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起業する前に必要な3つのこと

以前にベンチャーを起業してIPOまで持っていき、今も飲食店を何店舗も経営する地域の仲間(丸さん)が、「これから起業したい」という人向けの事業壁打ち会を定期的にやっています。(シバタさんがレポートを書いてくれているのがこちらです)

そちらに参加させてもらってあーだこーだとディスカッションしながら、起業するときに参考になりそうなポイントを感じたりもしたので、今回はそれを書いてみます。


1:自分が何者かを知る~自分が人生を賭けられるものは何か?~

起業って基本的にはマゾプレイの一種だと思います。だってこれだけ労働法による保護が強い国で、そのうえ親世代もだいたい「いい企業に勤めるのが良いこと」という信念を持っているわけです。わざわざそこから離れるというのは、心理的にもそれなりに面倒なんです。

例えば町工場を経営する知人などから話を聞いていると、何千万何億の借金がセットでついてきます。業種によっては一人では抱えきれない借金をしないと、そもそも必要な投資ができないのです。従業員も好き勝手言って辞めます(従業員の頃は往々にして経営者が好き勝手言ってると思っているものですがw)

もちろん良いこともたくさんあります。でも、そんなに苦難を乗り越えてまでやりたいことって、あなたにとっては何でしょうか?苦しいことや辛いことであっても、「それもまた面白い、もっとやりたい」と、ある意味でクレイジーに突き進める領域はどこでしょうか?

誰にも何かはそういう分野はあると思います。自分の原体験。深い怒りの背景にある願い。人の根本の意思決定というのは理屈ではなく感情の世界です。そこに自分がアクセスしていくことが大前提として大切かもしれません。

2:事業計画を立てる~夢と現実の架け橋~

もちろん思いだけでは事業もメシも成り立たないので、事業計画を立てていくことになります。リアルな金勘定の世界と自分の思いをブリッジしていくんですね。

自分の願いとその裏返しとなる社会に提供する価値は何か。それが人に求められているのかという市場調査。マーケティングとそして営業による顧客の顕在化。

上手く行かないものはやっぱり上手く行かない。どれだけ自分の思いをのせて、どれだけ時間をかけて検討しても、思い切った転換が何回もいるかも知れません。否定されたり断られたりして傷つくこともあります。

「自分が何者かを知る」にもつながりますが、それでも自分の大切な夢を手垢まみれのシャバの世界に受肉させたいのかどうか。そうした方が絶対おもしろい!という気持ちがエンジンですね。

3:プロトタイプを試す

そしてとにかく小さく試す。机上の空論はどこまでいっても机上の空論なので、やってみて事業計画の仮説との距離感を確認していきます。もちろん、実際に自分の感情がどう動いたかも大事です。

私も前職の頃にNPOをベースにコーチングや研修などはの登壇を経験させていただき、それで「やれるかどうか」は確かめていきました。もちろん辛いこともありましたが、それでも面白い、やっていこうと思える分野でした。

そういう意味で「起業するのがいい、悪い」というのではなく、あくまで手段なのだと思います。雇用されてその目的が達成できるならそのままで良いわけですし。そして、うっかり「もう起業してこれでいく」ということに気付いてしまったら、そうするしかないのかも知れません・・・。


もし自分自身のことに迷ったら、ぜひコーチングを受けてみてくださいね。お待ちしています!


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