都会に憧れた田舎娘の20代から30代への変化

20代、初めての東京暮らし

20代の前半で上京して、美容のプロになりたいと思ってた頃。
来たからにはやるしかないと無我夢中だった。

その頃の気持ちを今振り返って、考えてみると本当に色々な考え方が変わりました。
(良くも悪くも色んなことが変わったと思う)

東京に来る前は、地元で病院の受付として働き、3年。
このまま良い人を見つけて結婚して、幸せゲットしたりなんて、とか乙女的なことを思ってみたり。
(母は強くそれを願ってたと思う)

なぜが物事を決める時はいつも衝動的なわたしは、
突然、東京へ行く!と決めて、家族や友達に報告。
みんな、え?なんで?と、思ったと思います。

東京に来てから最初のころは、全てが輝いて見えていて、
自分がここで本当に生活しているのか、すごいな自分、とか思ってた。(大げさか!)
ビル高いー!人多いー!エスカレーター長いー!カフェたくさんー!とか、そんなことにいちいち反応しては、興奮する日々。毎日が新しい発見だらけで本当に楽しかった。

わたしにとって最初の頃の東京って、そんな場所だった。
そして、その気持ちからの延長なのか、ここで絶対に頑張る、ここで一人前になってみせる、と闘志がメキメキと湧いていた。
応援してくれている地元のみんなに誇らしい姿を見せたい!とかも思ってたな。見栄っ張りだなぁ。20代の自分。笑

わたしは東京で美容のプロになる!バリバリ働く女になる!と意気込んでいました。

その時のわたしの脳内は、
バリバリ働くってことは寝る間も惜しんで仕事するってこと、仕事が全てなことがカッコイイ、とかそんなことを考えてたと思います。

だから、地元に帰る時間もあまり積極的に作ろうとしない。
「仕事があるから」なんてセリフがかっこよく感じてた。

30代になって、

仕事が大切な気持ちは変わりません。
20代ではいろいろあった。辛いことも逃げ出したいこともあったけど、
やっぱりこの仕事は好き。

でも、わたしの一番大切は、仕事から家族や周りの大切な人達に。
結婚したことも大きいのかな。子供はまだいませんが、自分にも家庭ができて、そして両親も年を重ね、わたしを取り巻く環境も少しづつ変わっていきました。

仕事が一番と思っていた頃、母が一緒に旅行したいと言っても優先順位が低かった。
だって、仕事を頑張ってることが気持ちの一番にきていたし、みんながそれを求めてると思い込んでたから。(完全なる思い込み)

体的にも少しくらい無理してるくらいが、かっこいい。そんな謎の考えが先走って、美容の仕事をしているのに、自分の健康は二の次で、仕事を頑張ることが人生の活力、とか思っていました。(今思うとこれも謎。笑)

もちろん、仕事は大事。
今でも私わたしの人生の中で重要なひとつなことに変わりはない。けど、重要なものの比率は大きく変わりました。
今はやっぱり家族やわたしに関わってくれる人たちが一番大切。

仕事をしていてだんだんと自分に余裕がなくなった頃

地元の家族やまわりの友達と連絡をとることも減り、大切な人達のことを考える時間も減り、いつも時間がなくて寝不足がち。
仕事中は疲れたなんて言っていられないけど、家ではスイッチが切れたようにぐったり。疲れでイライラして、旦那に当たってしまうこともしばしば…
(見放さずにいてくれて本当に感謝してる)

30代になって体の変化も感じ始め(20代の頃のお粗末な健康管理のせい)今まで感じなかった不調もたくさん出てくるようになりました。

わたしがやりたかったことって、
人に喜んでもらえるようなこと、みんなが笑顔になれるようなこと、と思っていたけど、自分の身の周りはボロボロでした。情けないです。

仕事でたくさん笑顔が見たい、と、思ってたけど、
今、わたしのこの状況は本当にわたしが求めてることなのかなと悶々としました。

20代の頃の仕事に対する強い憧れの気持ちがなかなか消えなくて、
ここで無理するのを辞めたら負けなんだと思って、気持ちと脳内がバラバラに。辛かった。
色んなこと、消化するのに時間がかかりました。

でも、わたしが大事なのはやはり、人、です。

わたしが無理して誰が喜んでるんだろう、お客様?たとえ体を壊してでも必死になってやってくれることを望むなら、それはなんか違うと思った。

家族は?一緒にいる時間もなくて、仕事仕事と言っているうちに両親も年を重ね、昔とは色々なことが変わっていきます。後でこうすれば良かった、ああすれば良かったと思うのは、やっぱり違うし嫌だと思った。

旦那にとっても、わたしは負担にしかなってない、支えられっぱなし。当時、旦那は、ずっと辛いのが続くわけじゃないから、今は頑張ろうと支えてくれました。いつまで甘えてていいのかな?こんな夫婦関係もやっぱり違うと思った。

友達と会うことも減って、わたしはなにがしたかったのか、と思った30代。

自分自分ばかりなっていて、
まわりの人達のこと、ちゃんと見て、ちゃんと考えて、ちゃんと尊重できてたのかなと、なんだか自分が恥ずかしくなりました。

家族や友達は今どんなことを考えてるのか、きちんと目さえ向けられてなかった。
お客様にとってこんな担当嬉しいはずがない。

自分の中で納得するまで、なんだかんだで時間がかかってしまいましたが、
32歳になる時の豊富を、

無理しないこと

にして、自分とまわりときちんと向き合うことに。
自分と相手、お互いに尊重しあえて、笑顔で、健康に。それがなにより大事。

そんな風に考えるようになりました。
もちろん仕事上でも。無理はしないけど、やる時はきちんとやります。
無理しない、と、手を抜くは違う。

考え方が変わってから

家族に会いに行く時間も増えました。
社会人になってから初めて、父・母・旦那・私の4人で旅行も出来ました。付き合ってくれた旦那よ、ありがとう。

旦那とはきちんと向き合う時間が増えて、最近はお互いの将来のことなど、相談しあいながら、時々刺激ももらいつつ過ごせるようになりました。

友達との時間ももちろん増えた。

なにより、仕事に関しては、あんなに無理しなくなったら負けだと思っていたのに、
少しできた余裕で、もっとこんなこともしてみたい、やりたいことも突き詰めてみたい、とか、自分で新しいことも学ぶ機会も増えてきた。
ひとりひとりの方と更にしっかり向き合えることも多くなりました。

こうなると、
自分はなにをそんなに意地張ってたのかな、と思ったりもするけど、20代の経験があって見えたことかな、とも思う。

色んな見え方が変わって

今はやってみたいことが本当に増えました。
こんなことしたら喜んでもらえるかな、とか、こうしたらもっと良いかも、とか、こんなこと求められてるかも、とか考えると楽しい。
もっと形にしてみたいと思うとわくわくする30代。

仕事もプライベートもほどよくバランスを保ちつつ、
みんなと向き合って笑顔がたくさん増えたらいい。お互いにいてくれよかったって、のびのびと楽しみながら30代進んでいきたい。

ありがとう、わたしの20代。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?