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「制服」を変えて残る問題

今、全国でLGBTに配慮するため、「女子でもスラックス」を選べる学校が増えてきていると聞きます。

は?

それ、単なる防寒対策でしょ?LGBTと何の関係があります?問題のすり替えに過ぎませんよね。

「男子でもスカート」を解禁している学校は、少数派ではありますが、実在します。まあ、これは、LGBT配慮としては半歩前進でしょうか。

「着ていいよ。どうぞ。でもうち、髪型とかはきっちり男女校則分けてるからね。」

「着たい物着ていいんだよ。あ、でもトイレは男女別だし、男女別の授業だってあるからね。」

こんな壁の高い制度じゃ、誰も利用しませんよね。「勇気ある第一号」が社会に晒されて辛い目に遭えば遭うほど、こんな制度、「ただひたすら当事者を追い込む悪制」になります。


性的少数者は、少なくない確率で実在します。その中でも性自認に関する悩みを抱えている若者の比率は高めです。

"They"に誰が、どう寄り添うか、有名無実の制度を、心ある持続可能なものに育て上げることができるか。

答えは何通りかあるかも知れませんが、キーワードは「地域ぐるみ」です。地域がこの問題を共有し、無視することなく過干渉にならない程度にケアできるようになるため。


一つ、を出します。

対象となっている学校(できれば隣接校も)は、週に2日だけ、全校で3~6クラスに限定して「男女制服交換の日」を設けます。対象とするクラスはローテーション制とします。これは、校内のみならず、通学から実施します。当然、当事者となる生徒は、地域の人の目に触れ、コミュニケーションをとります。

1年後には、その地域ぐるみ、意識は大きく変わっていると思います。LGBTなんて定義とは一切関係なく。


誰が、何を着てもいいんだ。おかしくないんだ。

それが「普通」の社会なんだ。

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