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【書評】サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい



こんにちは

経済的自由を目指すサラリーマンです


少し前から書評シリーズを投稿し始めましたが、思いの他、スキや書評マガジンのフォローが多く好評を得ております

大変ありがたいのと、需要があると捉えまして、ジャンジャン出していきます

今回は”サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい”です

2018年の出版で、当時ホリエモンが本を推薦していた事は覚えていたのですが、結局読んだのは今年2021年に入ってからでした

本はソフトな企業買収がテーマでありますが、専門用語などはほぼ出てこず、とても分かりやすい言葉使いや表現を使われているためスイスイ読めてあった言う間に読了できました

肝心の本の内容は、ホリエモンが推薦するだけあって秀逸です

著者がベンチャーキャピタルでゼロイチ起業(ゼロから起業を起こす)に携わった経験と、その後事業再生の二つの仕事に関わったことから本の内容には説得力があります

本でネタバレしているように、著者(及びホリエモン)は自ら事業を持つ際に、成功率が低いゼロイチの起業と、ある条件の既に存在する企業を安価で買収することでは、圧倒的に後者が成功することを主張しています

なぜ小さな会社を買収することが良いか?はネタバレのため開示しませんが、私自身も本業で事業開発を行っており、新規事業の成功(特に事業開始後の事業寿命が長い成功)が難しいかを何時も感じて仕事をしています

よく聞くようにスタートアップの成功の生存の確率は低く、下記は中国企業で少し色が違いますが、95%のスタートアップは4年後に倒産しているようです


そこで、本書のように既に存在する会社を買収することは、この生存競争を少なくとも生き抜いてきた会社であるため、既に競争力や強みを持っていることになります

この手法は欧米などの大企業が、強みを持つ小さなベンチャーを買収する考えに似ているところがあります。大手企業であっても新規事業やサービスを行う際、自前で一から準備すると時間は掛かるし、最悪は課題が発生して事業そのものが立ち上がらないリスクがあります。そのため欧米などの大企業はそれらのリスクを回避し、仮に失敗したとしても数年後の失敗ではなく今失敗することを選ぶため、会社買収で時間を買います


一方で、普通のサラリーマンが会社経営できるのか?という疑問もあるかと思いますが、本書ではそれについても理由を理由を述べています

私自身も様々な経験をしたこともあり、会社経営できるか?と言われれば出来ますと答えられます。なぜか?というと、本業での技術・マーケティング・事業開発などの職種を経験したことも大きいですが、一番は副業を本気でやっているからです

副業をやられている方の多くは同様の経験をされているかと思いますが、副業をすると、自分一人で社会にゼロから勝負をしなければならないし、会社の経験だけでは副業は成り立たず、勉強・行動・改善を繰り返さなければならない、社会的地位や税金について勉強しなければならないなど、小さいながらも会社経営者と同じ課題を抱えるからです

私の中では副業=小さな起業と思っています


さて、本の内容に戻りますと、収入に限界がある普通のサラリーマンを卒業して自分の事業や会社を持つことを考える場合、イチゼロ起業か、もしくは本書のように会社を買うのかを検討することは、その後の困難や成功確率を考えると非常に重要な検討になると思います

もし、いつか起業することを考えている方がいれば、この本を読むことは非常に有益な情報になると思います

また、副業を今後始める、既にやっている方にも非常に有益な情報だと思います。副業で使う時間や培ったスキルを会社経営にピボットすることは、恐らく殆どの方にとって更なる収入UPになりますし、雇われだった本業を辞めることが出来て会社経営が本業になります。このような段階的なステップアップはリスクも少なく良い戦略かと思います

ご興味が出ましたら、ぜひ読んでみてください




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