いとうまゆ

NY在住のフォトグラファーです。 2年ぶりにnoteでの投稿を再開しました。 htt…

いとうまゆ

NY在住のフォトグラファーです。 2年ぶりにnoteでの投稿を再開しました。 http://www.mayu.photography

マガジン

  • Choco 宇宙の瞳を持った犬

    10年前におばちゃんの家にやってきた犬、チョコ。お散歩に行きたがらなかったり、おばちゃんの手から以外だとご飯を食べなかったりと、なかなか一筋縄ではいきません。そんなちょっと我儘なチョコに、直接話を聞ける日がやってきました。驚くべきことに、一連の行動にはそれなりの理由があったのです。 そして、話は思わぬ方向に進み始めます。 予想を遥に超え、壮大なスケールで自らの想いを語り出すチョコ。 私が受け取ったメッセージを、地球に生きる全ての人たちにも読んで欲しくて、書きました。

最近の記事

時を超えて届いた想い

人々の想いはエネルギーとなって(お金はこの世でのエネルギーを表すもののひとつ)具現化します。このお金という形をまとった想い(両方ともエネルギー)を、私も受け取る機会がありました。 昨年末のことです。 私は、新年に向けて家の大掃除をしていました。 翌日には、久々に家族みんなで集まって、お正月をお祝いすることになっていました。 母は重度の認知症を患っています。現在は一駅離れたケアハウスに居を移しており、家に帰ってくるのは入居以来初めてのことです。 そのため、準備を任された

    • 地球の次元が上がっていく

      久しぶりの投稿です! みなさん、ご無沙汰しています。 チョコの記事を投稿して以来、このnoteに投稿することはもうないかな?と思っていました。ですが、2023年になり、夏至を迎えるこの時期に、どうしても記しておきたいと思うことがあり、久々にnoteを開きました。 お読み頂けたら、幸いです。 地球は今、次元を上げていこうとしています。段階的に宇宙の次元に還っていくのですって。2032年にはポールシフトが起こり、それまでに宇宙存在からのコンタクトも始まっていくそう。 地球

      • 14 - あとがき

        この短い連載が終了した三日後、大切な友人の訃報が入ってきました。 半年前に癌がみつかって、頑張って辛い治療を行っていることは知っていたものの。まさかこんなに早くにお別れの日が来てしまうなんて、全く予想していませんでした。 最後に彼に会ったのは、去年の秋口に共通の友人との夕食に招かれた時でした。そしてその数ヶ月後には世の中も彼の状況もすっかり変化し、おいそれと会うことができなくなってしまいました。短いメールのやりとりしかできないもどかしさの中、治療もコロナもひと段落したら夫

        • 13 - 新たな扉・2

          でもやっぱり、異なる環境で慣れないことも多く、成り行きで始めた仕事も当然のことながら順風満帆とはいきませんでした。それまで高い塀となって、周りから守ってくれていた会社を飛び出した私を、容赦無く世間は「個」として評価し始めたような気がしました。 高い志をもってNYにやってきた沢山の人たちに囲まれて、「あなたはここで何をする人なの?NYに来た目的は?」と真っ先に聞かれるこの土地で、特に自分のやりたいことも見つからず、私は自分への信頼がどんどん揺らいでいきました。 (いつまでた

        時を超えて届いた想い

        マガジン

        • Choco 宇宙の瞳を持った犬
          15本

        記事

          12 - 新たな扉・1

          チョコと初めて会うことになったあの日、私は沢山の贈り物のような言葉をチョコと千華さんから受け取りました。でもあまりにも自分の常識や理解を超えた内容に、数日は思考も体も固まってしまったようでした。自分が感じたものを頼りに、受け取った言葉を整理していくのには、ある程度の時間を要しました。 でも実際に目の当たりにした、あの時のチョコの真摯な目と、彼女の真っ直ぐな私への想いは、事実として、今の私のリアルな記憶として、すぐさま私の心の中に深く刻み込みまれました。同時に、私の意思とは関

          12 - 新たな扉・1

          10 - 別の星・1

          思いもかけないチョコの乱入により、私たちは浮き足立っていました。今日は、つゆみおばちゃんの疑問が解けるだけで大満足、というはずだったのに、とんでもないことになったぞと、ワクワクしていました。 それと同時に、繰り広げられる話があまりに突拍子もないために、私はうまく消化できていない状態でもありました。でも、理屈や道理では通らない、摩訶不思議なことが実際に起きている、ということは、まだ止まらない涙でわかっていました。 初めて会う犬に、自分の過去生だけでなく、今生の使命や、幸せに

          10 - 別の星・1

          11 - 別の星・2

          「真由さんは。。。別の過去生で、人柱として亡くなっています。 チョコちゃんはもう一度、別の過去生で真由さんと一緒にいたことがあるそうです。」 先ほどの宇宙船の話からまたかけ離れた話題に、思わず「ん??」とみんなで顔を見合わせてしまいました。 「何処だろう。。。地球に似た星の。。。住んでいた村で、大きな洪水に何度も見舞われたことがあるそうです。そこの神様のような存在に、『お嫁さんになる人を差し出せ!』と言われた時、真由さんが『私が行きます』と言った途端、洪水が止んだそうです

          11 - 別の星・2

          09 - 涙の再会・2

          それ以来、ロンがこの世を去るまでの20年以上もの間、私たちは何年かに一度再会しては、お互いの近況を報告しあう関係が続きました。どんなに言葉で飾り立てても、表面を繕っても、ロンは私が心の中で抱えていることを、いつもすぐに見抜いてしまいました。そして時には元気付けたり、ある時は叱咤激励したりと、私には見えない私の軌道を、修正してくれるような存在でした。 東北大震災の時も、たまたま東京に滞在していたロンから連絡があったのは、震災の数日後でした。(これからどうなってしまうのだろう?

          09 - 涙の再会・2

          08 - 涙の再会・1

          あれは、もう20年以上も前のことです。「今日、ユニークな友達ができたよ。面白い人だから、きっと真由も気にいるよ。」と言う父が、紹介してくれた人がいました。その人はロンといって、その時に仕事で日本を訪れていたアメリカ人でした。父の勤める会社を訪ねたロンが、たまたま父を見かけて声をかけてきたそうです。話をしてみると、摩訶不思議な話をたくさん聞かせてくれるので、二人はあっという間に意気投合してしまいました。父はいい友人ができた、と喜びながら、私と母がロンと会えるように算段をつけてく

          08 - 涙の再会・1

          07 - 失われた星・2

          「今の地球の技術で判明している宇宙よりも、更にずっと先を、私たちは知ってる。だからその程度の宇宙に目を向けるのではなく、それよりも今の地球の声に耳を傾けて、って言ってます」 繰り返すように、千華さんは続けました。予想だにしていなかったこの展開に、私は心底驚いて言いました。 「このチョコが、今、そう言ってるんですか?」 「はい、チョコちゃんが教えてくれています。地球がいかに素晴らしいところかを、真由さんが体験して宇宙に知らせてあげて。宇宙船に残っている、まだ地球に転生して

          07 - 失われた星・2

          06 - 失われた星・1

          食事の後、私たちはお茶を飲みながら、他愛のない話に夢中になっていました。いつしか話題は私の大好きな宇宙やNASAに移り、できることなら宇宙にも行ってみたい、と冗談まじりに私が口にした時のことです。 それまで静かに部屋の隅で寝そべっていたチョコが、突然すっくと立ち上がり、ウォンウォンウゥ〜ウゥ〜と、吠え唸りながら勢いをつけて、千華さんに走り寄りました。 暫く話に夢中になっていた私たちも、千華さんの足下で吠え止まないチョコに、なんだか様子がおかしいぞ、と気が付きました。ウォン

          06 - 失われた星・1

          05 - お姫様だったチョコ・2

          「それで。。。それで、全部合点がいくわ。」 と驚きを隠せないおばちゃんがつぶやきました。納得がいったのか、何度もチョコを見ながら繰り返し頷いています。そして、ちょっとからかうように言いました。 「でも、お姫様の割には、ずいぶんと野太い声よね。」 するとすかさずチョコが異議を唱えるかのように、おばちゃんに向かって、ウォウウォウとその太い声を大きく張り上げました。 「あ、チョコちゃん、声のこと気にしているみたいです。もっと可愛い声で鳴きたいんだけど、私はこんな声しか出ない

          05 - お姫様だったチョコ・2

          04 - お姫様だったチョコ・1

          「魂の記憶?」 突然の言葉に驚きながら、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、私は呟きました。 まだ微動だにせず私のことを見つめ続けるチョコに、メグがいじけて「私もここにいるんですけど、チョコさん?」と声をかけてみます。それでもチョコは、私から視線を外さずにじっと座り込んでいました。 ぼーっとした不思議な心地よさに浸りながら、ふと 「ありがとうね、チョコ」という言葉が私の口をついて出ました。 するとチョコは気が済んだのか、フイと立ち上がってウォフウォフとつゆみおばちゃん

          04 - お姫様だったチョコ・1

          プロフィール

          私の住むJackson Heightsという場所は、当時世界中で最もCOVID-19が猛威を振るっていたNYでも、The Epicenter of the Epicenter (震源地の中の震源地)と言われた場所のひとつでした。丸三ヶ月に及ぶ自宅待機令の元、夜明け前の散歩以外は一度も外出することなく、夫と二人で家に籠る日々は、様々な不安と隣り合わせでありながら、実は己の内面と向き合い、深堀りをするいい機会となりました。その時に、私の大きな力となったのが、昨夏に日本で出会った一

          プロフィール

          03 - 出会い・2

          その日マンションに到着した私とメグは、少し高揚気味にインターフォンでおばちゃんを呼び出しました。「いらっしゃい!」という声の後ろから、ウォンウォンと元気な犬の鳴き声が聞こえました。メグと顔を見合わせて、「あれがチョコね!」とワクワクしながらエレベーターに乗り込みました。 エレベーターが開くと、目の前につゆみおばちゃんが出迎えてくれていました。長い廊下をおばちゃんの後に続くと、遠くから野太く吠える犬の声が廊下に響いてきました。絶え間なく、ウォウォワン、ワンワン、と吠えています

          03 - 出会い・2

          02 - 出会い・1

          私がチョコの名前を初めて耳にしたのは、かれこれ10年近く前のことでした。 叔母のつゆみおばちゃんが、我が子のように可愛がっていた飼い犬を亡くし、暫くペットロスに 陥っていた時のことです。毎日泣いているおばちゃんを慰めようと、娘の直子ちゃんがみつけてきたのが、チョコでした。最初は別の犬を引き取る予定でしたが、ちょっとした出会いからこの茶色いダックスフンドの女の子を連れて帰ることになりました。 まだ手のかかる子犬の面倒をみている内に、つゆみおばちゃんに少しずつ笑顔が戻り、気が

          02 - 出会い・1