「日本一カンタンな投資とお金の本」を読んでみた

日本一

【書籍】
著書:日本一カンタンな投資とお金の本
著者:中桐啓貴

■はじめに

この本の目的は、「投資の軸」をみなさんに持ってもらうことです。
投資の軸を持つとマーケットに対してのネガティブな情報が入ってきてもブレなくなります。毎日のようにトランプ大統領の発言や米中貿易摩擦などがテレビやネットを通じて飛び込んできますが、その情報によって軸がない投資家は一喜一憂して長期投資をやめたいという衝動に駆られます。
一方、軸を持っている投資家はマーケットの変動に対して平然と受け流すことができます。
残念ながら、巷にある投資に関する本は、短期的ないわゆるノウハウ本が多く、その時は分かった気になりますが、そのノウハウが長期投資の手助けになるとは思えません。この本では、私が仕事としてこれまで読みためてきた本や長年のファイナンシャルアドバイザーとしての経験から、長期投資を継続する上で必要と思うものを書き出しています。

■一番シンプルで一番儲かる方法があるのになぜやらないのか?

日本人は、株式や投資信託に対する不信感が根強いです。
理由のひとつは、日本株がここ30年停滞しているので、周りに投資で儲かった人がいないことが大きいと考えます。
もうすぐ平成も終わりますが、平成元年に日経平均株価に投資をして30年間待ち続けたら半分になっています。
しかしその一方、米国株に30年前に投資をしていれば、この30年間で10倍、ドイツ株に投資をしていても10倍になっています。
アメリカ人やドイツ人は今すぐ使わないお金は投資に回そうとします。
なぜなら、銀行に置いているより投資に回した方が長期的に見ればよっぽど利回りがいいと考えるからです。
逆に、日本人はどうかというと、日本株の低迷と投資に対する正しい知識を習ったことがないせいで、投資はギャンブルと似たようなものと思い、資産の10%も投資に回していません。これは日本人にとって大きな機会損失だと思います。アメリカ人やドイツ人のように、投資に対する軸を持ち、長期で世界に分散投資をするというのが、一番シンプルで一番儲かる方法なのです。

■投資とギャンブル、トレードの違いとは

まず投資は、ギャンブルとはビジネスモデルも目的も違います。
競馬や宝くじなどのギャンブルは、掛け金を集めて、集めた掛け金から経費や税金などを差し引いた残金を、当たりはずれによって分配するゲームです。
本質は娯楽であり、娯楽サービスの提供を受けるために掛け金を支払うわけです。賭け事そのものを経済合理性で考えれば、誰かが得をすれば誰かが損をするゼロサムゲームです。
一方、企業に投資することはギャンブルとは全く違います。
投資した資金は企業の事業に投じられ、企業活動を通じて利益を生みます。
期待通りに利益が出れば投資家は配当を得る、または株価の値上がり益を得ることができます。誰も損をしない、みんなが得するビジネスモデルとうわけです。
次にトレードとの違いです。
投資とトレードは、株式を売買して利益を得ようとすること自体は同じです。ただ、手法が全く異なるため、必要となるスキルや心構えも違います。
トレードでは、目先の株価の価格差に注目して売買するので、短期売買する人が多いです。またトレードで利益を上げている人の多くは、株価のチャートを分析して売り買いのタイミングを計っています。こういったスキルの習得がトレードには必要です。一方で投資は、株価は企業業績や金融市場の動き、そして政治などさまざまな要因で変動しますから、それらの情報を逐一把握しないと勝つことは難しいです。

■長期分散投資の魅力とは

人は損したくないという気持ちが特に強い生き物です。
そのため、投資を始めても数年でやめてしまう人がほとんど。
ただ長期的に投資を行うことが、一番シンプルで儲かる方法なのです。
資本主義では人間の欲望がある限り、経済は成長し続けます。
そして、株式会社も成長できなければ市場から出ていくしかなく、そうした企業の新陳代謝が起こりながら、米国株は年率7%のリターンを出してきました。ただ、人は周りが株を買って短期的に儲かったと聞くと自分も買いたくなり、買う人が増えます。これによりその会社の価値以上の価格がマーケットでついてバブルが起こります。反対にバブルが崩壊すると今度は価値以上の価格でも人は売ろうとしてしまいます。そのため、自分のリスク許容度にあった資産配分を組み、継続的に投資を続けることが重要です。

■まとめ

お金を稼ぐ系の案件を割と多くもっているのですが、正直投資の仕組みをあまり理解できておらず、イメージで広告文を作成してしまっていました。
CPAを改善するだけでなく、リストの質を上げていくためには、ペルソナ、ビジネスモデルの理解が必要だと感じネットでリサーチを行いましたがノウハウ系の情報が多く本質を理解できていなかったため、本書を選定いたしました。
投資はギャンブルだという固定観念が自分にもありましたが、トレード、投資、ギャンブルはそもそも仕組みが違く、全くの別物だと理解することができました。
ペルソナが初心者の場合は、「投資はギャンブルとは違う」という形で不安を取り除く訴求も反応が高いのではないかと感じました。
逆に経験者の場合はこういった基本的な情報は既に分かっている、且つ「簡単に稼げるノウハウとは」みたいな訴求もそこまで刺さらないと思うので、「今上手くいってないのは○○が足りない」みたいな形で、今うまくいっていない現状を指摘する、間違っていると気付かせるような広告文が刺さるのではないかと思いました。
本書を読んで、そもそもの仕組みを理解するとともに、広告文の訴求案も浮かんできたので、今後も投資に関する書籍を読み理解を深め、ペルソナに刺さる広告文を探求します。



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