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『ザ・フラッシュ』 〜DCの巻き返しがここから始まる!

公開初日のワーナー・ブラザーズDC映画『ザ・フラッシュ』を観に行って来ました。

平日夜ということもあって入りはそこそこ。
IMAXの方はもうちょっと入っているのだろうか?
やっぱり明日から土日には皆さん行くんだろうな。

本作公開前にはDCスタジオのトップ就任が発表されたジェームズ・ガン。
自身のMCU最後の仕事『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目も公開大ヒットなったのはつい先日の事。

ガンはMCUフェーズ3で大ヒットとなったアベンジャーズのラスト2本『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』の製作総指揮も務めていましたが、ガンのいないその後のMCUフェーズ4は明らかに方向性を失ったかのように感じます。
Disney+の配信戦略にも関わってくるのでしょうが、ドラマシリーズの乱発なども相まって、「何がなんだかよく解らない」というフェーズ4の正直な印象。
「MCUはもういいかな」
と脱落してしまった人は多いんじゃないでしょうか?
僕も少しそんな気持ちになっていました。

そして、MCUがフェーズ3で成功しているその横では、DCスタジオ作品はやはりパッとしていませんでした。
とりあえずヒーロー集めときゃいいんでしょ、て訳には行かないんです。
ザック・スナイダー版の『ジャスティス・リーグ』が公式として出なかったのがやっぱりケチ付いたのかなぁ。

そんなDCブランドをジェームズ・ガンが立て直すべく新生DCユニバース第1章となる「Gods and Monsters」10作品が発表されましたが、
残念ながら本作『ザ・フラッシュ』はジェームズ・ガンが製作には携わっていないようです。

ですが、映画完成後のガンのコメント「最高傑作!」と絶賛しているようですし、今作のアンディ・ムスキエティ監督が新生DCユニバースの『バットマン:ブレイブ&ボールド(原題:Batman: The Brave and the Bold)』監督に就任したことがつい先日発表されています。

なので、今作から新生DCユニバース作品へは何らかの継続性はあるんではないかと期待しています。
そういう意味では、今作からDCがMCUに代わってヒーロー映画のNo1になるべく逆襲がはじまる記念すべき第1作目(または第0作)となるんじゃないでしょうか。

フラッシュはMCUアベンジャーズでのスパイダーマンと同じような立ち位置、末っ子キャラのヒーロー。
今作はとにかくフラッシュ役のエズラ・ミラーが大活躍。
色んな表情を見せてくれています。
通常運転のフラッシュ=バリーはオタクでナードな感じですが、パリピでネアカのバリーもなかなかいいんです。
そして「あ、意外にイケメンだった」みたいな。
(詳細はネタバレになるので省きます)

これまでのDCユニバースのジャスティス・リーグ メンバー達もみんな出てきますが、冒頭に少しだけ出てくるワンダーウーマン=ダイアナ役のガル・ガドットがもうとてつもなく可愛い。
この姿だけ観れて満足みたいな感じも個人的にはありました。眼福。

少し残念というか、時代なんだなぁと思ったのは、今作もテーマはマルチバース。
MCUフェーズ4で散々出てきて、少々食傷気味の設定です。
「マルチバースよ、お前のせいで世界観が全く解らんようになったんだ」
と言いたくもなりますが、科学の最前線の話題が量子力学に伴う、多次元宇宙論や時間の概念なんで、仕方ないんだろうなとは思います。

ですが、今作でのマルチバースはこれまで他の映画で描かれていたものとは少し感じは違っているように思いました。
やっぱり過去は簡単に変えちゃいけないんだ、って。

そしてそのマルチバース設定のおかげで、これまでのジャスティス・リーグ メンバーも全く違うキャラとして登場するシーンもあったり、どの時間軸が今後メインストリームとして扱われるのかも要注目です。

その1人が、マイケル・キートンのバットマンですが、これがとてもいい。
めちゃくちゃいい。
『バードマン』を通った哀愁あるバットマンで本当にいい。

さらに、オーラスで驚きの人物が出てきます。
これは流石に今作限りだろうとは思いますが、実は僕はこの人の大ファンなので、これからも出て欲しいな、という少しだけ期待しています。

公開初日なので、あまり詳しいことは書きませんでしたが、2時間35分の長丁場も全く退屈しない傑作でした!
最後には感涙も。

これからはDCだな、という期待感がビシバシきますが、もちろんMCUフェーズ5も頑張って欲しい。
一緒にヒーロー映画はますます盛り上がることを1ファンとして期待しています。

<了>


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