadoop関連のカンファレンスに出席してビッグデータ関連最新情報を仕入れて、かつベンチャー数社にアポイントを取って訪問すること。
(Hadoop!!懐かしい。久しぶりに書いた、というか思い出した)

シリコンバレーと言えばApple Computerのお膝元。
旅程のなかに本社ビル(まだ新社屋が出来るずっと前の街全体にオフィスビルが点在していた)を訪問するというのも入れていました。

もちろんアポの伝手はなかったので、本社建屋の1FにあるショップでAppleロゴグッズをお土産に買うだけでしたが。

さて、そのHadoopカンファレンスでまず驚いたのは、エンタープライズ系のソリューションイベントにも関わらず、参加者のテック系のTシャツGパンの人たちのほとんどが林檎マークのノートPCを広げてたということ。

日本ではまだApple製品およびMacbookといえば、企業利用は殆どなくて(IBMがエンタープライズ向けに提携したのはもう少し後だったかも)、
デザイン・クリエイティブ系か個人ユーザが使うもの、という印象でした。

しかし、そのイベント会場ではノートPCを広げているほぼ100%がみんなMacbookで、
WindowsノートPCは僕らと同じく日本から来られていた某大手SIerの一団くらいでした。
(某SIerの一段は、しかもスーツにネクタイ着用で浮きまくってました!!)

さすが西海岸。
やっぱりAppleが牛耳ってるんだなぁ。
なんて感想を持ちました。

数日間のカンファレンスが終わり、シリコンバレーのビッグデータ系ベンチャーを個別訪問する日程になりました。

最終日、まだスタートアップ間もないインメモリーデータベースの企業を訪問した時のことです。

まだUberもない頃なので、Caltrainというサンフランシスコからサンノゼまでのシリコンバレー帯を走っている電車に乗り、最寄駅からタクシーで移動していました(すごく不便だった。。)。

目的の住所でタクシーを降りて、ここにオフィスがある?みたいな小さなお洒落デザイナーズマンションみたいな建物のインターホンを恐る恐るピンポンしてみると、
にこやかなTシャツ姿の青年が出てきました。

彼がまさにそのベンチャー企業の創業者CEOでした。
やぁやぁ、どうぞ上がって。
と、中に入るとやはりシェアハウスみたいな空間の壁際に大きめの机が7-8台にマルチモニターとデスクトップが置いてあるので、やはりオフィスに違いありません。

ごめんね、今日はみんなシフトで夕方遅くからだからまだ誰も来てないんだわ。
ところで、うちのサービスのデモがちょうど出来たばかりなんで見る?

おー、是非是非。

こういうベンチャーはほんとカジュアルでフレンドリーでやりやすい。

そして、その彼が開いたのがVAIOの最新型のノートPC。
Macbookより薄いかもしれない。

あれ?何でVAIO?Apple製品じゃないんだ?

だって、SONYだよ!
そして、Macbookより薄いし、軽いし、性能も全然良いんだよ。
Linuxだって普通にガンガンに動くし、
何よりCooooolじゃないか!
わはははは

そんな感じで熱烈にVAIO愛を語ってくれました。

そうか。
やっぱり本当のエンタープライズ向けはMacじゃないんだな、なんて考えながら金融サービス向けのモックのデモを見せてもらいました。

だけど、他の訪問したベンチャーはみんなAppleのコンピュータだったんだけど。

面談が終わって帰る時、

ちょっと待ってね。車を呼んでおいたから。
〇〇駅でいいんだよね?
ほら、これ凄いんだよ。
iPhoneのアプリで配車手配も支払いも出来るんだよ。

どうやら、Uberのようなライドシェアサービスが最近営業を始めたらしく、それを使って送迎車を手配してくれたのでした。

そのサービスの名前を尋ねるのを忘れてたんですが、ひょっとしたらUberかLyftかどちらかだっのかもしれない。
(Uberが2010年、Lyftが2012年創業でどちらもサンフランシスコ)

うわぁ、アメリカって進んでるな、とこのライドシェアサービスにも大変驚いた記憶があります。

〈了〉

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