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魚料理が食べたくて、夏。  ー沖縄の「へそ」うるま市石川のローカル生活(11)

沖縄のスーパーでは魚の品揃えがよくない、という話は以前にも書きました。定食屋も、チャンプルーや沖縄そばが中心。沖縄県人も、決して魚を食べないわけではないのですが、おそらく生活に占める魚料理のウェイトが小さいのですよね。

当時20代にして既に「焼肉よりお寿司」派だった僕は、魚料理が無性に恋しくなり、ネットで調べたり知人に聞いたり沖縄ローカル冊子を読んだりして、あちこち自分で開拓していきました。意外なことに、うるま市石川近郊でも、食べられる店が結構あるんですよね。魚食べたい欲は、次第にそれなりに満たされるようになりました。

今日は単なる店紹介に近いものの、今も通常営業の店が何軒あるのかは不明です。すなわち実用性は薄く、思い出写真館になるかもしれませんが、ご容赦を。

松葉亭(うるま市石川東恩納)

石川の中心街から外れた、高台(地名でいうなら東恩納や山城エリア)にある寿司屋・居酒屋です。大将は若い頃、東京で働いていたそうで、店内全席禁煙などこの辺りでは珍しい取り組みも。自宅から近かったこともありお寿司を食べたいときはいつも通っていました。地元で水揚げされる新鮮なネタが中心です。 

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また、ややお値段が張るけれど時折無性に食べたくなるのが「魚のバター焼き」。バターでこんがり焼いた魚のホロホロの身に生ニンニクをつけて崩して口に運ぶと、「こんな旨い焼き魚が食べられるのか!」と至福です。

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なぜか一時期、韓国の沖縄観光サイトで有名だったらしく、近所のリゾートホテルに宿泊している韓国人旅行客が、数多く訪問していました。大将も店員さんも英語も韓国語もさっぱりなのに、Google翻訳で頑張って意思疎通していて、おもてなしの精神は語学力によらないな……と勝手に感動していました。

うるま市石川漁業婦人直売店(うるま市石川石崎)

石川の漁港の中にあり、初めて訪問したときは「……ここ?」と衝撃を受けました。年季の入った、味のある建物です。

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※僕が通っていた最初の頃は、店の前に海の家的なテーブル席があったのですが、台風で損壊してなくなってしまったようです。

店の名前から明らかなように、石川漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を使った料理が多いです。三枚肉そばやカニそば、イカ汁そばなどのそば類に、握り寿司がついたセットが定番です。ただ、僕がこのお店で一番美味しいと思ったのはフライ定食。

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沖縄のもっちりした「天ぷら」ではなく、内地風のサクッとした「フライ」が楽しめます。また、漁港すぐだからかお味噌汁の出汁が美味しいこと美味しいこと!
食べログを見るに、今は閉店しているのかもしれませんね。だとしたら残念です。

大漁(沖縄市池原)

いや、うるま市石川ちゃうんかーいというツッコミが聞こえてきそうですが、はい、すいません。石川バイパスを沖縄北インター方面にちょこっと南下すればすぐのご近所で、おそらく今も営業していそうということで今回紹介させてください。ちなみに「大漁(たいりょう)」と書いて、「たいぎょ」と読みます。なぜ。

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ステーキも人気の雑多な定食屋なのですが、ここはお寿司、お刺身の旨さが段違いでした(写真はカキフライ定食刺身付き、だったか)。また店舗に衝撃のドライブスルー機能が備わっているのも一見の価値ありです。(使ったことはありません)

いずれもまた沖縄を訪問することがあればぜひ再訪したいと思うくらいの店ばかりです。今、沖縄県内にお住まいの方、もしうるま市石川に足を運ぶ機会があれば、ぜひ訪問してみていただきたいです。そして気が向いたら僕まで、それぞれのお店の現況を教えてもらえればなお嬉しいです。

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