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「伝える」でなく「伝わる」ために必要なこと

皆さんには、「伝えている」つもりだけど「伝わっていない」と感じることって、ありませんか?

私は、仕事でよく経験します。

例えば、ある商品をつくり上げている際に、自分たち(会社)は伝えているつもりのことが、消費者には伝わっていなかった、という経験です。

今回ご紹介する本では、自分に足りていなかった”あるもの”を教えてもらいました📖

その本とは、小山田 育さん・渡邊 デルーカ 瞳さんの『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』です!

”あるもの”とは、ブランディングのこと。

「日本のブランディングには『デザイン』の視点が欠けている」という問題提起から始まる本書。

米国コカコーラ、DEAN & DELUCAなど、誰もが知る企業のビジネスに関わってきた著者が「モノやサービスを売ることより大切なもの」について、詳細に解説した1冊です💡

正しく伝わるかたちに表現する

本書では、ブランディングをこのように解説しています。

ブランディングとは、その商品の本質や価値を引き出し、思いや強みをターゲットとなる消費者に正しく伝わるかたちで表現すること。

つまり、「つくり手の一方的な思いや、自己満足に陥った表現では、決して消費者の共感を得ることはできない」ということなんですね。

ついつい、自分の言いたいことを優先してしまいたくなる時…
それは、キャッチボールに例えると、相手が受け取れないボールを何球も投げまくっているイメージでしょうか?

そうではなくて、相手が受け取ることができる位置を狙って、渾身の一球を投げる。

そんなキャッチボールこそ、相手に受け取ってもらえる、つまり、正しく伝わるかたちなのかもしれません💡

伝わる=相手が正確に理解する

また、今回印象的だったのが、コチラです。

✔伝わるとは、相手が正確に理解すること

当たり前のことだけど、どれだけ出来ているでしょうか?

相手が正確に理解して初めて、信頼がうまれ、共感が広がっていきます。

そして、その商品を推してくれる「ファン」になってくれるんですね。

漠然と伝えるだけで、相手の心には刺さりません。
・・・
その人にあったコミュニケーションの方法で、誠実に、効果的に伝えていく必要があります。

相手が正確に理解するために、ブランディングにはデザインを含めたクリエイティブの要素が欠かせないのです。

伝えたい相手を丁寧に知る

この本を読んで、自分の仕事を振り返ってみました💡

「このブランドは、こういうブランドなのだな」と、その世界観を直感的に感じることができるようなブランディングを出来ているかというと、自信がありません。

例えば、商品のスペック(機能的価値)だけでなく、商品やつくり手に共感できるか(情緒的価値)が重要な現代。

著者のお二人は、「日本は機能的価値を上げることは得意だが、情緒的価値を上げることは苦手」と指摘します。

自分の会社も、まさにその通りの状況だと痛感しました。

選ぶ言葉、表現、デザイン…その全てが、「正しく伝わるかたち」で表現できるようになりたい。

そのためには、まず、伝えたいと思う相手を丁寧に知ることから始めていきたいです。

これは、ブランディングに関わらず、どんなコミュニケーションにおいても欠かせないことなのではないでしょうか?🍀

最後までお読みいただき、ありがとうございます😊

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