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3.11で変わったこと

思い出。

2011.3.11
東北地方で大きな地震が発生し
大きな津波がまちを襲いました。
あれから今日でちょうど10年。
直接的な被害を受けた方だけでなく
私も含めてたくさんの方々の人生や
価値観などが変わったように思います。

私は当時、電力会社で勤務していました。
その日は朝からいろいろな部署の人たちから
執務環境や組織変化などの要望を聞き、
限られた執務スペースをどうやったら快適に
そして効率的に変えられるか
まさに明るい未来に向けた検討を始めた日でした。
ヒヤリングが終わって、ひと息入れようとした
その時、大きな地震が発生したのです。

勤務場所は前橋市(群馬)だったので
直接的な大きな被害はありませんでしたが、
前橋の大会議室も非常対策本部となり、
本社と繋がり、いろいろな情報が飛び交う一方で
テレビからも連日、会社のことが報道される
まさにまん真ん中にいました。

原子力発電所だけでなく、
太平洋湾岸の火力発電所も津波で停止したことで
都内をはじめ、あちこちで計画停電となりました。
電車にも影響が出て、通勤もままならない状況。
ガソリンスタンドには長蛇の列
スーパーからはトイレットペーパーやティッシュ
乾電池、カップラーメンもなくなりました。
家では懐中電灯を使いお風呂に入ったり
真っ暗な中、家族でラジオを聞いたりの日々。

転機。

そんな中、不足している電源確保工事のために
事務所は群馬から東京へ異動を命じられ
日々東京経由で福島や茨城へ移動する生活に。
一日の移動時間、距離、想像しただけでも
びっくりしますが、
復旧のために少しでも役に立たねばとの
使命感でひたすら仕事に没頭していました。

一方で、家にいる時間は大きく減り
家族と顔を合わせる事も減りました。
当時、長女は小学校入ったばかり次女は幼稚園、
もし地震が起きた時近くにいられなかったら…
とすごく不安になりました。

そのような中、震災後も今までと変わらずに
家から近い職場へ通勤し
仕事の内容も震災の影響も受けずに
勤務している人もいました。
どの職場にも多かれ少なかれこういったことは
あるかもしれませんが
もっと危機感を持たねば…
震災からの復興を全国民一丸となって!という時、
『何か違うんじゃないか』
と強く思うようになったのです。

そして、
いつのまにか自然と地元への転職を考えるように
なったのです。
そもそも、転職願望はありませんでしたので
会社の制度で住宅ローンを組んでいました。
そして家族もいました。
転職先も東京ではなく地元ということで、なかなか
これまでのスキルを活かせそうな仕事はなく
途方に暮れている時にたまたま今の職場の求人が
出たのです。

3.11で私が変わったこと。

①東京から地元へ
何にもない田舎暮らしから
刺激のある都会で生活をしたい!
自営業の父からは自営業ではなく
大きな会社の会社員がいい!と言われ、
東京を向いて育った私が
地元のことを考えるようになりました。
多くの人たちは地方には何にもないと言います。
隣町のショッピングモールやアウトレット、
スターバックスがほしいと望む声も多いですが
まちに興味を持ち、探してみると
びっくりするほどたくさんの魅力に出会えます。
地方の良さは関わろうと思えばいろいろなことに
関われるということかと。
地方なので何もないと
人のせいにして諦めていないで
自分にできることをそれぞれやる。

そうやって、それぞれがやった分だけ
地方は発展していくのではないかと
思うようになりした。

②仕事は誰のために

会社のために必死で働いてきましたが
その会社が急に信用を失うこともあります。
これってがんばっている人こそ
やりきれない思いになります。
ちなみに上司から働きすぎて体を壊しても
会社は社員を守ってはくれないのだから
しっかりと休暇取れよ。
とご助言いただいたこともありました。
では、我々は誰のために働いているのでしょうか。
上司のため?会社のため?株主のため??
私は仕事は自分のためであり、家族のためであり
その上で、自分の仕事が誰かに必要とされている
そんな使命感が足されることでやりがいのある
仕事になるのではないでしょうか?

③時間はみんなに平等
どんな人でも与えられた時間は平等で一日24時間。
通勤時間は毎日費やされるもの。
私の場合往復5時間、これはボディーブローのように
効いてきます。年末やお盆など長期休み前になると
ダウンするなど体は悲鳴をあげていました。
通勤って慣れるものですが、
体はそうは付いてきません。
であれば、24時間を有意義に使わねば。
電車で通勤する車内で読書をして、
いろいろとインプットするのも重要と思いますが
せっかくなら
アウトプットまでできたほうが
もっと有意義ではないかと思うようになりました。

これからどうなるか。

新型コロナウイルス感染症が長引く中
多くの人たちが暮らし方、働き方を考えるように
なっています。
日々『よいじゃねぇ』とつぶやいているだけでなく
転機と捉えて、超前向きに、自らの価値観を変え
変化の波に乗っていく。
そんなスタイルが取れるかどうかで
この先の10年が変わってくるように思います。

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