自分の「正しい」を疑ってみる
夏は、”小説を読みたい欲”が高まる季節です。
何でだろう…子どもの頃の夏休みを思い出すから、かもしれません🍉
最近も、ある小説をついつい一気読みしました。
今村夏子さん『星の子』です📖
最近、ある悲しい出来事をきっかけに”宗教2世”という言葉をよく聞くようになりました。
本書も、”宗教2世”をテーマに描かれた物語。
主人公は、”あやしい宗教”にのめり込んだ両親を持つ女の子。
この子の目線で、物語が綴られていきます。
何かを信じたくなる時って、誰にでもある
宗教のことはよく分からないし、何を信じるかはその人の自由だと私は思っています。
その上で、この本を読んで思ったのは「何かを信じたくなる時って、誰にでもある」ということ。
この両親が宗教を信じるようになったきっかけは、「病弱な娘を救いたい」という想いがきっかけでした。
私も、仕事で病気と向き合う当事者やご家族のお話を伺う中で、さまざまなものをうかがいます。
「病気が治る魔法の水」「〇〇〇万円で最新治療が受けられる(※効果が認められた治療は、基本的にこんなに高額ではない)」などなど。
どうしようもなく追い詰められた時、人は、何かを信じずにはいられなくなるのかもしれません。
きっと、私も。
変なお茶と、嘘をついていた私
宗教ではないのですが…
この本を読みながら、自分の小さい頃の記憶がよみがえりました💡
私は小さい頃、家族でなぜか自分だけアレルギーがひどく、花粉症や皮膚の症状やら、よく病院に通っていた子どもでした。
次第に、母が「アレルギーに効くから」と言って、変なお茶やヨーグルトなどを買ってきてくれるようになったんです。
その頃、母は「自分の妊娠中の生活がよくなかったから、アレルギーになったの」とよく話していて(※母の思い込みです)。
だから、言われるがまま変なお茶も飲み続けたし、「お母さんのおかげで、良くなっている気がするよ」と、嘘をついていた記憶があります。
子どもながらに、親に気を遣っていたんだろうなと思い出されました。
だから、人は学び続ける
時に、自分が「正しい」と信じるものこそ、「本当に正しい?」と考える時間も大切なのかもしれません。
忙しない毎日を生きていると、「考える時間」って、なかなか取れないけど。
だけど、大切な誰かに自分の「正しい」を押し付ける人ではありたくないなと思うのです。
そのためにはきっと、多様な視点を持ち、常にアップデートしていくことが大切なのかなと。
だから、人は学び続けるのだと思うのです。
私にとっては、その手段の一つが読書です📖
だから、これからもたくさんの本たちと出会えますように。
最後までお読み頂き、ありがとうございます🍀
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