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働くとは。詰まないセンスを保つこと。

■テトリス論つづき

 ケアマネジャーが行う対人援助業務はテトリスのようだと、相変わらずわたしは考えています。

 日々思います。

 わたしの仕事は、利用者さんと介護保険とのニーズマッチング(キリッ)。

 ・・ですが・・

 実際に初回面談で聞くご本人や家族の訴えは、介護保険に至るまでの様々な葛藤や根深い問題・・病気や老い、お金のこと、孤独、認知症、人間関係などが複雑に絡んでいて、ただ介護サービスをお繋ぎすればよいというものでもないのだと。

 そのうえ、既存の担当利用者さんも同時進行なわけですから、どなたかが転倒・入院してアクシデントが重なれば、それはそれで並行業務となり、各ケースの各課題の、徘徊相談とか虐待案件とか、最近よく聞く毒親のコトとかの対応も飛び込んできます。

 キャパが狭いケアマネは、ともすれば思考停止や業務の煩雑さに振り回され疲弊してしまうのでした。

 (;´Д`)

 だから。

 このケアマネジメントというテトリスを詰ませないためには、たとえキャパに自信がなくても、一方向のみの思考から離れ、視座の反転や向きを変えて周囲と連結することで乗り越える、

「運動神経」

 が、必要と考えるのです。


■で、何がテトリスなのか

 ケアマネジャーの仕事をテトリスと呼ぶ理由。

 それは、的確なスピード感を備えていないと、次から次へ仕事が溜まってしまうから。

 例えば居宅介護支援事業所であれば、ケアマネひとりでレーンを同時に40流しているようなもので、落ち着いているときは見守っていればよいけど、いざイレギュラーなことが起きれば即介入して交通整理しなくてはなりません。

 交通整理は、モタモタしていたら事故を起こします。

 然るべき道に支援を導き、チームが気持ちよくサービスを提供できるように動くことが重要です。

 詰まないセンスと即行動。

「私にとってのはたらくとは」この要素の占める割合を経験値とともに育てている気がします。

               * * *

 今回もストーリー性の高い画像をお借りしました。フェンスの向こうとコッチ。世の中カオス。
 広くモノゴトを見たいなぁと憧れつつも、小さな別世界にも思いを馳せます。

 文章は難しい。

 


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