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四国歩き遍路日記 30日目

3月22日

卵かけご飯とみそ汁でがっつり腹を満たして、7時15分に出る。

今日は34キロ弱の予定。ホテルを出てすぐに、空海が一夜を過ごしたといわれる十夜ヶ橋があったが、国道上にあるなんの変哲もない橋だった。下に降りると祠があった。

十夜ヶ橋

56号を歩いていき、ぬかるんだ遍路道を抜け内子市街へ。古い街並みが残ってるとのことで少し楽しみにしていたが、いざ街に入ってみると細い道に車の往来が激しく、足早に通り過ぎてしまった。内子座も外観だけちらっと見ていった。

内子を出て、山中の379号をゆるやかに登っていく。昼飯はコンビニのおにぎりのみ。
途中一か所だけ飯屋があったが、今日が定休日といういつものパターン。曜日が違うのにどうして7分の1にこうも当たるのか。マーフィーの法則だと思いつつ、巡り合わせの悪さに呆れてしまう。まあ、たかが昼食でもあるが。

379号をひたすら歩いて、広田の集落に到着。宿に行くためにルートから外れて1キロほど歩かなければいけないが、遍路やってると少しでも余分なルートを歩くと、歩き損のような気分になる。

宿には16時過ぎに着けばいいと思っていたが、なんと14時半に着いてしまった。かなり調子よく歩けた気がする。女将にも早いと言われたので、やはり最初の軟弱さに比べればだいぶ体ができてきたのだろう。

宿は昔ながらの旅館といった感じで、文豪が逗留してそうな趣がある。

明日は、焼山寺並みのハードコースになると思われる。ここから久万高原まで4時間、そこから札所をまわるのに6時間で、計10時間以上はかかるそう。峠越えもたっぷりある。

本当に自分にできるのか不安になるが、夕食のとき同宿の人も同じ行程だと分かり、多少は心強くなった。

18時32分 泊:ゑびす屋旅館(2食6800円)


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