負け猫

アラフォーおっさん。自主制作したオーディオドラマをネットにあげてます。NHK名古屋創作…

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アラフォーおっさん。自主制作したオーディオドラマをネットにあげてます。NHK名古屋創作ラジオドラマ脚本佳作。BKラジオドラマ脚本賞佳作。https://www.youtube.com/channel/UCXulxpsRg7bAtChom9Uenmw

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  • 四国歩き遍路日記

    2019年2月から4月にかけて歩き遍路をしたアラフォーおっさんの日記。

最近の記事

四国歩き遍路日記 36日目 56~59、62番

3月28日 7時に宿を出る。 今治駅を突っ切って歩いていき、56番泰山時へ。 途中、高校を二つ見かけたが、地図で見るとこの辺りは高校が四つも固まってるらしい。 次に、市街地から徐々に山の方に向かっていって57番栄福寺を打つ。 そして、58番仙遊寺へ向かう。 ここがまた不意打ちの山登りで、舗装路のきつい坂を一時間弱登り続けた。最後の階段もまた大変だった。 納経を終えて地図を見ていると、ぽとっと桜の花が落ちてきたのでそのまま本に閉じ込んだ。 小学生の頃、ピアノ教室に行

    • 四国歩き遍路日記 35日目 54番~55番

      3月27日 8時半頃でる。 いつも、マルナカに行く時に歩いていく道をまっすぐ進み、腰折山の方に向かっていく。 途中鎌大師があったらしいが気づかず通りすぎてしまった。まあ、遍路を終えてからいつでも来れるだろう。そのまま坂を上って、鴻の坂峠を越える。 そして浅海に下って、また海沿いの道になる。 ここでなんと、26日目に一緒に松尾峠を越えたKさんと再会した。 Kさんは内子町で、歩き遍路界隈で悪名高いさかえや旅館に泊まってしまったらしい。建物傾いてるわ、飯はまずいわ、洗濯できな

      • 四国歩き遍路日記 34日目

        3月26日 今日は自宅に連泊するので移動無し。 まずコンビニに行って公共料金の支払いを済ませ、飯を買ってきて、後は明日以降のプランを検討する。 そして予定通りいけば、結願日は4月6日ということになった。具体的な日付も出て、いよいよ終わりが見えてきたことを実感する。 宿も向こう一週間分予約してしまった。当分、歩くことだけ考えればいいので気が楽だ。 それにしても、ここ一ヶ月間毎日歩いてきたわけで、こうして移動しない日があるとなんだか一日がとても長く感じられる。病気になると

        • 四国歩き遍路日記 33日目 49番~53番

          3月25日 7時半頃出る。今日はいよいよ(現住所の)北条に到着する日だ。 まずはすぐ近くの49番浄土寺へ。そして次に1.7キロ先の50番繁多寺へ向かう。住宅街を歩いていくので混みいっていて迷いやすかったが、味のあるイラストの方向案内がいたる所にあって、なんとか到着。 次は51番石手寺。こちらはなんか雑多というか独特な雰囲気の境内だった。山門が国宝らしい。 本堂の横にもともと防空壕だったらしい洞窟があり、入ってみると、ここもまたカオスな空間だ。かなり暗いので気を付けながら

        四国歩き遍路日記 36日目 56~59、62番

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        • 四国歩き遍路日記
          37本

        記事

          四国歩き遍路日記 32日目 46番~48番

          3月24日 7時頃出る。今日はいよいよ松山に入る日である。 33号を歩いていき、三坂峠へ向かう。 峠に入る手前で鎖に繋がれていない犬が徘徊していた(放し飼い?)。 目が合ったら近づいてきたので少し緊張したが、人懐っこい犬だったのでしばらくモフモフした。 三坂峠は峠と言っても、頂上側から入るのでひたすら下りていくだけである。この道は苔むした石道が多く、雨の日は超絶危険だと思う。 調子に乗って下りていくとまた膝を傷めそうなので気を付けていく。 ふと、そのへんの木の枝を拾って

          四国歩き遍路日記 32日目 46番~48番

          四国歩き遍路日記 31日目 44番~45番

          3月23日 4時20分に起き、NHKの「小さな旅」を見ながら支度をする。青森の十三湖の話だ。黒いダイヤと言われるしじみがブランド化したおかげで、男たちは出稼ぎに行かなくてよくなったらしい。 5時40分出発。今旅初の5時台出発である。宿を出ると、まだ空は暗くそして寒い。津軽の寒さはこんなもんじゃねーと思いながら歩いていく。 昨日歩いた道を1キロほど戻り、県道42号に入る。 三島神社を過ぎ、山道を登っていく。このあたりは畦々(うねうね)という地名みたいだ。どういう由来なんだ

          四国歩き遍路日記 31日目 44番~45番

          四国歩き遍路日記 30日目

          3月22日 卵かけご飯とみそ汁でがっつり腹を満たして、7時15分に出る。 今日は34キロ弱の予定。ホテルを出てすぐに、空海が一夜を過ごしたといわれる十夜ヶ橋があったが、国道上にあるなんの変哲もない橋だった。下に降りると祠があった。 56号を歩いていき、ぬかるんだ遍路道を抜け内子市街へ。古い街並みが残ってるとのことで少し楽しみにしていたが、いざ街に入ってみると細い道に車の往来が激しく、足早に通り過ぎてしまった。内子座も外観だけちらっと見ていった。 内子を出て、山中の37

          四国歩き遍路日記 30日目

          四国歩き遍路日記 29日目 43番

          3月21日  朝から雨。7時半過ぎに出る。 まずは43番明石寺へ。途中、県立博物館の看板があり行こうか迷ったが、一日の始まりから余計な寄り道はしたくないので断念した。今までいろんな寄り道をあきらめてきたので、もう今更という気持ちもある。 予報では一日雨だったが、早々に止んでしまう。また降り出したら面倒なので靴や雨具はそのままで歩いていたが、結局降らなかったので昼頃しまった。 相変わらず自分の決断力の無さが嫌になってしまう。こうやっていつもいつも決定を先伸ばしにしてグダグ

          四国歩き遍路日記 29日目 43番

          四国歩き遍路日記 28日目 41番~42番

          3月20日 6時40分に出る。今日は40キロ位の長丁場なので、いつもより早めに出た。 女将から、松尾トンネルに行く方を進められる。黄色い本には排気ガスがひどいから遍路道を行けと書かれているがそれは昔の話で、今は交通量もだいぶ減り換気扇もできているので普通に歩いて通れるらしい。そして缶コーヒーをいただいた。 宿を出てしばらく歩き松尾トンネルへ。一応、コンビニでマスクを買ってあったが、確かに不要だった。1.7キロもあるのでさすがに抜けるまでは長かったが。その後、宇和島市街に

          四国歩き遍路日記 28日目 41番~42番

          四国歩き遍路日記 27日目

          3月19日 朝から雨。逆に今まで晴れっぱなしだったので、天気に恵まれていたのだろう。久しぶりに雨具を着けて7時半に出る。 56号をひたすら進んでいく。雨風は徐々に強くなっていき、土砂降りのなかを歩いていく。 2時間ほど歩いて柏集落に到着。プレハブの休憩所があり休んでいく。中は温かいお茶も飲めるようになっていて大変ありがたい。その後1人、また1人遍路が来た。なかなか外へ出る気になれずしばらく3人で過ごしていたが、いつまでいても埒が明かないので、意を決して出発することにした。

          四国歩き遍路日記 27日目

          四国歩き遍路日記 26日目 40番

          3月18日 8時ごろ出る。今日はのんびり行程だ。そしてようやく高知から愛媛に入る。天気も良く、だいぶ春らしい風景になってきた気がする。 県境がある松尾峠に向かって歩いていく。普段は峠道はなるべく回避するが、今日は余裕もあるし、昭和の時代まで多くの人が行きかっていた由緒ある峠とのことなので行ってみることにした。 途中で、37番岩本寺で同宿だったKさんと再会。一緒に峠道を登っていく。何気に遍路同士で連れだって歩くのは初めてだ。この峠もきついと聞いていたが、話しながら登ってい

          四国歩き遍路日記 26日目 40番

          四国歩き遍路日記 25日目 39番

          3月17日 7時15分ごろ出る。 昨晩はやはり居酒屋だけあってうるさかった。耳栓をつけてなんとかしのぐ。まあ宿代が激安なので、岩本寺の宿坊より全然文句はない。 サニーロード(321号)を歩いていくと、あっという間に宿毛に着いてしまった。まだ10時半ぐらいだ。 とりあえず今日泊まるホテルに行ってザックを預かってもらい、39番まで往復15キロくらいの道を軽い体で向かう。 荷物もなく道も平坦なのでもはや散歩気分である。 途中のローソンで温かいお茶とLチキを買ってベンチで一息

          四国歩き遍路日記 25日目 39番

          四国歩き遍路日記 24日目

          3月16日  7時に出る。今日は少し長くなりそうなので、いつもより30分早い。 海沿いの321号を軽快に歩いていく。いよいよ今日で太平洋を見ながら歩く道は最後になるので寂しい。 長いトンネルを二つ抜け、ファミリーマートみぞぶちという個人商店でパンを買っていく。今日はここしか店がないらしくまだ8時半だったので心配だったが、無事開いていた。人の良さそうなじいちゃんがやっていた。ありがたや。 本来なら泊まりたかった叶崎を越え、大浦の集落に到着。ここで、いよいよ太平洋に別れをつ

          四国歩き遍路日記 24日目

          四国歩き遍路日記 23日目

          3月15日 7時半ごろ出る。 このあたりは小高い丘の上から太平洋を見晴らす道になっていて、地球の丸さを感じる雄大な海を見ながら歩いていく。こんなところに生きてたら、人生観変わるんだろうか。 ほどなく、なんかこう酒好きなんだろうなって雰囲気のおっちゃんに話しかけられた。土佐清水のスーパーまで散歩がてら歩いていくらしく、成り行きで一緒に歩く感じになってしまった。 途中、おっちゃんは郵便局に寄っていくとのことで別れたが、その後休憩していたらおっちゃんに追いつかれ、また一緒に歩く

          四国歩き遍路日記 23日目

          四国歩き遍路日記 22日目 38番

          3月14日 7時半に出る。今日は20キロのゆる行程なので、遍路道があったら積極的に入っていこうと思っていた。 まず大岐海外に下り、砂浜を歩いていく。 ここでふとデジャブを感じ、そしてその理由が分かった。 10年位前、東京に住んでた頃、満員電車で通勤する日々に嫌気がさしていて「あー四国行って遍路してー」と、よく歩き遍路の人のブログを読んで現実逃避をしていた。 そのなかの一つで、砂浜を歩いていく場面が妙に印象に残っていた。同じ遍路の若者に声をかけたらウォークマンを聞きながら

          四国歩き遍路日記 22日目 38番

          四国歩き遍路日記 21日目

          3月13日 7時半ごろ出る。出発する際主人から聞いたが、今日は遍路客で満室だそうだ。すでにシーズンに突入しているのだ。 宿を出てしばらく歩くと「海の王迎駅」という奇妙な名前の駅があった。後鳥羽天皇の親王の流刑地だったことに由来するらしい。 しばらく行くと今度は「王無の浜」というバス停もあり、こちらも同じ由来とのこと。 今日は日差しは強いが風も強く、体感温度は低い。久しぶりに上着を取り出した。 道の駅の駐車場で遍路のじいちゃんに話しかけられ、以前どこでお会いしたのか思い

          四国歩き遍路日記 21日目