#46 ~便りが無いのは良い便り?~
我が子の特性に最初に気が付いたのは小学校の保健室の先生でした。
「すぐに知能検査を受けて、国立か私立に転校させてあげてください」
日本の教育の中で特に疑問も持たずに育ってきた私にとってその言葉は衝撃でした。
このエピソードは以前お話ししましたが、
実はその時、更に2点指摘されたことがありました。
その一つが、
「寂しいかもしれないけれど、お子さんは自立が早いかもしれない」でした。
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そんな我が子が単身で海外の学校見学に行き、自ら進む学校を決めてきたのは中学3年生の時。
幼い頃から鉄っちゃんで、中学生になると子供だけで旅していたとは言え、海外に一人で行かせるのはやはり心配。
出発時、私は我が子に「到着したかどうかと、毎日1回は連絡してね」と伝えたのですが・・・
予想通り、音沙汰無し。
何故予想が付いたかと言うと、
国内を電車で巡っている時も、ほとんど連絡を寄こさない子供だったからです。
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我が子は外見と中身が一致しない凸凹発達ギフティッド。
見た目は頼りない子供でも、中身は高校生か大学生の精神年齢があるのです。
もちろん、自分で出来ることを親に干渉されるのはキライなお年頃。
その上何かに集中すると、睡眠も食事も吹っ飛んでしまう過集中タイプ。
旅をしているマルチタスクの状態では、特に気が回らなくなるよう。
鉄道旅行を始めたばかりの頃は心配で、私は何度も連絡したり、携帯のGPS探索をしたりしていました。
しかし、いつ探索しても線路上に居て、何ごともなく元気に帰ってくるので、何時しか探索するのをやめました。
総合的に見て、
「本当に困った時には連絡してくるだろう」と子供を信じて、親は手を放し始める段階に入っていると判断したからです。
実は、これは難しい選択でした!
例えば実年齢12才、中身は18才だったら、どちらに合わせた対応が望ましいのか?
低い方に合わせて安全ばかりを重視すると自主性や自信が失われる危険があり、
高い方に合わせて自主性ばかりを尊重すると本当に危険なこともある。
どちらにしてもリスクがあるのです。
我が子に合ったバランスはどこか?
その時の子供の能力を見極め、会話を重ねることでやっとこ出した結論でした。
とは言え、今回は海外。
「着いたの?」
「無事なの?」
「学校見学はどう?」
うるさくうるさく言い続けて、やっと来た返信は。。。たったの一文字!
「良」
トホホ....💦
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その後帰国した我が子に「さすがに心配だった」と伝えると、
連絡すると言うことが頭からスッポリ抜けてしまっていたそう。
「海外で一人、食物アレルギーにも注意ながら、いくつかの学校を見学する」
マルチタスクの状態では気が回らなくても仕方ないか。。。(-_-;)
まったく凸凹発達って大変です!
便りが無いのは良い便り?
母の心配をよそに、無事に進学先を決めてきた我が子なのでした。
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ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。
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