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オンラインな日常を体験して感じたこと

こんにちは。臨床心理士&ヨガ講師の南です。今日はコロナ禍の中で盛り上がりを見せた【オンライン文化】について個人的に思うことを書いてみたいと思います。

オンラインって正直これまであまりなじみがないものでした。心理士の仕事もヨガ講師の仕事もオフライン(というか対面)で行われるものだし、文化的な背景としてそれが良しとされて来た、というかそうでなくてはいけないっていう感じだった。だから『オンラインって邪道』くらいに今までは思っていました。

ところが、新型コロナウイルスの感染が世界的に広まってから世の中の常識は大きく変わってしまいましたよね。様々な業種があっという間にオンライン化されていきました。正直、『こんなに早く切り替われるのか』とゾッとしたくらい。

私の周りで言うと、ヨガ業界はオンラインレッスンを始める人が圧倒的に増えました。有名なあの先生から親しくしているこの先生まで。みんながオンラインレッスンをやっていて、いつ・だれが・どんなレッスンをしているのかが正直把握できないほど。

一方で心理士の方。実はそんなに変わりませんでした。今もオフラインでカウンセリングしている案件が多いです(中には延期を余儀なくされる案件もあったけど)。なのでオンラインカウンセリングはしていないからイマイチ勝手が分からない・・・

あ!でも、心理士仲間とオンライン飲み会・オンラインお茶会をしたり、ビデオ通話アプリを使って会議をしたりはしましたよ(流行を目の前にすると一度は試したくなる性格。多分、心理士仲間たちもそういう人多いと思う。笑)やってみたら、意外とすんなり成立してしまうことに驚きました。むしろオフラインで会う時の交通費や経費、そこまで行く労力を考えたらコスパが良いのかもしれないとさえ思ったほど。

またヨガの話に戻ります。正直、当初オンラインレッスンをやる気は全くなかったです。私は基本的に大多数の人がやっていることに惹かれないタチなのと、嗅覚・聴覚・視覚などの五感やその人の雰囲気などの非言語的なコミュニケーションをフル活用して情報認識するところがあるので、オンラインはそれができないじゃん!とって思っているから・・・笑

だけど、外出自粛でヨガを教える仕事をしている人にとって致命的な『レッスンができない』という状況が長く続き、自分の中でも色々と考えるようになりました。ひとつは、このままだとインストラクションができなくなってしまって先生として再起不能になるんじゃないかという不安。もうひとつは、『レッスンに来てくれていた生徒さんたちどうしてるかな』という思い。

オンラインレッスンはやる気ないけど、何かできることがないかな〜と考えた末に私がやったこと。それは、Instagramのライブ配信機能を使って、『ヨガ練習会』をすることでしたレッスンじゃないの、練習会!一応インストラクションはするんだけど、あくまで私が普段している練習に付き合ってくれたらうれしい!って言うスタンス。イメージは夏休みのラジオ体操。だから料金も取らずに、いつもやっている練習を15分〜20分くらいのお試しで気軽にやってみました。

やってみて思ったことは・・・意外と良かった。というか結構良かった!!私のインストラクションができなくなる問題は解消されたし(笑)、普段会っている生徒さんとコミュニケーション取れて自分自身が安心できました。そして意外だったのは、普段レッスンに来たくてもこれない地方の人とか、それぞれの事情で受けられない方が一緒にやってくれていて(地元の同級生とかが参加してくれたり!)、そういう人が圧倒的に多いという現状を目の当たりにしたこと。必要だと思っても、なかなか自らトライしたり行動に写すのってハードル高いですよね。

今回オンラインをやってみてのメリットは、①普段触れ合うことができない人たちとの新たな出会いがある ②やり方(内容や時間)を工夫すればできることはありそう! という発見を得られたこと。これは今後活動していく上で何か生かせそうな気がします。しかし一方で、やっぱり対面に勝るものはない!というのも再度実感しまして。五感&非言語情報が大事な私にとっては、今後オンラインオンリーになったらきついなって思ってます。

心理士仲間とも話していたけど、『対面だからこそ得られる情報』であったり『対面だからこそ作れる場の雰囲気や相手との信頼感』ってあると思うから、対面(オフライン)でやることの意味っていうのを今後はもっと問われることになるんだろうっていうことも思ってます。

コロナをきっかけに普及したオンライン文化。今後どんな風に変化を遂げていくのか。私もまだ答えが出ず・・・。取り留めもない話になってしまいましたが、皆さんはどう思っているんだろう・・・。

お付き合いいただき、ありがとうございました。


南 舞

臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

Instagram: @maiminami831
twitter: @maiminami831

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