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「当たり前」から解放されて自由になろう―歴史思考

最近、新たに「大好きだな」と思える本と出会いました🍀

「こんな風に考えれば良かったんだ!!」と、新しい世界を教えてくれた本。

刺さり過ぎて、しばらく自分の感情と向き合う時間が必要だったくらいです。

それが、今回ご紹介する深井龍之介さん『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』です📖

私は、どちらかと言うと、学生時代から「歴史は苦手」なタイプ。

そんな私でも、読み終わった頃には「歴史を知ろう」と、決意したほどです。

むしろ、私のように「歴史には興味ないかも」という方にこそ、手に取ってほしい一冊です。

価値観は絶対じゃない、歴史思考とは?

今回の本で印象的だったのは、「価値観は絶対ではなく、場所や時代によって変わる」という考え方です💡

僕らの価値観も当たり前ではない。
歴史を知るというのは、こういうことです。
決して退屈なお勉強ではなく、僕らの「当たり前」が当たり前ではないことを理解するということなんです。
僕はそれを、「メタ認知」と呼んでいます。

「メタ認知」は、今の自分を取り巻く状況を一歩引いて客観的に見る、といった意味。

「歴史を知ることによるメタ認知=歴史思考」なんですね。

「歴史思考」で、悩みからの解放

「歴史を知ること、そして「歴史思考」を身に付けることは、悩みから解放されることでもある」と、深井さんは言います。

というのも、社会にある無数の「当たり前」から外れることが悩みにつながります。

つまり、悩みの原因は、社会にある「常識」や「価値観」

「当たり前」が当たり前ではないと分かることで、悩みから解放されるということです。

「当たり前」は社会によって決められている

この本を読んでハッとしたのは、「絶対的な価値観は存在しない」ということです。

価値観は環境によって左右されるから、環境が変われば価値観も変わるということ。私を含め、そこに気付くのって簡単ではないですよね。

私たちの「当たり前」は、社会に規定されたものとも言えます。

僕たちが、目の前にある価値観を唯一絶対の「当たり前」と捉えてしまうのは、その価値観が形成された過程を知らず、それ以外の価値観を知らないからです。

特定の価値観に距離を置くと「私」が広がる

歴史を学ぶことは、人々の価値観や「当たり前」がどう変わってきたのかを知ることです。

そうすることで、特定の価値観に距離を置けるようになります。これが、深井さんの言う「メタ認知」なんですね。

また、深井さんの言葉で印象的だったのが、コチラ💡

教養によって特定の価値観から自由になるのが「メタ認知」なら、特定の「私」から自由になるという究極のメタ認知が「悟り」です。

特定の「私」から自由になると、特定の価値観による悩みから解放されるだけでなく、「異なる価値観や立場の人を理解しやすくなる」と、深井さん。

つまり、「私」の範囲が広がっていくんですね。

「他人事」が「自分事」に変わっていきます。すべてを自分の延長線上に位置づけられるようになる、という感じでしょうか。・・・
メタ認知によって「自分事」の範囲が広がれば、モチベーションが得やすくなる。歴史を学ぶメリットはこんなところにもあります。

読書もまた、「私」を広げる手段の一つかもしれませんね。

「歴史思考」という考え方、ぜひ知ってみてください😊

最後までお読み頂き、ありがとうございました🍀

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