見出し画像

四国歩き遍路日記 35日目 54番~55番

3月27日

8時半頃でる。
いつも、マルナカに行く時に歩いていく道をまっすぐ進み、腰折山の方に向かっていく。

鹿島と並ぶ北条のシンボル。左が新城山、右が腰折山

途中鎌大師があったらしいが気づかず通りすぎてしまった。まあ、遍路を終えてからいつでも来れるだろう。そのまま坂を上って、鴻の坂峠を越える。
そして浅海に下って、また海沿いの道になる。

ここでなんと、26日目に一緒に松尾峠を越えたKさんと再会した。
Kさんは内子町で、歩き遍路界隈で悪名高いさかえや旅館に泊まってしまったらしい。建物傾いてるわ、飯はまずいわ、洗濯できないわ、トイレも汚いわ、それで7千円も取られるわで、朝早く逃げるように宿を出てきたとのこと。
そしてまた、ジョン万次郎の凄さについて熱く語り合う。Kさんも相当ジョンマンが好きなようだ。
二人で歩いてる時、おばあちゃんからみかんをいただいた。

一時間ほど一緒に歩いて別れた。遍路仲間と再会すると嬉しいけど、やはり歩くのは一人がいいなと思ってしまうヤマアラシのジレンマ。

見事な土方焼け

石油コンビナートを過ぎると、青木地蔵堂があったので寄っていった。ネット情報によると、こちらの通夜堂は寝泊まりできるが霊が出るとのうわさがあるらしい。
もう少し先にある円福寺で納経できるらしいので、行ってみることにしたが、スマホの地図通りにいったら2回も山登りさせられたあげくたどり着けず、結局お寺はその山のふもとにあった。しかも、誰もいなくて納経はできなかった。

今旅、白皇神社や月山神社はネット情報のおかげでご朱印いただけたが、逆に札大師や青木地蔵は、なまじ情報を知ったばかりに骨折り損になってしまった。まあ、それも結果論だが。


途中、ジョイフルがあったのでがっつり肉を食べていく。
ジョイフル、安い上に田舎に出店してくれるので好きだ。マックとジョイフルとゲオは田舎民の三大オアシスである。そして、イオンモールはメッカ。しまむらは心のふるさと。


54番延命寺を打って、今治の市街地に入り、今度は55番南光坊へ。こちらは市街地の中の開かれた公園みたいな境内だった。

納経所の方が気さくな人で(平田さんと言って遍路界隈では有名な方らしい)、色々話していくうちに俺の出身地が静岡県袋井市だと分かると「袋井出身の川村驥山という書家が74歳の時に歩き遍路をし、揮毫した遍路傘がある」とのことで、わざわざ見せていただいた。まさかこんなところで地元の名前が出るとは思わず、ほんと不思議なところで世間は繋がってるのだと思う。
川村驥山について調べたら、油山寺(実家から直線距離で2、3キロのところ)の門前の生まれなんだそう。こんな身近な偉人なのに知らなかった。

平田さんに書いていただいた

16時半に宿に到着。

明日からちょっと長めの行程を組んでいるので、早めに出なければいけない。

19:31 泊:ポートサイド今治(朝食4800円)

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?