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働き方のスタイルも色々。感情労働とは?

こんにちは。今回は連載させてもらっているヨガジャーナルオンラインに投稿した記事をもとに、個人的に感じたことを話します。

今日のテーマは【感情労働】について。感情労働を簡単に説明すると、自分の感情をコントロールすることを伴う労働のスタイルのこと。主に対人援助職(医師・看護師などの医療職、教員などの教育職、ソーシャルワーカーなどの福祉職など)と呼ばれる働き方をする人たちや、接客業をしている人たちが挙げられますが、営業職は顧客と対面しないと仕事ができないし、上司と部下の関係も、関係性によっては一種の感情労働になるのでは?そう考えると、今や対人を伴わない仕事をしている人たちの方が少ないのではないでしょうか。

感情労働をしている方の特徴って、肉体的な疲れ〈 精神的な疲れだと思うんですよね。なんか気付いたら気疲れしているというか。相手の気持ちを汲み取るのが上手な方ほど精神的な疲れを感じるんじゃないかなと。

私の場合はどうでしょう。まずは心理士の仕事。これは明らかに感情労働に入りますね。クライエントさんの感情を傾聴し受け止め、その感情を言葉で返していくので、そこに自分の感情は入れないようにします。そうでないと、クライエントさんは安心して自分の話ができませんから。一方で、ヨガ講師という仕事はどうでしょう?個人的にはこちらも感情労働だと思います。一見、『ヨガのポーズを教えているだけ』と考えれば感情労働には当たらないかもしれないけれど、ヨガ講師の仕事はそれだけでなく、生徒さんとのコミュニケーションも必須ですし、時には生徒さんの内面の向き合う場面もあります。だからヨガ講師の仕事も感情労働と言えるでしょう。

よく周囲の方から『仕事していてメンタルやられない?』って心配の言葉をいただく事が多いのですが、うーん・・・これまでは正直、そう感じる機会って意外と少なかったです。過去形で書いているのは、『いや、意外と疲れているかもしれない』と、最近になって思う機会が増えたからなんです。

大学院を卒業して20代半ばでカウンセラーになり、その頃は『カウンセラーになる事ができた!頑張ろう!』というある意味勢いがあったので、そのおかげで、本当は疲れているのに見て見ぬ振りができたのかもしれません(そうは言いつつ、思えばその頃は体調不良も多かったな😂笑)

ヨガ講師になるためにヨガの練習をするようになってから、身体の動きと呼吸の動きに意識を向ける機会が増えた分、日々の身体の変化や呼吸の変化が微細に感じ取れるように。そうしたら段々と、

『なぜ身体がこんな風に感じるのか?じゃあ衣食住を見直そう』

『そもそも体質に合った活動量なのかな?休みを作ろう』

『疲れてるから仕事の量も調整してみよう』

など、プライベートでも仕事でも自身の生活を見直すようになりました。そうしたら、体調管理も前よりできるようになったり、ストレスを感じる機会も少しずつ減っているような気がします。

何が言いたいのかというと、感情労働をしている人たちは、精神的な疲れの比率が高い分、疲れを感じにくい特徴があります。そしてその性質から、疲労がたまりすぎると【バーンアウト(燃え尽き症候群)】を引き起こす可能性もあります。そうならないためにも、自分の心身の状態に意識を向けておく必要があるという事と、自分の心身のケアをする方法を知っておく必要があるという事です。

その方法は何でも良いと思うのですが、私個人としてはヨガが一番おすすめです。呼吸が浅かったり苦しかったりすると身体にも緊張が走ったり、身体の緊張によって焦りや不安の気持ちが出てきたりします。呼吸はある意味、日々の自分の状態を知るツールになると思うのです。

長くなりましたが、感情労働をされている方の参考になれば。

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