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どのようにライトを照らす?『問いかけの作法』

「周囲に頼るより、自分でやったほうが早い」

仕事でそう思った経験、ありませんか?

私は、「良くない」と思いつつ、この考え方を手放せずに働いてきました。

しかし、ある本との出会いで、その対処法が少しわかった気がするんです。

それは「問いかけの質」です。

安斎勇樹さん『問いかけの作法』

今回ご紹介する本は、安斎勇樹さん『問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術』。

チームで成果を出すために大切なことの一つに、周囲へ投げかける「問いかけ」があります。

本書は、”チームの眠っているポテンシャル”を最大限に発揮させるための「問いかけ」について、具体的な方法がつまった1冊。

これからも繰り返し読み返したいと思うほど、「本当に出会って良かった!」と思う本です。

先日開催された、朝渋でのイベントのお話も踏まえてご紹介します!

問いかけ=未知数を照らす「ライト」

本書では「問いかけ」を、こんな風に定義しています💡

相手に質問を投げかけ、反応を促進すること

つまり、問いかけを変えることで相手の反応も変わるんですね。

安斎さんは、問いかけを未知数を照らす「ライト」のようなものと表現しています。

チームのポテンシャルを引き出す望ましい「反応」をねらって、どの未知数に、どのようにライトを当てるとよいか、「質問」を工夫すること。

「どのように、ライトを当てるとよいか?」相手にあわせて考えることが、問いかけの本質なのだと思いました。

良い問いかけとは?

では、「良い問いかけ」とは一体何でしょうか?

安斎さんは、バスケなどのチームスポーツに例えて「味方を活かすパス」と表現しています。

逆に、「取りにくいパス」は相手の口を閉ざしてしまう結果に。

だからこそ、相手の意見を引き出すパス=良い問いかけを増やすことが大切なんですね。

意見を引き出す良い問いかけの基本として、本書では以下の4つが示されています。

①相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
②適度に制約をかけ、考えるきっかけをつくる
③遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
④凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す

良い問いかけ「4つの基本」

①相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
⇒相手の「至らなさ」でなく「個性」「こだわり」を引き出す。

✖なんで、こんなことしたんですか?
〇この企画で、特に大事にしたかったことは何ですか?

②適度に制約をかけ、考えるきっかけをつくる
⇒悪い問いかけは、無闇に自由度が高く、とっかかりがない

✖何かアイディアはありますか?
〇どんなユーザーをターゲットにしたいか、思い浮かぶ特徴はありますか?

③遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
⇒オフィシャルなものによる重圧がかかっている場面で有効

✖社長が発表した~~について、質問はありますか?
〇もし社長にバレないように~~をひとつ追加するとしたら、何を入れちゃいます?

④凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す
⇒無意識に繰り返している「言葉」に着目して、それに揺さぶりをかける

✖~~の利便性(※いつも通りの言葉使い)を高めるには?
〇不便だけど、つい使いたくなる~~は?

問いかけの真価を発揮する、3つの作法

さらに、良い問いかけの成立には3つのサイクルが大切に。

それが、「見立てる・組み立てる・投げかける」です!

ボリュームの大きい章なので、また別の機会にご紹介できればと…🍀

最後までお読み頂き、ありがとうございました😊!

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