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四国歩き遍路日記 32日目 46番~48番

3月24日

7時頃出る。今日はいよいよ松山に入る日である。
33号を歩いていき、三坂峠へ向かう。


峠に入る手前で鎖に繋がれていない犬が徘徊していた(放し飼い?)。
目が合ったら近づいてきたので少し緊張したが、人懐っこい犬だったのでしばらくモフモフした。


三坂峠は峠と言っても、頂上側から入るのでひたすら下りていくだけである。この道は苔むした石道が多く、雨の日は超絶危険だと思う。
調子に乗って下りていくとまた膝を傷めそうなので気を付けていく。
ふと、そのへんの木の枝を拾ってダブルストックにしたら、結構楽になった気がする。


それにしてもこの三坂峠はだいぶ長く、なかなか終わりが見えない。下りですらそうなのだから、逆打ちの人にはかなりの難所なんだろう。昔の人はこういった道を街道として普通に行き来していたのだから足腰が違うわけだ。

途中の集落で坂本屋という明治期に建てられた宿の建物があった。地元の方が土日だけお接待しているそうで、いろいろ出していただいてけっこう腹が膨れた。


そしてようやく46番瑠璃寺に到着。
納経所のおばちゃんから「歩き?」とバウムクーヘンをいただいた。

次は1キロ先の47番八坂寺に到着。
階段のところにでかい猫がいてしばらくモフモフした(なので今日は思いがけず、ワンニャンデーになった)。
 
納経を済ませ、ベンチで飯を食っていたら、近くでタバコを吸っていた遍路のおばあちゃんにお菓子をもらう。30年位遍路をやってるそうで、さすがの貫禄であった。タクシーと歩きでまわってるそうで、「差し支えなければ次のお寺までタクシーでお接待するけど、歩くよね?」と言われ、元気よく「はい!」と答えた。


途中、札始(ふだはじめ)大師堂に寄った。納札の起源とされているらしい。調べたところ1.5キロほど戻った大蓮寺というお寺で納経してもらえるとのことだったので行ってみた。しかし、住職が不在で書置きになってしまうとのことで断念。ついさっき出かけられたとのことで、今回は縁がなかったんだろう。
 
 48番西林寺で納経した後、かつれつ亭というところで食べていき(高かった!)、15時半にホテルに到着。
 
素泊まりにしては高いのは温泉宿だからなんだろうが、俺は温泉に興味がないのでコスパが悪い。結局、温泉にも入らずシャワーで済ましてしまったので本当もったいないと思う。

ここ数日、松山に入るのをいまかいまかと待ち望んでいたが、いつのまにか松山に入っていた。どうも三坂峠が市境だったみたいだ。

そして、明日はいよいよ北条のアパートに一時帰宅だ。ようやっとここまで来た。
 
21時0分 泊:たかのこのホテル(素泊7700円)

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