見出し画像

ある子供に教えてもらったステキなこと

数年前、実際に僕がある子どもに教えられたことを書きます。

トモダチ 

トモダチを紹介します。 

イマバヤシくんです。 


だれって? 


イマバヤシくんです。 

小学校一年生らしいです。 

公園のベンチで空を見上げて寝転がっていたら ナンパされました(笑) 

「なーなー何してるの?」 

「何もしてへんよー」  

 と返事をしました。 

「ひま?」 

「うん、かなりひまやで」 

「そしたら、ひっつきむしついたからとってくれへん?」 と言われました。

「ええよーー」 


よく見ると、彼の服にはびっしりとひっつきむしがついていました。 

ほんまびっしりついていたwあの、くっつくとなかなかとれない植物の種ね。 


「あかんやんーめっちゃついてるでーどこでついたん?」 


「Hくんの家のちかくに、ひっつきむし地帯があるねん」 


「そこ行ったんやーめっちゃついてるやん」 


「けどなー見てやーこれ、すごくない?」 

と、虫かごをみせてくれた。 その中にはカマキリとバッタが同居していた。 


「すごいー。かっこいいなー」 


「やろーやろーすごいやろ」 


そんな会話をしながらひっつきむしを一緒になってとった。 


そういえば、ひっつきむしをとるなんて久しぶりだ。そんな草が生い茂ったとこに入ることなんて最近ないから。

虫かごにはいった虫をみるのも久しぶり。 

自分もこんな時代があったなーっと。

お父さんは39歳らしい。 

そして門限は6時らしい。 

いろいろプライベートなことを教えてくれた。いいのかな。僕はデジカメをもっていたから海の写真をみせたら、カメにびっくりしていた。 

そうこうしていると、イマバヤシ君の友達が近くにきた。イマバヤシくんに僕がだれか聞いてくる。そりゃあそうだ。

そしたらイマバヤシくんは

「ともだちやで」と 、ボクをその子たちにふつうに紹介してくれた。 


なんかその瞬間、僕は忘れていた何かを思い出した気がした。 

そうだ、単純でいいんだ、と。 


難しいことなんていらない。

シンプルに、それでいい。 

「なーなーボールが木のうえのってとれへんねん、とってくれへん?」 

とお願いをされた。 


「えーまじでーーーけっこう高いし、これとるの草の中はいらんとあかんやんーーーまぁええけど」 


なんとかボールをとったらサッカーに誘われて少しだけした。 


案の定大活躍した。


あーこどもって素敵だ。

このころはまだ、みんな素直なんだろうな。 

どうして、成長すると、苦手な人ってできるんだろう。 シンプルにいきたいね。 


幼稚園の先生とか 

保育の先生とか 

学校の先生は 

毎日こんな純粋な子たちと接しているんだろうな。いいなー。 この時に教えてもらったことを今も僕は覚えています。

今、彼はどんな人になっているかな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?