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芥川龍之介「機関車を見ながら」

芥川龍之介「機関車を見ながら」を朗読しております。

芥川が自死をしたのは1927(昭和2)年7月。
「機関車を見ながら」は、同年9月発行の『サンデー毎日』秋季特別号に掲載されました。
死の数日前に執筆したとされています。

機関車になぞらえた人生が語られ、作中、ムッソリニ、マクベス、小春治兵衛などの名も出てきます。
小春治兵衛は近松の「心中天の網島」の主人公。芥川は、「悲劇」と「喜劇」についても言及しています。

私は、ラスト部分の「喜劇的機関車」が歌う「タカポコ高崎タカポコ高崎」というところがとても好きで、幾度もくちずさんでしまいます。
小林賢太郎さんの「トツカク、トツカク」(戸塚区)をついついくちずさんでしまうように~

芥川の作品はほかに、「仙人」「軽井沢で」「蛙」「カルメン」「ピアノ」「鬼ごっこ」「しるこ」「猿蟹合戦」「微笑」「南瓜」「詩集」「かちかち山」「夢」「蜘蛛の糸」「女」「寒山拾得」「魔術」「蜜柑」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。