20才の自己中な僕は「なぜ私を誘うの」という問いに「ヒマだから」と答えた…
昨日、最後に言ったことを憶えているかい、タケルくん。
「この人は私を幸せにしてくれる男性だろうか?」
女子は、無意識に、そのようなジャッジをする。これは生涯、忘れてはいけないよ。
さて、
今日、語って聞かせるタブーは『自己中』だ。
じこちゅー?
自己中心的ってことで、2000年くらいに流行語かなんかになる。
1982年風に言えば「利己的」かな。
自分中心でしか物事を考えない、相手の身になって考えないヤツの蔑称。軽蔑を少し加えて「自己中」って呼んでいるんだよ。
「あいつ、自己中過ぎて、本当にイヤになっちゃうよ~」
とか、そんな風に使う。
この自己中は恋愛において、タブーだ。
なんか、僕っぽい。
僕もだ。54歳になってもだよ。
でもね、今の僕は女性にモテる。自己中でもだよ。
なんで?
良い自己中と、悪い自己中があるし、哲学的に言うと世の中のみんな自己中だしね。
まあ、その辺も含めて、1つ1つ解説していこう。
◆常識って、人によって180度違ったりする
20才の頃、イケメンの友達がこう言ったんだ。
「やっぱり、かわいい子や美人は性格がイイ!」ってね。
で、つい最近、こっちの2021年のテレビでイケメン俳優が、まったく同じことを言っていたんだ。
その根拠までが、まったく同じだったんだ。
美しい女性は、子どものころから「可愛い、可愛い」と、周りから大事にされて育つから、素直で明るく、性格も良い女性になる。
対して不美人の女性は、どうしても性格がひねくれがちで、性格も暗い女性が多い。【イケメンたちの主張】引用:筆者の記憶
これ、僕は驚いたんだ。
僕の常識とは『真逆』だったから。
僕は、お母ちゃんやお姉ちゃんの影響を受けて、
美人は性格が悪い場合が多く、不美人は性格が良い場合が多い
という常識の持ち主だったんだ。
お母ちゃんたちの根拠は、
美人は美人ゆえに、苦労知らずで他者への優しさが足りない。わがままになりがちだし、美人なら何でも許されると思っている節まである。
対して不美人は、顔で勝負できないから心を磨く。苦労したからこそ他人にも優しくなれる。【不美人たちの主張】引用:筆者の記憶
人ってさ、自分に都合の良い方を『常識』にする生き物なんだよ。
常識は無い、あるいは、人の数だけある、って、そう思った方がイイよ。
結局、性格良いのは、美人?
それとも、不美人ですか?
うん。
答えはね。「人による」だ。
でね、この「人による」は、2つの意味がある。
1つは、「その女性による」という意味ね。これは分かるよね。
で、もう1つは、「その、判断する人による」って、そういうことなんだ。
判断する人によっては、『美人』の定義が違うし、『良い性格』の定義も違ってくる。
◆「結局顔かよ~」って、自己中のセリフだよ
「結局顔かよ~」っていう人は、心がブスだ。
西野亮廣さんって人が、こう言ったんだ。
僕は、西野さんを尊敬していて、だからドキッとしたんだよ。僕は、言葉にはしなかったとしても、「結局顔かよ~」って思ったことは、若かりし頃しょっちゅうだったからねぇ。
西野さんは、「なぜに、自分は性格は良い前提なの?」と、そう問うんだ。
この「結局顔かよ~」って言っている人は、暗に「性格なら自分なのに~」と言っているじゃないか。と、そのように分析しているんだよ。
なるほどなぁ、って思ったんだ。
この、「結局顔かよ~」っていう発言が、他の人に、どう届くのかを想像していない。「これは、やさしくない」って言うんだ。
ごもっともだ。
物事を、自分中心からしか見ていない。
相手の立場に立って考えていない。
◆良い自己中と悪い自己中
さっき、良い自己中があるって言ったけど、それは、他者には決して迷惑をかけない自己中を言うのさ。
例えば、ある野球部員がレギュラーになりたくて、早朝自主トレをするとか、こういうのが良い自己中の代表例だ。
他者を攻撃したり非難したり危害を加えたりするのは、良くない自己中。
さっきの「結局顔かよ~」という発言は、意図してか意図せずかは置いといて、他者を非難している。
「あなたは性格を吟味しないで顔で選んだ」と、選択した人を責め、「あなたは性格が良いわけではないからね」と、選ばれた人をも軽く貶めている。
女子が男子の自己中を嫌うのは、その迷惑や攻撃などが自分に浴びせられる可能性を感じるからだ。
だってそうだろう。
そんな男子と交際したなら、どんなワガママを受けることになるのか、怖くなって当然じゃないか。
そんな男性と結婚したなら、不幸になる可能性が高いのは明らかだ。
◆人生の嘘
アドラー心理学のアドラーは、こう言っている。
「○○だったなら、自分だって…」という思いは、人生の嘘 だと…。
例えば、「イケメンだったなら、自分だって彼女ができるのに」って言うのは、そう思うと「楽チンなのだ」って、アドラーは言うんだよ。
女子に受け入れられる努力も要らない。フラれるという怖さを克服してアタックする。そういう必要もない。勇気も要らない。
楽チンなんだよ。
もし、イケメンになって、それでも彼女ができなかったなら?
もう、顔のせいにできない。
だから、『人生の嘘』をつく人は、本気で、その○○を克服しようとはしないと、そこまでアドラーは見抜いている。
その、○○があった方が都合が良いんだ。
「もし○○じゃなかったら」という可能性の中で、生きて行けるから…。
◆僕は「ヒマだから」と言ってしまった
僕は20才のとき、東京で偶然、2組の佐藤さんと出会ったんだ。
あ、ソフト部の
かなり可愛い女子の
そうだ。
佐藤さんの住む女子寮と、僕の住むマンションが、偶然近くだったんだよ。
僕は、映画や、ビリヤードなどに誘った。
2度目か3度目かのデートの途中。電車の中だ。
佐藤さんが僕に、こう聞いたんだ。
「タケルくん。なんで私を誘うの?」
ってね。
そのときの僕の正直な気持ちは、「好きになりたいから誘っている」だった。「もっと好きになりたいから誘っている」かな。
好きは好きでも、クラスも違った女子だし、ほとんど話したことがない。
顔がかわいいから誘っている。好みの顔だから誘っている。
でも、これをそのまんま言ったんじゃ「顔で判断するの?」ってなりそうだし、かといって「好きだから」って言うと、「私のこと良く知らないのに?」ってなりそうだし。
本当は、こうやって話しているうちに、性格とかもわかってきて、そうしたら「好きです」って、ウソ偽りのない告白ができるから、だから誘っている。
しかし、そんな値踏みみたいなことをしているって思われるかもしれないし、って、0.5か1秒のうちに、いろいろ考えたんだ。
何か答えないといけないし。長い説明は、なんか変だし。
このタイミングで「好きだから」は、やっぱりおかしいし。
でも、なんか答えなきゃ。
って、1.5秒間、プチパニックになった。
ちなみに、タケルくんなら何って答える?
あ、
ええっと、なんだろう。
ヒマだから、かな。
タケルくん。握手しよう。
やはり君は、僕だ。
そうなんだ。僕は、「ヒマだから」って言ってしまったんだ。
僕の中では、なんか、ドラマの中で観たことがあるようなセリフだし。恥ずかしいし、くすぐったいし、そんなのを上手く言えない不器用な男が、不器用なごまかしの言葉を言っただけ。
そんなつもりだったのさ。
真に受けるハズもないし、照れ隠しって、ハッキリ分かるはずだし。って、そう思ったんだ。
違ったんですか?
ああ。
佐藤さん、怒っちゃって。
しかも、眼に涙が浮かんでいて。半分泣いててさ。
電車の中で、必死になって、僕は何かを言った。でも、佐藤さんは、
「帰る」
の一点張りでさ。
電車は途中で降りて、独身寮まで送ったけど、終始無言だった。
◆何が悪いのか
これの、何が悪いのか、分かるかい?
ええっと~、
何だろう…。
これも、自己中さ。
僕は、自分のことしか考えていなかった。それは何も、あの時の電車の中だけのことじゃないんだ。
可愛い佐藤さんを彼女にしたい。
これは僕の、願望。僕の望みだ。
佐藤さんの性格も知りたい。
これもそう。
映画もビリヤードも、僕が楽しみたくて選択した場所だった。
佐藤さんと、偶然再会し。
電話をして、
デートに誘い、
デートに行って、
また、デートに誘って、
この間、僕は、「佐藤さんは、今、どんな気持ちだろうか?」と、たったの1度も考えていなかったんだ。
「どこか行きたいところある?」って聞いたけど、
「ない」「どこでもイイ」って言われて、だったら僕の好きなところへ行こうって、そう思っただけだし。
僕の誘いにOKを出してくれた、その佐藤さんの気持ちを、1秒も考えなかったんだ。
僕は、僕のことしか考えていなかったんだよ。
はあ、
なるほど…。
今の僕の広い心なら、いろいろ想像できる。
偶然再会した高校の同級生。その同級生が私を映画に誘ってきた。
私のこと、好きなのかな?
でも、私、タケルくんのことほとんど知らないし、それはタケルくんだってそうなのに…
高校のときから好きだったのかなぁ、私、都合良く考えすぎかな?
どんな服で行こうかなぁ。
私、東京は、良く分からないんだよねぇ。どうしようかなぁ。
まさか、いきなり襲ってくるとか、そんなことはないよね?
大丈夫かなぁ。
って、絶対に、いろいろ考えて、少しドキドキして。
そして、けっこう不安にもなったハズなんだ。
ちょっと想像すれば分かることなんだよ。
なんで、よりによって「ヒマだから」なんて言ってしまったんだろう。
タケルくん。
僕は、凄く悔やんだ。
哀しい思いをさせてしまった。
「ヒマだから?」
「酷い!」
「私はヒマつぶしなの?」
そう思っただろう。
違うんだ。申し訳ない。ゴメン。
僕が、男として、人間として未熟だったばかりに…。
ああ、ちゃんと謝りたい。
◆昔、部下に聞いてみた
このことをね。20年くらい前、僕が35歳くらいかな。当時の部下に話したんだ。
それはヒドイ、酷すぎるって、女性にも男性にも散々に言われた。特に女性からの怒りがハンパなかった。
男性からは、信じられない、なんって恋愛下手なのか、女心が分からないのかとバカにされた。
そして、あまりにも非難轟々だったので、この「ヒマだから」というオチを知らない静岡支社の部下に、巡回出張のときに聞いてみたんだよ。
「どうして私を誘うの?」って聞かれたら、さあ、どう答える?って、質問形式にしてみたんだ。
いろんな意見が出たよ。
1番多かったのは「佐藤さんのことが、もっと知りたいんだ」だったかな。
そして、痩せてメガネをかけて、カマキリみたいで、女の子に縁の無さそうな、20才くらいの男の部下に、「君はなんって答える」って聞いたんだ。
すると彼は、
ヒマだから
って、そう答えたんだよ!
どうやら、この答えは、女心知らない男子あるある なんだ!
女心を知らない男子は、この回答をチョイスする確率が高いんだよ。
女心が分からない男子って、その実は、自分のことしか考えていない男子なんだ。
女子に拒絶されてしまうのも、当然の結果なんだよ。
いいかい、タケルくん。
僕は教えたぞ。
君の、この時空の層では、君はどんな20才になっているのかは分からないけど…。
間違っても、同じことは言わないでくれ!
頼んだぞ。
◆自己中でもモテてるヤツ
さて、気を取り直して、解説を続けよう。
自己中な男子でも、彼女がいる場合があるんだ。
その理屈を解説するね。
はあ。
自己中でも彼女のいる男子は、好きな女子には一切自己中じゃないんだ。
その他に対して、自己中な男子なんだよ。
はたから見たら自己中なヤツなんだけど、その【自己】の中に彼女を入れちゃうタイプなんだ。
彼女や家族には、もの凄くまともで気も配り、しかし他人には自分勝手にふるまう人っているんだよね。もちろん、周りは被害や迷惑を被ったりするけど、彼女や奥さんには常に優しいんだ。
あいつ自分勝手なヤツなのに、あんな嫌なヤツになんで彼女が?ってケースは、その男子は彼女を自分のごとく大切にしているハズ。
女性の、「この人は私を幸せにしてくれる男性だろうか?」というジャッジを合格している男子なんだよ。
これは、タケルくんタイプには参考にならないよ。
◆その他とまとめ
自己中な男子がタブーなのは、その他にも、
①一緒にいて不愉快を感じる
②それが分からない人、つまり「私を幸せにはできない男性」と思われる
③敵を作り、危険な目に合う人かもしれない
④精神的に子供で、魅力を感じない
などが、あると思うよ。
④は、極々例外で、「純粋」と捉えて「好みの男子」にする母性本能の強い女子もゼロではない。
まあ、そこを期待するのもおかしい事なので、キチンと自己中を改めるようにね。
想像力を使って、相手の立場になって【考える】んだよ。
分かるよね。
はい。
さんざん【考え方編】で鍛えられましたから。
だよね。
じゃあ、今日の全体をまとめよう。
・常識は人の数だけある
・「結局顔かよ~」って思考は自己中だ
・良い自己中は、他者に迷惑をかけない
・他者に迷惑をかけるのは、悪い自己中だ
・自己中が女子に拒絶されるのは、「被害者になる私」を連想するから
・「○○じゃなければ」は人生の嘘 可能性の中に逃げるな
・「ヒマだから」って言うな!
・想像力を使って、相手の立場になって色々と考えるんだ
・女心が分からないのは、自分のことしか考えていないから
・自己中で彼女がいる奴は、参考にはならない
・結局、「私を幸せにする男子かも」って思われないとダメ
まとめると、こんな感じかな。
自己中は改めよう。
誰にも迷惑をかけない、自分だけで完結することだけ、自己中が許される。
それを他人は、「ストイックだねぇ」と、称賛さえする。
ストイックって、自分に厳しいことを言うんだ。
異性からも同性からも尊敬を得られるけど、前半は、邪魔する人物も現れたりする。そこを乗り越えると、女子はハートの眼で見るようになる。
数ヶ月では結果は出ないよ。数年、少なくても1年以上のストイックが、それには必要になる。
だから、小さいことを、毎日、なんだよ。
昨日の復習になったね。
んじゃぁ、また明日ね。
『いいかい、タケルくん』【タブー編】【3】
=== ここまでを、コピペ&推敲しサイトに投稿します ===
ブログサイト ↓
PS.
※この記事は12月にkindle出版する『いいかい、タケルくん』【タブー編】 ~ ブサイクで21年間彼女ナシの僕が「彼女なんて簡単にできる!」と、そう言い切れる理由 ~ の初稿です。
※この初稿を、推敲して専用ブログサイトに投稿します。
※さらに、対話形式に加筆修正してkindle出版します。
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第553話です。
※kindle本の『挿絵』を描いてくださるイラストレーターさんを募集中です
※もちろん、お仕事として、キチンと『報酬』をお支払いいたします
※かるいタッチが希望です
※クラレコが第1希望です
※6冊出しますし、表紙にも検討させていただきます
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