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パルスサーベイとは?メリット・デメリットや実施方法をご紹介します

パルスサーベイとは、従業員アンケートの一種です。
従業員アンケートは通常は年に一回程度行いますが、パルスサーベイはより短いスパンで調査を実施。リアルタイムに近く、精度の高い情報を取得してデータ活用する手法です。

この記事では

パルスサーベイのメリット・デメリット
パルスサーベイの実施方法
おすすめのパルスサーベイ ツール

などについて紹介しますので、導入を検討する際の参考にして頂けたらと思います。

パルスサーベイとは?

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パルスサーベイとは「従業員満足度(ES)調査に用いられる調査方法の一つ」です。
特徴は1〜2分で簡単に回答できる簡易的なアンケートを短期間で繰り返し実施する事でリアルタイムに近い状況を把握する事ができます。

そもそもパルスとは「脈拍」という意味です。脈拍チェックをするように「高頻度で組織と個人の健康状態を測る」のが、パルスサーベイの目的です。
実施頻度に決まりはないので「週次」や「月次」といったサイクルを状況に応じて決めて調査します。

パルスサーベイのメリット

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パルスサーベイのメリットは以下の3つです。

1. 従業員満足度、健康状態などを把握できる
2. リアルタイムに精度の高い情報が取得できる
3. コストパフォーマンスが良い

これらを順番に解説していきます。

1. 従業員満足度、健康状態などを把握できる
パルスサーベイで調査を行う事で「いまの仕事に満足している」「人間関係に悩みがある」といった状況を可視化する事ができます。

その為、マネージャーが対応するべき事項が明らかになり従業員のフォローに役立ちます。
それぞれの状況に合ったフォローをリアルタイムに行う事で従業員との信頼関係を構築して「自分は上司に気にかけてもらえている」という安心感を与える事ができます。
いわばストレスチェック・メンタルヘルスチェックの機能も兼ね備えており、結果として社員の離職防止や生産性向上にも繋がります。

2. リアルタイムに精度の高い情報が取得できる
従来型の従業員満足度調査(ES)のように1年・半年に一回という頻度では結果が古かったり、回答の内容が調査の直近数週間の気分に引きずられる事もあります。
そもそも人の意識は日々移り変わっていくもの。プライベートな出来事が仕事に影響を与える事もあり、1年・半年という単位で管理・把握する事は難しいものです。

その点パルスサーベイは感じた事を時間をあけずに回答してもらうのでリアルタイムに近い精度で発生中の問題や事案を察知できます。
質問内容を調整する事で「仕事への満足度」「人間関係の問題」「直近の人事施策をどう思うか?」などさまざまな声を収集する事が可能です。

3. コストパフォーマンスが良い
従来型の従業員満足度調査(ES)では一度にたくさんの質問をする為、回答する従業員はもちろん準備する人事の側にも大きな負担がかかっていました。
調査実施後の回答収集・分析にも相応の時間がかかります。
それらを外部にアウトソーシングすると数十万〜数百万円と今度はコストが高くつきます。
しかしパルスサーベイであれば質問項目は3〜10問程度なので準備・運用コストを抑える事ができます。
回答率も一般的な従業員満足度調査より高いとされており、コストパフォーマンスに優れています。

パルスサーベイのデメリット

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このように沢山のメリットがあるパルスサーベイですが「運用方法を誤ると逆に従業員からの反感をかってしまう」というデメリットもあります。

反感を買ってしまう理由として「サーベイのやりっぱなし」があげられます。
これはサーベイをやるだけやって、結果の共有・新しい人事施策・従業員のフォローなど何も行われない状態です。
従業員は忙しい業務の合間を縫って回答したにも関わらず何も状況が変わらないので不満に思い、サーベイは形骸化して「サーベイ疲れ」を引き起こします。

これらを防ぐ為にはサーベイの目的や結果を共有する事が非常に重要です。
結果的には従業員自身の為になる事を説明して、実際に施策やフォローを行い従業員との信頼関係を築いていく事が大切です。

質問項目

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質問項目はサーベイを成功させる大きな要員の一つです。
何を知りたいのか?予めよく考えて設計しないと、せっかく従業員が回答しても適切な効果が得られません。
有効な内容にするためには、どのような事柄について計測したいか下記の項目に沿って考える必要があります。

・業務(仕事そのもの・処遇・成長機会への満足度)
・人間関係(支援・承認が受けられるか、上司や同僚との関係)
・健康
・eNPS(Employee Net Promoter Score)
・組織風土
・経営理念(ミッション・ビジョン・バリューの浸透)

一つ具体例を紹介したいと思います。
アメリカのGallup社が提供している「Q12」というエンゲージメント診断の12個の質問項目です。こちらをフォーマットとして使用するのもオススメです。

下記がその12個の質問です。

1.私は仕事の上で、自分が何を期待されているかがわかっている。

2.私は自分の仕事を正確に遂行するために必要な設備や資源を持っている。

3.私は仕事をする上で、自分の最も得意とすることを行う機会が毎日ある。

4.最近一週間で、良い仕事をしていることを褒められたり、認められたりした。

5.上司または職場の誰かは、自分を一人の人間として気遣ってくれている。

6.仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる。

7.仕事上で、自分の意見が考慮されているように思える。

8.自分の会社の使命/目標は、自分の仕事を重要なものと感じさせてくれる。

9.自分の同僚は、質の高い仕事をすることに専念している。

10.仕事上で、誰か最高の友人と呼べる人がいる。

11.この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について、自分に話してくれた。

12.私はこの一年の間に、仕事上で学び、成長する機会を持った。

これらの質問に対して5段階で回答してもらいます。
この数値が上がるほど企業の業績(生産性、利益、社員定着率、顧客満足度)も比例して上昇すると言われています。

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