ウグイス嬢のパイオニア・谷保さん 感動のラストアナウンス(20231007 千葉ロッテ×オリックス)
「四番ライト・サブローーーーーー!!!」
この名アナウンスを生で聞けなかったことにとても後悔している。
今日、千葉ロッテマリーンズはレギュラーシーズンホーム最終戦を迎え、1ー4でオリックスに敗戦。
今日勝利すればクライマックスシリーズ進出が決定となっていたが、9日へ持ち越しとなった。
オリックスに初回先制を許すも、その裏にすぐさま同点。
このまま逆転と行きたいところだったが、先発・山崎福也の前になかなかチャンスを作れない。
その後はラ王にホームラン二発を打たれ、勝ち越し。
反撃したいロッテ打線はオリックスのリリーフ陣も打ち崩すことができず、敗戦。
ホームでクライマックス進出を決めることはできなかった。
ホーム最終戦と同時に、
マリーンズのアナウンスを今季で引退する谷保恵美さんが公式戦最終戦のアナウンス業を終えた。
谷保さんはウグイス嬢の魅力を野球界に伝えたパイオニア、と言っても過言ではない。
1991年から2023年まで
33年間
2100試合
千葉ロッテマリーンズのウグイス嬢として、ロッテを支えてきた。
1軍での初”鳴き”は
オリオンズ時代の1991年8月9日に行われた日本ハム戦(川崎球場)
2022年7月17日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でアナウンス担当通算2000試合に到達した。
自分が生まれる前からマリンの場内アナウンスとして仕事をしていたことはとても感慨深い。
選手の名前を伝えるウグイス嬢はミスが許されない職業。
海外から来た選手だと名前の長い選手も数多くいたはず。
そう言った選手の名前をミスなく、大勢のファンの前で読むことがどれだけプレッシャーだったか。
私たちにはわからない、計り知れないプレッシャーがあったはずだ。
ロッテの攻撃では抑揚をつけて、選手の名前をアナウンス。
間違えてはいけないと共に、ファンが盛り上がるようにちょっとした"遊び"も加えないといけない。
陰で相当な努力をしていたのだろう。
ウグイス嬢を野球ファンにここまで注目される立ち位置まで持ってきたのは谷保さんのおかげだ。
みんなも知っている
「サブローーーーーー!!」
谷保さんの代名詞、現在はロッテ二軍監督のサブロー選手のアナウンスはマリンスタジアムの名物となった。
私はマリンの名物を一度も生で聞けなかった。
大谷翔平を生で見とけば、、、
イチローを生で見とけば、、、
ダルビッシュを生で見とけば、、、
ウグイス嬢でいえば
谷保さんのサブローーーを生で聞いとけば、、、
一流メジャーリーガーをNPBの間に見とけばと思うのと同じくらいの後悔が残った。
谷保さんの球場を盛り上げるアナウンスにより、他の球場のウグイス嬢もそれぞれ個性が発揮されるようになった。
彼女が残した功績は計り知れない。
ペナントレースは、春の空へウグイス(春告鳥)嬢の声とともに始まりを告げる。
33年間務めたウグイス嬢の職を終え、レジェンドは今日、マイクを置いた。
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