子育て知恵袋―お着替え上手かな?「自分で自分で」
2023/5/16(火):子育て知恵袋㉘
今日も子どものこと、ちょっと考えていきましょう!
先週に引き続き自分で着替えるための声掛けと、自分でできることの増やし方について考えます。今回は「自分で着替える」だけでなく、「自分で用意する」「自分で片づける」まで階段を上ってもらえたら嬉しくありませんか?良かったら家庭内で導入してみてください。
服に人格を!
まず、そもそもの「自分でやろうとする」為に、前回までにお伝えしてきたポイントと共に、もう一つ。
「服に人格を持たせること」!
これ、服だけじゃなく食事でもおもちゃのお片付けでも同じことが言えるのですが、便利なうえに即効性がすごいのでおススメです。ちょっと「恥ずかしい」を忘れて、「服」になりきって子どもとおしゃべりしたり、服の実況をするのがおすすめ。
「お外は寒いから、今日は僕を着てね」
「靴下君の片方が迷子になっちゃうよ…迷子になる前に履いて履いて♪」
服に住所を!
これは夫との家事協力にも言えることかも知れませんが…子どもの着替えやタオルなどの住所を決めておくことは、子どもの生活にとても役立ってくれます。
例えばお風呂に入る時には、一つのボックスにパジャマの上下セットと下着、タオルを一揃え入れておくのがおススメ。
「お風呂入るよ」の声が聞こえたら自分でお風呂ボックスを持って来る
→お風呂上がりは自分で体を拭いてパジャマを着る
→ボックスが空っぽになったらお風呂が完了!
着衣が目に見えて実感できるので子どものやる気も継続しやすく、自然にお風呂に必要な準備物も自分で分かるようになってくれます。
ボックスを持ってお風呂に行く…というのは1歳児さんからできるようになりますよ。
ボックス以外にも
「幼稚園に行くときはここ!」
なんて固定の住所が持ち物にあることは、子どもの理解と自立を促してくれますよ。
クルクル巻きずし
子どもの服のお片付け、子ども本人にもしてもらいましょう。
まずはパジャマのズボン!線対象に半分に畳んだら、あとは子どもにパス!ゴムの方からクルクルッと裾に向かって巻く…という作業を子どもにお願いしましょう。
このクルクルが上手にできるようになったら、分厚いものも勝手が分かるようになり、上手にクルクルできるようになっていきます。
トップスも腕部分を織り込んだ後、線対象に縦に畳んだらクルクル…同じ作業でいろんなアイテムをキレイに畳めます。出来上がりもコンパクトに収まり、子どもの手にも持ちやすいサイズ感なので子ども自身が扱いやすいのもおすすめな点です。
まずはクルクルだけお任せ…それが上手にできるようになったら、線対象に畳むところもお願いしちゃいましょう。
「はんぶんこ」
「アイロンをかけて…(まっすぐ伸ばす)」
「パタン!」
「クルクル」
「上手にできたね」
など、分かりやすい言葉で表現しながら一緒に練習すると、すぐに自分でできるようになり、子ども自身も持ち物への愛着や「自分でできる」という自信も育ちます。
保育園などでは2歳児クラスさんから、
「パジャマの巻きずし2本、シャツの巻きずし1本、靴下巻きずし1本」
と自分の着替えボックスに用意できていました。
自分でここまでできるようになると、違うアイテムや違う畳み方へのステップアップも容易にできるようになるので本当におすすめですよ。
さいごに
「自分の持ち物」という認識は、その後の登園準備・登校準備など「自分でするもの」という意識が育ちやすく、全ての自立活動に生きてきます。
ちょっとした工夫と伝える時間で、後のいろんな成長と「ちょっと楽ちん」につながるので、がんばってみて欲しいです。
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